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なまけたろうと登山ブログ

【群馬】桜山 紅葉と冬桜の共演する藤岡市の低名山

紅葉シーズンを迎えると、一人で行きたい山は数あれど、親子ハイキングでとなるとなかなか選択肢が絞れずにいます。高尾山や筑波山といった人気の山は大混雑だし、マイナーな山になると今度は人がいなくて子どもたちが嫌がるし…けっこう難しいのです!

そこで考えました、紅葉+山+アクティビティ。これだ!では秋に子どもが喜びそうなものは…え?みかん狩り??

というわけで紅葉狩りとみかん狩りを楽しみに、いざ北関東!

 

どうも、スラ男です。

 

今回は、群馬県藤岡市にある桜山(さくらやま)に親子ハイキングしてきた時のお話です。

良い名前ですよね、桜山!その名の通り桜名所の山なのですが、何とこちらの桜は秋から冬にかけて咲く“冬桜”。タイミングがあえば紅葉と同時に楽しめるという何とも贅沢なスポット。これは行くっきゃありません。

 

■桜山(2022年11月6日)

 

桜山の山麓でみかん狩り体験!

2022年春に山と溪谷社から出た、関東周辺の日帰りハイキングのガイド本に気になる山が載っていました。それがこの桜山です。紅葉と冬桜というと埼玉の城峯山(じょうみねさん)がパッと思いつきますが、それ以外でしかも素敵な名前の山があるなんて…

さっそく周辺状況を調べると、秋に紅葉と冬桜に加えてみかん狩りも楽しめるよう。となれば、親子ハイキングにぴったりのフィールドじゃありませんか。

今回は車利用で藤岡市まで行き、会場となる桜山公園の麓へ。いくつか観光農園がありますが、ぼくはロケーションを重視したかったので、少し山道を登ったところにあるけんちゃんみかん園へ。

受付で入園料を支払うとビニール袋とカゴとハサミを渡されますので、それを持って園内へ。いきなりのみかんトンネルがなんともフォトジェニック。

太陽の光をたっぷりと浴びたみかんは、温かなオレンジ色でけっこう大きめ。「美味しいみかんはどれかなぁ?」という子どもたちに、ここでお父さんから美味しいみかんの見分け方クイズ~!

みかんの形を見て丸っぽいものよりも扁平なほうが甘いとか、ヘタが緑よりも茶色っぽいほうが甘いとかがありますが、以前にみかん狩りをした時におじいさんから「鳥につつかれてるみかんの木は美味いよ」と教えてもらいました。

見た目でもわかりやすいし宝探し感覚もあるので、食われみかんを探してみます。すると…ありました!食われみかんのある木の中で、美味しそうな色ツヤ形のみかんを選ぶと、甘酸っぱくて美味しい!当たりです…!

こんな素敵な風景を眺めながらつまむみかん、贅沢すぎます…

ひとしきりみかん狩りを楽しんだら、お次は桜山公園へ。ここから山道を歩いて行くこともできるのですが、スズメバチ発生や登山道の状態を考慮して車で向かうことにしました。

 

紅葉と冬桜の共演する桜山公園

みかん園から桜山公園の駐車場までは車で山道を15分ほど。紅葉シーズンですし満車の心配がありましたが、適度に空きがあってラッキーでした。

ちなみに、ここ藤岡市は庭石によく利用される三波石(さんばせき)の産地でもあります。付近には三波石を利用した岩風呂が楽しめる温泉もあり、今回は都合により入れませんでしたがまた次回の楽しみです。

駐車場から桜山公園に入っていくと、道路向かいでいきなり鮮やかな紅葉が飛び込んできました。これは眩しい!!

ひと登りすると、黄金色に輝く水を湛えた大きな池のある日本庭園が。これは見事!紅葉も合わさって、ザ・日本の秋という風景に。

紅葉をじっくり見るならこの日本庭園周辺が最高ですね。

お!冬桜発見!!鮮やかな赤を背景にした桜なんてめったに見ないので、不思議な感覚です。ちなみにこの桜山公園、春にはソメイヨシノ河津桜も咲くのでまさに桜のスペシャリストです。

庭園から山頂を目指して歩いていくと、特徴的な双耳峰が見えます。ぼくの憧れの西上州エリア、恐らく御荷鉾山(みかぼやま)ですかね。

手前には満開にはまだ遠いですが、冬桜がぽつぽつと可憐に咲いていました。紅葉とみかんを優先すると冬桜のタイミングが少し早いんですよね。

冬桜のプロムナード。今はほぼ裸ですが、これが満開だったらさらに素晴らしい風景になりそうですねえ。

庭園と山頂の中間地点に展望台が設置されています。付近にはベンチもあるのでここでおやつ休憩。ちょっと寒いですけど。それにしてもこの眺め…渋すぎる、最高かよ。

冬桜の密集したスポットとしては、先ほどのプロムナードとこの展望台直下でしょうか。紅葉は見事ですが、やはり冬桜はちょっと早かった。

御荷鉾山を借景に寄せてみれば見応えも十分。

ただ、ちょっと気になってみたので調べてみましたが、近年この桜山の冬桜の衰退が目立っているとの報告がありました。市の方で樹勢回復に向けて調査活動などの動きがあるようなので、良くなる方向に願います。

山頂直下には激階段が待ち構えており、観光ついでに訪ねた方々への試練となっていました。

冬桜と紅葉、日本の四季って面白いですねえ。

ほどなくして桜山山頂に到達です。標高は591mと、高尾山と同じくらいあるんですね。ほとんど車で登ってきてるから実感ないですけど。(笑)

ゴ~ンと銅鑼を鳴らしてお参りも忘れずに。山頂に鐘とか鳴らせるものあると嬉しいですよね。

山頂にいるほとんどの方が普段着で、登山者スタイルのぼくが完全に浮いている感じ。でもこの眺めですよ。車で手軽に来られて、ちょっと登っただけでこれってすごい!

山頂でたっぷり休憩して、下山もまた冬桜のプロムナードへ。

庭園からの往復は30分足らずでできてしまいますが、ぼくたちはたっぷり休憩時間も入れて1時間くらいの道のりでした。またいい低山に出会ってしまった…

庭園に戻ってくれば鮮やかな紅葉が再び。

この後は車で麓まで下山して、近くに道の駅があるようなのでそちらで昼食といきましょう。地産のもの食べたいな、楽しみ~!

やってきたこちらは道の駅上州おにし。お蕎麦やうどん、ダムカレーなんかが食べられるのでどれにしようか迷っていると…

 

ほとんど売り切れ。

 

なんと…お昼真っただ中なのですが、それだけ人気だったということですか…!?確かに道の駅の食堂ってすぐに売り切れになっちゃいますよね。反省です…

ところがここで一発逆転!道路向いに天神茶屋という雰囲気も良いお店がありました。しかも「新そば」、これは笑顔がこぼれちゃいますねえ。

 

きゃ~~~!!!

 

美味しそうすぎるお蕎麦!天ぷら!最&高!!特に山菜の天ぷらは無限に食べられる美味しさで、来てよかった~。

ここはぜひとも再訪したいですね。あ、でも道の駅のダムカレーも気になる……

 

全部食べればいっか。

 

 

桜山の親子ハイキング、終わりに

あまり馴染みのない群馬エリアの山旅でしたが、遊んで良し、見て良し、食べて良しの三拍子そろった最高の山旅になりました。桜山いいですねえ、とても好きになりました。

春にはソメイヨシノ、冬にはフクジュソウロウバイ河津桜など季節の花々が咲き乱れる花の山なので、また季節を変えて訪ねたいところです。

 

次はどの山に行こうかな。