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標高の高い山が全くないにもかかわらず、多くの個性的な低い山を有する“低山王国”千葉県。中でも最も特異といえるのは、鋸南町のシンボルである鋸山(のこぎりやま)ではないでしょうか? ギザギザに連なる岩稜帯が鋸歯に見える鋸山は、その山名が表す通り石…
冬は低山歩きがいい。生き物たちが息をひそめ一層静かになった山、落葉した木々の間から差し込む日の光、澄んだ空気の先に見える青い山並み… そこに白く冠雪した富士山を加えれば、大満足の富士見ハイクプランが完成です。ぼくは冬になると、富士見ハイクの…
10月も下旬頃になると標高の高い山では紅葉が一気に進みます。気持ち良い青空の下、鮮やかな紅葉の山を歩けたらどんなに最高だろうか。 毎年そんなことを思いながら、以前より温めていた山行計画をついに実行する機会に恵まれました。今回訪ねたのは、奥多摩…
7月に歩いた夏の谷川岳。やっぱり高山からの絶景はたまらないもので、多くの人を虜にするのが肌で実感できます。それに続く夏の山旅第2弾として、北アルプスは唐松岳(からまつだけ)を訪ねました。 唐松岳は単体で登っても素晴らしい山ですが、隣合う五竜岳…
普段は低山を好むぼくですが、夏になれば空を歩くような山旅に思いを馳せます。とはいえ、首都圏から日帰りで歩ける高山となれば、選択肢は多くありません。 そこで今回スポットが当てられたのが、東京からアクセス抜群の名峰・谷川岳(たにがわだけ)。天気…
初めて山登りをするんだけど、どこに行けばいいの?という質問は、多くのハイカーを悩ませる質問だと思います。 手軽に登ることができ、季節を問わず、誰といっても楽しめる山。関東ではまず最初に高尾山を挙げたいところですが、そこに「大展望」という要素…
5月半ばを過ぎてくると、丹沢から箱根方面、神奈川県西部の1000~1500m前後の山々がみずみずしい緑に包まれます。 今回訪ねるのは、去年の同じ頃、崩落による通行止めで断念した山です。その復旧工事も終わり、ようやく歩けるようになったブナの山を目指しま…
埼玉県には武甲山や笠山、二子山など、遠方からでもわかる独特な山容の山が多くありますが、中でも小鹿野町の両神山はその最たる例といえます。 県内の展望のきく山から見える鋸歯のような山容は、古くは日本神話の頃から、また江戸時代には多くの修験者で賑…
栃木県の山といえば、日光や那須などの県北部に人気が集まりますが、県南の佐野や県央の鹿沼などにも魅力的な低山が点在しています。中でも、足利市のハイキング情報を見てみると、低山ハイキングへの力の入れようが伺えます。 木々が深みを増し、苔生す岩が…
日本アルプスへの登山―。中部地方に聳え立つ名峰の数々。思い返せば、有名な登山雑誌も読まず、山岳会などとも無縁だったぼくは、その名だたる山々を知らないまま関東圏の低山歩きにどっぷりハマっていました。 いつかいつかとは言いつつ、いったいいつだ?…
秩父地方が好きで頻繁に山旅へ出かけていますが、秩父吉田地区は未踏のエリアでした。吉田といえば、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』でも取り上げられた龍勢祭が有名なほか、ハナモモやツツジ、サルスベリやカイドウといった花々が楽し…
いつも以上に天気予報とにらめっこが多くなる梅雨。夏山シーズンに突入するとともに、各地の低山ではアジサイが咲き乱れ、深まる緑を鮮やかに彩ります。 秩父の皆野町にある標高586mの蓑山(みのやま)は、桜の花見や雲海鑑賞、そして山の斜面一帯を埋め尽く…
秩父の花の季節は早く、長瀞町にある標高497mの宝登山(ほどさん)では1月下旬頃から山の中で花見を楽しむことができます。この時季、多くの観光客が黄色い花・ロウバイをお目当てにやってくるそう。 麓から山頂直下までのロープウェイを利用して、お手軽に…
「世界一登山客の多い山」として知られる、東京・高尾山(たかおさん)。都心から一時間弱のアクセス、四季折々の自然が楽しめる様々なコース、さらには豊富な施設と歴史ある社寺仏閣など、その魅力は枚挙に暇がありません。 そんな高尾山への年間登山者数は…
秩父地方に息づく狼信仰に惹かれるものがあります。およそ100年前に姿を消したニホンオオカミが、今でも確かな形を残していること。そんなロマンを感じるべく、秩父・猪狩山(いかりやま)を目指しました。 麓の集落にはヤマトタケルやオオカミの伝説が残っ…
新宿駅から小田急線に乗って、伊勢原駅に近づくにつれて堂々とした三角形の山が見えてきます。車窓の向こうにある相模のランドマークこそ、昔も今も多くの信仰と人気を集める大山(おおやま)です。 駅からバスとケーブルカーを乗り継げば、冬場の澄んだ大展…
世界遺産・富士山の北面に横たわる御坂山地は、眼下に富士五湖を挟んだ絶好の富士山展望台。その雄大な展望に霞みがちですが、山地西側の特徴的な山々を従える王岳のブナ原生林には目を見張るものがあります。 紅葉に彩られた自然林を楽しみながら歩いていく…
今年もやってきました紅葉の季節が。 去年は雨によって、一昨年は台風によって流れてしまった両神山への紅葉登山計画。今年こそは…!と意気込んだものの、9月から10月にかけて発生した超大型台風のせいで、またもや遠のいてしまいます。 台風の通過から2週間…
子どもが夏休みの間、山遊び、川遊びのほかにも作りたかった思い出がもう一つあります。それが虫探しです。夜中、近所の森に出かけてカブトムシを見つけて以来、すっかり虫探しにハマった息子・スラ坊。それなら山にも虫を探しに行こうじゃないかと計画を立…
夏山シーズンがやってくると、もっぱら低山歩きのぼくもちょっと標高を上げて、突き抜けるような青空、果てしなく続く稜線、高山でしか見られないような特別な風景に思いを馳せます。 実は、この夏どうしても行きたかった山がありまして、それが山梨県にある…
今からおよそ100年前、日本のオオカミは絶滅した。 かつて日本に生息していたニホンオオカミという種は、明治時代に奈良県で確認されたのを最後に絶滅したと言われています。その理由は、病気や人間による駆除、山の開発などの複合的なことが重なったからだ…
子どもが目を輝かせる遊びの一つに「虫探し」があります。しかし、ぼくはセミとイモムシが大の苦手だったため、そこまで情熱を注ぐ遊びではありませんでした。見るのは平気なのですが、触るのが… ところが、自身も親となり、子どもと遊ぶようになってからは…
月イチの山旅を基本としているぼくにとって、毎年一番頭を悩ませるのが春の楽しみである花見の山旅です。4月上旬の桜、中旬のツツジ、そして下旬に新緑を迎えての山旅が楽しめるため、どこに狙いを定めようかといつも迷ってしまいます。 今年はツツジが見た…
『桃太郎』といえば、誰もが知っている日本昔話の一つです。その物語を要約すると、桃から生まれた男の子がきびだんごを持って犬、雉、猿を仲間にし、鬼ヶ島へ鬼退治に行く…というものです。 この桃太郎の基本ともいえるあらすじは有名ですが、日本各地には…
展望の利く冬の間に、どうしても行きたかった里山があります。それが、東京都青梅市にある「赤ぼっこ」という変わった名前の山です。 3月の青梅市というとちょうど梅まつりの時季ですので、ぜひとも山旅に絡めていきたいところ。赤ぼっこの周回コースタイム…
好きな果物の一つに、みかんがあります。真冬の時季、こたつに半身をすっぽりと入れながら食べるみかんは、格別の美味しさです。子どもの時はみかんの白い筋を全部取り、甘いみかんを好んで食べましたが、今では甘酸っぱいほうが好きで、白い筋などおかまい…
埼玉県秩父市のシンボルともいえる山、武甲山。その雄大な姿は市街地から見上げても大迫力ですが、奥武蔵には武甲山を含めた秩父盆地と、その先の山々を一望できるという贅沢な展望台があるといいます。 今回は降雪後の奥武蔵・丸山を舞台に、大展望の山頂、…
空気の澄み渡る冬は、雪を冠った富士山を眺めるには最適な季節です。富士山の眺めと下山後の温泉を主軸に考えた結果、丹沢山地の麓にある神奈川県秦野市の弘法山公園にスポットが当たりました。 今回は、四季折々の花、富士山の展望、そして下山後には温泉も…
神奈川県の北西部に広がる人気の登山エリア、丹沢山地。雨乞い信仰で親しまれる大山や、稜線の展望に思わず息を呑む塔ノ岳、そして山地の西側には深山の雰囲気を漂わせる山々が潜んでいます。 また、奥多摩や秩父よりも富士山に近いため、多くの山々から富士…
県立奥武蔵自然公園の玄関として、豊かな自然と歴史が魅力の埼玉県飯能市。 この飯能から秩父までには西武鉄道が通っており、沿線のエリアは「奥武蔵」と呼ばれ、子どもから大人まで楽しめる魅力的な山々が並びます。 奥武蔵に並ぶ山の多くは標高1000m以下の…