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なまけたろうと登山ブログ

【鎌倉】鎌倉アルプス アジサイと石の庭園を見に行こう

若葉から青葉へと木々は深みを増していき、雨の足音がせわしなく聞こえる6月上旬。まもなく梅雨を迎えるため、山が遠ざかりがちになってしまいます。

ですが、梅雨の晴れ間にタイミングが合えば、低山界隈ではアジサイが賑わいを見せています。アジサイ名所の鎌倉を娘とふたりで訪ねてみました。

アジサイ咲く古都・鎌倉で親子ハイク。

 

どうも、スラ男です。

 

今回は神奈川県鎌倉市鎌倉アルプスを親子ハイキングしてきた時のお話です。

6月といえばアジサイですよね!わざわざ山で見なくても…いえいえ、山だからこそ見られるスケールのアジサイや、色とりどりの花が咲く山というのは何とも味わい深いもの。

そんな風景を楽しみに歩いた鎌倉アルプスですが、アジサイが見られたのは市街地のみ!(笑)まあ、それはそれで。

 

■鎌倉アルプス(2022年6月19日)

 

多くの人で賑わうアジサイ見頃の明月院

さてさてやって来たのはJR北鎌倉駅。しばらく線路沿いに歩いて行くのですが、この人の多さ!駅のすぐ近くにある円覚寺(えんがくじ)アジサイめぐりを楽しむ人も多いですが、この先の明月院(めいげついん)を目指していく人がほとんど。

ふと気になったのが、途中にあった北鎌倉古民家ミュージアム。門から見えた緑とアジサイの風景は引き寄せられるものがありました。後で調べてみたら、ここはゆったりとアジサイが見られる穴場みたい。今度は訪ねてみよう。

どうやら鎌倉は割とどこでもアジサイ観賞が楽しめるようですね。いわゆる「あじさい寺」で楽しみたい気持ちはありますが、ぼくはのんびりと眺められるほうが好き。

線路沿いから明月院通りへ歩いていくと、おしゃれなカフェのところから長蛇の列が。この列の先にあるのが明月院で、明月院ブルーと呼ばれる青いアジサイが超人気のスポットです。

この列に並んでしまうとハイキングの時間がなくなってしまうので、門周辺のアジサイ観賞でがまんがまん。カラフルもいいですが、一色のみというのも気品があって良き。

明月院を楽しみたいなら朝イチがマスト。今回は見送って、その先にある登山口へ向かいます。

 

天園ハイキングコースでまさかの事態に!

明月院ブルーから天園レッド(仮称)へアジサイも移り変わり、鎌倉アルプスこと天園ハイキングコースへ入っていきます。

ちなみにこういった地名+アルプスで括られる山々は「ご当地アルプス」として親しまれています。“アルプス”の名がついていますが、このコースは非常に歩きやすく短い時間で楽しむことができます。

 

と、思っていましたが。

 

梅雨時期は登山道の半分以上ぬかるみのとんでもねえコースになっていました!!!

娘スラりんにはかわいそうなことをしてしまった…なんとかぬかるみを避けながら歩いてもらいますが、おっと意外と楽しそう?ありがとう娘…しゅき。

展望台の分岐までやってきました。ぬかるみ具合によってはここから建長寺へ下山も考えましたが、登山装備フル活用でなんとか行けそう。無理は禁物ですが。

天園ハイキングコースはゴツゴツした岩場も多いのでアスレチック感もたっぷり。子どもも嬉しそう。ぼくはぬかるみのほうを歩いて娘の歩くスペースを確保。娘が楽しめなきゃ何が親子ハイキングか(憤怒)。

 

スラ男、お前は鰈(カレイ)だ。泥にまみれろよ。

 

 

道中でおそらくニホントカゲを発見!ミミズを捕食中でした。こういうシーンは市街地では見られませんからね、娘もまじまじと魅入ってます。いいよね!

頑張れスラりん、あとちょっとだ!

このあたりでぬかるみも何のその、警戒に走り抜けるトレイルランナーさんとすれ違いました。彼らの足はどうなっているのでしょうか?泥雪耐性Lv2

鎌倉アルプス最高地点の大平山(おおひらやま)に着きました!本コース随一の開放感に加え、唯一のトイレ設置場所でもあるため休憩に最適です。

ちなみに、隣接するゴルフ場のクラブハウスは1月に改修工事を終えてリニューアルされたようですよ。

大平山から少し下ったところには、コースの名前にもなっている天園休憩所があります。名物のふろふき大根を食べてみたいのですが、なかなかめぐり合えず…

小休止ののち、天園から先は瑞泉寺方面へ。この区間2019年の台風被害で長らく通行止めでしたが、2022年の4月に復旧して通れるようになりました。道中に石仏ややぐらなどの歴史スポットが見どころですが、道が狭く足元のぬかるみが厄介なので一気に下山してしまいました。歴史旅はまた今度…

 

鎌倉アジサイのハイライト、瑞泉寺

天園ハイキングコースから下りてきてすぐのところに瑞泉寺(ずいせんじ)はあります。割と山奥な立地だからか、観光客は少なくゆったりと花めぐりが楽しめそう。

久しぶりの石の道。今日一番喜んでいるのは間違いなくこのぼくだぁぁぁ!!

瑞泉寺は鎌倉随一の花の寺と呼ばれ、季節毎に見事な花々を堪能できるそう。今はもちろんアジサイ!やっぱりアジサイ×寺×山の雰囲気は最高!

そうそう、瑞泉寺といえば「石の庭」も必見です。本堂の裏手に突如現れる異様な空間、ここはかの庭園マスター、夢窓疎石(むそうそせき)が手掛けた庭園です。

仙人でも住んでいそうな神秘的な庭。しばし魅入ってしまう…

中でも気に入ったのが、口を大きく開けたように見えるこの岩壁。偶然か口のうえに目も二つあるので、まさに顔岩。夢窓疎石、こんなかわいいキャラまで生み出すとは時代を先取りしすぎているぜ…!!

瑞泉寺をあとにしてしばらく歩くと、石垣のうえにアジサイの大群生が見えてきました!

実はここのアジサイが見たいがためにここまで歩いて来たのです。いつも参考にしている登山ブログで知ったのですが、混雑もないうえに見応え十分。圧巻の風景。ありがとうございます…!

瑞泉寺から通玄橋まではまさにアジサイロード。色とりどりの花めぐりを存分に楽しめますよ。何よりぬかるみがないってのがいい…!

鶴岡八幡宮ではハトへの餌やりが気に入ったようで、延々ハトを追いかけまわしていました。逆にハトが群れて寄ってくると逃げる娘(笑)。

この時期ならではの花手水もお見事。粋ですよね~。

帰りは駅前を散策して、鎌倉ぎゅう舎カフェのソフトクリームで乾杯。写真がないということは、相当疲れていたんですかね…

今日一日いっぱい歩いてくれた娘スラりんも、帰りの電車でぐっすりでした。

 

鎌倉アルプスの親子ハイキング、終わりに

アジサイが見たい!ということで訪ねた鎌倉アルプス。今回の結論から申し上げますと、アジサイは登山とは分けて普通に見たほうがいいです(泣)。

やはり登山道がぬかるんでいる状態ではデメリットのほうが大きいので、下山後の観光にも影響を及ぼします。道中には明らかに観光中という装いの方やパンプスで来てしまい難儀している方もいました。

もちろん、道のコンディションさえ良ければ鎌倉アルプスは非常に満足度の高いコースですので、晴れが連続しているタイミングならぜひおすすめです。その際はSNSや登山アプリ等で登山道のチェックを忘れずに。

 

次はどの山に行こうかな。