良く晴れた秋の休日、小さな子どもとハイキングに出かけたいけど遠出はちょっと…
そんな時におすすめなのが、鎌倉です。歴史ある寺社とお洒落なまち歩きが楽しめる定番スポットですが、少し道を外れれば短い行程で十分なハイキングを楽しむことができます。
息子と娘と3人で、いざ、鎌倉ハイキング。
どうも、スラ男です。
今回は、神奈川県鎌倉市にある源氏山(げんじやま)を通る、葛原岡・大仏ハイキングコースを歩いてきた時のお話です。
本コースは令和元年の台風被害で通行禁止となっていましたが、2021年現在は全面通行可能です。復旧にご尽力いただいた方々には感謝しきりです。
紅葉も見頃を迎え、天気もばっちり。ゆるり親子ハイキングのスタートです。
■源氏山(2021年11月27日) 目次
いざ、鎌倉!葛原岡・大仏ハイキングコース
都心から1時間前後と抜群のアクセスを誇る鎌倉エリア。小さな子どもと一緒だと長時間の電車で退屈してしまうこともあるので、ありがたいことです。
今回の親子ハイキングは、息子スラ坊と、娘のスラりんも新たに仲間入りです。そろそろハイキングも問題なさそうな年齢になったので、この時を楽しみにしてました。
目立つように明るい服を着てもらったんだけど、既視感が…あ、ピグレット?
駅から歩いてすぐのところに、紅葉名所の円覚寺(えんがくじ)がありますが、そこは見送り。物静かな雰囲気の浄智寺(じょうちじ)方面へ歩いていきます。
浄智寺の脇を歩いていくと、まずは前半の葛原岡ハイキングコースへ突入です。入っていきなり深山の様相。市街地と山が隣り合うのもこのエリアならではの魅力ですね。
木漏れ日が心地よい照葉樹林の中をぐんぐん歩くと、小ピークに出ました。ここは天柱峰(てんちゅうほう)というピークで、中国の僧が名付けたそうです。
市街地にほど近いというのに、根っこや岩がむき出しの立派な登山道です。先輩ハイカーとして、スラりんを引っ張っていくスラ坊。その姿はとても頼もしい。
樹々の間から展望のきくところもちらほらと。自然と人工物がちょうどいい塩梅ですね、このコースは。
登山口からのんびりと30分ほどで葛原岡神社(くずはらおかじんじゃ)へ。神社の前は広場になっており、絶好の休憩スポットです。今日はおやつもたくさん持ってきていると伝えると、飛び跳ねる子どもたち。あぁー!!バナナをわすれた!
源氏山公園から天空の絶景カフェへ
広場でおやつ休憩を楽しんだ後は、ハイキング再開です。源氏山公園方面へ、しばらく歩きやすい道が続きます。
公園に着くと、飛び込んできたのは鮮やかに色づいた紅葉!以前に鎌倉を訪ねた時は、台風による塩害で本来の紅葉は見られなかったので、感激です。
これが鎌倉だ!といわんばかりの見事な紅葉。公園は紅葉狩りの観光客でごった返し!…ということもなく、まったりと楽しむことができました。穴場ではないはずだけど…?
ところでこの源氏山公園は、八幡太郎こと源義家(みなもとのよしいえ)が山の上に白旗を立てて戦勝祈願をしたという伝説が残っています。そのエピソードにちなみ、源氏山、または白旗山とも呼ばれるとか。
公園の中央には、凛々しい表情の源頼朝(みなもとのよりとも)の像が建てられています。鎌倉といえばこの御方。はて…誰かに似ているような?
頼朝像のある広場から少し進んだところに源氏山の山頂と祠があるのですが、すっかり訪ねるのを忘れていました。それはまたいつかの歴史旅と合わせて。
源氏山公園から離れ、長谷寺方面へ舗装路を歩いていくと海の見える展望スポットが。住宅地を縫っていくと、再び登山道へ。後半の大仏ハイキングコースへ突入です。
子どもたちは山道を自分たちのペースで歩いていきますが、だんだんおやつ休憩が増えてきました。ちょっと歩いてはグミ、またちょっと歩いてはグミ、グミグミグミ。
今度まずいグミ持ってこう。
というのは冗談で、山道に突然おしゃれな雰囲気の看板が出てきました。カフェ?こんな山奥に???
森を抜けると一気に視界が開け、目の前にはレンガ造りのお城?パラソル?ここはいったいどこかしら?
ここは“鎌倉の天空の城ラピュタ”や“天空に浮かぶカフェ”などと呼ばれるお店、「Cafe terrace 樹ガーデン」。鎌倉の山奥にひっそりと佇んでいるので、ロケーションも最高ですしサプライズにもなりますね。
※しかし樹ガーデンは、惜しまれながら2022年12月で閉店となってしまいました。オイオイオイ、泣くわオレ。
→からの、なんと2023年11月から形式を変えて営業再開したとの情報が!!オイオイオイ、泣くわオレ。
まずはエントランスで順番を待ち、注文と会計を済ませます。その後渡された番号を持って、好きな席へ。大きな屋根の下がちょうど空いたから座りましたが、おっと直射日光がぼくにIN!
メニューはどれもおしゃれで、ガッツリ食べてもいいし、お茶だけでも楽しめそう。こどもたちはクロワッサンサンド、ぼくは自家製コーヒーゼリーを。
コーヒーゼリーには店名の「樹(いつき)」が描かれています。これはついつい撮っちゃいますよね。もちろん、見た目だけでなく美味しさもグッド。
コーヒーゼリーだから子どもは食べないだろうガハハと油断していたら、まさかの娘スラりん。
「食べた~い(´・ω・`)」
もう何も信じない。
大仏観光と江ノ電、楽しいハイキングの締めくくり
カフェを満喫したら、トイレ等の支度を済ませて再び登山道へ戻ります。後は下山するだけですが、コース終盤に鎖場が待ち構えていますので油断せずに。
トンネルのすぐ脇から出てくれば、下山完了~!二人とも、お疲れ様でした。帰りは長谷駅まで歩くのですが、途中にある高徳院(こうとくいん)への立ち寄りも忘れずに。
こちらの見どころは、何といっても鎌倉大仏です。鎌倉で唯一国宝に指定されており、鎌倉のシンボルと人気の大仏様ですが、意外にもお寺の開山や大仏の作者などは不明なのだそうです。
とはいえ、大仏様が人気なことは間違いありません。以前は胎内に入ることができましたが、コロナ禍により当面の間休止です。残念!
久しぶりに御朱印もいただきました。登山中だと書置きはありがたいです。
長谷寺へ戻る途中、空模様が急に真っ暗になり焦ります。幸い雨に降られることもなく、鎌倉旅を江ノ電で締めくくります。
鎌倉駅でお土産を探していると、可愛いコロッケ家族が。「これお父さん、これスラ坊、これスラりん」だって。スラ坊改めコロ坊、爆誕_!?
電車に乗ってしばらくすると、子どもたちはぐっすり。品川駅で乗り換え、この日一番の大勝負が今、始まったのでした。
源氏山の親子ハイキング、終わりに
都心から近くて、行程も難易度もほどよい鎌倉ハイキング。小さな子どもと初めてのハイキングにもぴったりな場所でした。
下の娘もこのくらいの距離を歩けることがわかったので、ハイキングの幅が広がりました。子どもの成長は早い…嬉しくもあり、寂しくもあります。
そういえば、お土産屋さんでお店のおじいちゃんに「鎌倉ハイキング行ってきたの?大仏見た?一番よく見られるところ知ってる?」と聞かれました。境内の高いところか、もしくは山の中?行きたいですねえ!と聞き返すと、おじいちゃんはニコニコしながら店奥からスマホを持って、秘密の展望スポットを見せてくれました。
「これね、うちの家から」
お、おじいちゃーーん!!鎌倉ハイキングの奥深さを味わいつくし、ドキドキの親子3人ハイキングは無事に終わりました。
次はどの山に行こうかな。