夏の風物詩、ひまわり!どこにでも咲いている花ですが、その群生は背丈もあってかなり見応えがあります。子どもたちと訪ねれば、ひまわり畑を利用した迷路やイベントなどが楽しめそうです。
しかし無情にもあっという間に過ぎてしまう夏。どうしたものかと悩んでいると、なんと秋にも咲いているところがあるじゃないですか。なになに?群馬県みどり市笠懸町吹上地区?
ひまわり畑を目指して群馬へドライブ!
どうも、スラ男です。
今回は、群馬県みどり市笠懸町の吹上地区にある鹿田山(しかだやま)へ親子ハイキングしてきた時のお話です。
ひまわりが秋にも咲いているということにも驚きでしたが、何よりもここ吹上地区はぼくが以前から気になっていた鹿田山があるところじゃないですか。
ひまわりだけじゃなく菜の花など季節の花々が咲くうえ、軽ハイキングと合わせて近くにある岩宿遺跡などの歴史スポットまで!あと温泉もあるみたいなので、のんびりと楽しめそうです。
■鹿田山(2022年10月22日)
その数約20万本!圧巻のひまわり畑
さて、目的地の鹿田山ですが、今回はマイカーを利用してのアプローチです。公共交通利用の場合は両毛線岩宿駅がスタート地点になりますが、ちょっと遠くて…
ひまわり畑の会場となる吹上地区ですが、無料駐車場が用意されているので安心して停められます。車から降りたらいきなり目の前にひまわり畑!!
すっごい!!
一面を埋め尽くす黄色い!その背後には市街地を挟んで足利の低山たちが!ちょっと同定が困難ですが、あの辺りは登ったことがありそうな山が。
さっそくひまわり畑の通路に入ってみましょう。子どもたちが見上げる背丈のひまわり畑は天然の迷路!あっちかな?こっちかな?と先頭を行く娘スラりんの勘を頼りに進みます。
息子スラ坊は少し縮こまっている様子…?聞くと、どうやらひまわりが怖いとのこと。
グフフ…そうと聞いたら黙っちゃおれんぜ。「ガサガサ!」と驚かせたら「ぎゃあああ~~~~!!?」とイタズラに好反応のピュア坊。ドッキリ企画お待ちしております。
スラ坊の仕返しパンチがけっこう効いたぜ…
畑の中には展望台も設置されており、スリリングな軋みとともにパノラマが楽しめます。特に、ひまわりの向こうには赤城山(あかぎやま)が見事でした。
ひまわり畑を満喫したら、お次は鹿田山へ向かいましょう。畑の端っこから登山道に続いているので、いざ。
気持ちの良い里山ハイク、鹿田山フットパス
鹿田山は全長4㎞のなだらかな丘陵地帯の総称で、山といってもよく整備されたウォーキングコースに近い印象です。地元の方々によって季節の花々が育てられており、特に菜の花の時期は絶景が広がっているとか。
偶然にもひまわりのタイミングで訪れることになったわけですが、大満足の見応えでした。登山道に入る手前で何度も振り返ってしまいます。
少し湿り気のある登山道は、いかにも里山の生き物たちがたくさん棲んでいそう。ここで虫取りとかできたら楽しいだろうなぁ。
登山道を登り詰めると、菜の花畑が広がる農道に出ました。今は一面緑色ですが、これが全部明るい黄色になると思うと…!春よ今すぐ来い!
農道から清水新沼沿いに下ると鹿田山の駐車場があります。ここはトイレと自販機があるので、ここでいったん身支度を。
鹿田山フットパスは散歩コースとしても親しまれているそうですよ。ちなみに、「フットパス」というのは聞きなれない言葉ですが、イギリス発祥で“原風景の散歩道”ということらしいです。オレ、それ好き。
現在地を確認して、それでは雷電山、御嶽山、弥右衛門山の順でフットパスをめぐってみましょう。
最初の雷電山へ行く途中、見事なソバ畑が広がっていました。春にはここも菜の花畑になるのでしょうか。
登山道はウッドチップが敷かれているので、心地良い足音が響きます。はしゃぐ子どもたちが転んでも安心です。
先ほどの駐車場から20分で最初のピーク、雷電山(正式には八王子山なんですね)に到達です。
ちなみにこの鹿田山、いずれのピークも木々に囲まれており展望はありません。その分、駐車場の菜の花畑や吹上地区でたっぷり展望が楽しめますよ!
続く御嶽山山頂、こちらがフットパスの中間地点だからか、ベンチが設置されています。標高は228mと意外とありますね。標高200mの散歩道ってなんか素敵やん?
そして鹿田山の最高地点、弥右衛門山(みうえもんやま)です。各ピーク区間は5分程度なので、本当に散歩の延長のようです。
ちょっと気になったのが、この山名。明らかに人の名前ですから、何かしらの歴史を匂わせますよね~。調べてみると該当のエピソードは見つけられなかったのですが、何やらこの鹿田山一帯は城塞だったという考察もあるから気になるじゃないですか!
そのあたりの歴史旅はまたいずれとして、ぐるっと1時間のハイキングからひまわり畑まで戻ってきました。
車を停めた場所まで迷路で行こう!というと、「わ~い」と喜ぶ娘と「もう大丈夫だよ!」と意気込む息子。しかし飛んできたハチにビビり散らかしててかわいそう(笑)。やはり持っているな…?
午後もまだまだ遊びたい!ぐんま昆虫の森へ
鹿田山の周辺には歴史スポットがあると冒頭で話しましたが、子どもからしたらレジャースポットのほうに軍配があがりますよね。ということで、車で15分弱のところにあるぐんま昆虫の森へやってきました。
マイカー利用はこういうつなぎ方ができるのが利点ですよね。
ここは虫好きにはたまらない、まさに昆虫のテーマパーク!ご存じぐんまちゃんもクワガタヘッドでお出迎えです。
駐車場で身支度をしていると、同じタイミングで到着したファミリーと子どもたちが意気投合。ファミリー(ご両親+息子さん二人)と一緒に園内を周ることになりました。
園内は広大で、隅から隅まで見ようとするとけっこうしんどそう。とりあえずメインの昆虫観察館へ向かいましょう。
子どもたちと話していて写真を撮りそびれたのですが、この施設は建築家の安藤忠雄さんが手掛けたものだそうで、美しいガラス張りのドームが見事です。もちろん外観だけでなく、館内も可愛い展示が盛りだくさん。幼虫型のベンチから娘が離れてくれない!
イモムシベンチ可愛いいい!!!
様々な昆虫を観察した後は、昆虫ふれあい温室へ。チョウが放し飼いにされた温室としては国内最大級の規模だそうで、確かにデカい!
息子スラ坊はお友達になった子と一緒に、娘スラりんはお友達になった子のお母さんと一緒に楽しんでいるようです。大丈夫、寂しくなんかないよ!
里山の自然と生き物にどっぷりと浸かれる素晴らしい施設でした。施設を出た後は原っぱへ虫取りに行ったのですが、何も見つけられず捕まえられず。夏に訪れたらまた違ったのでしょうが、それはそれで日差しがね。
その後はお友達になったファミリーと一緒に帰り、駐車場でお別れ。現地でのご縁というのも旅の醍醐味、子どもたちにとっても良い刺激になったのではないでしょうか。
鹿田山の親子ハイキング、終わりに
ちょっと移動に時間を割いてしまいましたが、鹿田山とぐんま昆虫の森、それぞれ群馬の自然の魅力に触れ合えた気がします。ひまわり畑の迷路に、お友達と一緒に冒険。子どもたちが「楽しかった~!」と言ってくれるのが何よりも嬉しいですね。
そうそう、こないだ「鹿田山と昆虫の森楽しかったね」と聞いたら、「え、どこだっけ?」と言われたんですよ(笑)。悪い やっぱ辛えわ。
次はどの山に行こうかな。