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なまけたろうと登山ブログ

【高尾】高尾山 梅林めぐりとハナネコノメを探して

関東地方を中心に活動しているハイカーにとって馴染み深い山、高尾山(たかおさん)。春夏秋冬いつでも賑わっており、老若男女どなたでも楽しめる名山中の名山です。

ぼくも足繁く通い、“育ての山”ともいえる高尾山ですが、意外と見ていない名所や時季があることに気づきます。例えば早春の高尾梅郷、そして日陰に群生するハナネコノメも未体験でした。

小さな妖精を訪ねて、裏高尾ハイキング。

 

どうも、スラ男です。

 

今回は、東京都八王子市の高尾山を親子でハイキングしてきた時のお話です。

花の名所である高尾山、その北麓。いわゆる「裏高尾」と呼ばれるこのエリアでは、毎年2月から3月に高尾梅郷梅まつりが開かれます。

近年はコロナ禍により祭りの中止が続いていますが、見頃を迎えた梅林は開放されているとのこと!子どもたちとお花見ハイクが楽しめそうです。

 

■高尾山(2022年3月20日) 目次

 

梅の見頃に合わせて、ぶらり裏高尾

暖かな陽気に誘われてやってきたのはJR高尾駅。いつもは京王高尾山口駅が起点なのですが、裏高尾へ向かうならここがスタート地点です。

いつもと違う駅に戸惑う子どもたち、大丈夫大丈夫!さあ準備して行くz

 

あああああーーーー!!!!

 

カメラが起動しない……バッテリー入れ忘れた~~~!!!

駅を出て数分でいきなりのトラブルに戸惑うぼく。仕方ありません、ないものはない!カメラがないならスマホを使えばいいじゃない!子どもたちが楽しむ要素は何ひとつ忘れてないので、全然オッケー!

というわけで、ぶらり裏高尾、ブラタカオ行ってみましょう!まずは高尾駅からすぐのところにある高尾駒木野庭園へ立ち寄ります。見事な日本庭園と昔ながらの建物に子どもたちも興味津々。

庭園の大きな池を覗いてみると、オタマーーー!!!オタマ大好きな子どもたちは大はしゃぎ。うじゃうじゃいますからね。よく見たら卵もすごいな。

あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!「梅を見に来たと思ったら、オタマに時間を奪われていた」

このままだとオタマで一日が終わってしまいそうなので、切り上げて次へ。

高尾梅郷には梅林が何か所かあります。旧甲州街道を歩いていくと、関所梅林が見えてきました。こぢんまりとした広場を鮮やかな梅と、黄色いサンシュユが埋め尽くします。

長閑な里山風景を楽しみつつ、次なる梅林へ。

ところで、裏高尾といえば飲食店が近年注目を浴びているそうですよ。2021年に放映された出没!アド街ック天国でも特集が組まれていました。

梅郷橋を渡った先にある天神梅林は、裏山一帯を覆い尽くす梅が圧巻です。山道を登っていくと高尾天満宮がありました。やっぱり梅といえば天神様ですよね。

天神梅林からはハイキングコースを通り、蛇滝方面へ向かいます。この先には湯の花梅林や1,400本もの梅が咲き乱れる木下沢梅林が待っていますが、今回はそこまで行かず。

梅郷のちょうど中間地点である「高尾梅の郷まちの広場」が梅林めぐりのゴールです。

梅郷の本部会場であるこちらの公園は、ベンチやトイレも完備の休憩適地。多くの花見客で賑わっていました。ぼくたちもここでおやつ休憩。パンにお菓子におにぎりに…無限に食べるな子どもたち…

 

蛇滝コースにひっそりと咲く妖精、ハナネコノメ

さて、梅林めぐりを楽しんだらいよいよ高尾山へ向かいます。本部会場からは蛇滝コースというルートを使ってハイキングが楽しめます。

今回この蛇滝コースを選んだのには、もちろん梅林めぐりもありましたが、それ以上にハナネコノメという花を見たかったのが決め手でした。

ハナネコノメは山の渓流沿いや湿り気のある日陰に生える植物で、地味な見た目のネコノメソウの仲間ではひと際目立つ可愛い花。この花を愛でに毎年訪れている方も多いとか。

では探してみましょう。子どもたちは自分が最初に見つける!と意気込んでいますが、ヒントは「壁に向かってしゃがんでいる方」です。

さっそく壁に向かってしゃがんでいるおじいちゃんが!!その視線の先を見てみると、ハナネコノメが咲いています!

 

小っさ!!!!

 

セツブンソウも小さいなぁと思いましたが、これはそれ以上。子どもの小指の爪くらいの小ささです。

おじいちゃんは「あっちでもたくさん(ハナネコノメ)咲いてるよ」と親切に教えてくれました。おじいちゃんにお礼を伝え先へ行こうとしますが、スラ坊たちの自己紹介が止まりません。個人情報のロイヤルストレートフラッシュ、もう俺のライフはゼロよ!

おおお~~~!!!これはすごい!小さな春の妖精の大群生。気品のある白と赤の花がなんとも可愛らしい。なんだかイチゴのショートケーキみたいです。(笑)

こんなに小さいのに大歓声を浴びるハナネコノメは、まさに今日の主役。たくさん咲いているところが見られてよかったとひと安心です。

 

初訪問、見応えのある高尾山さる園

ハナネコノメの群生地からは、神聖な雰囲気の蛇滝を経て登山道へ。高尾山の滝といえば、6号路の琵琶滝のほうがメジャーですよね。どちらも現役の滝行場で、修行もできるそうです。

登山道にはハナネコノメが~ということは特になく、つづら折りにひたすら登り続けます。頑張れ子どもたち!

登山道を登りきると、テラス席が人気の十一丁目茶屋がある広場に出ました。それなりに遅い時間だったので、今日はここを山頂としちゃいます。楽しさのピークはハナネコノメでしたので。

せっかくなので、今まで訪ねる機会のなかったさる園・野草園へお邪魔します。10年近く通っていて今回が初訪問。高尾山ファンとしてそれはどうなのか…?

飼育員のおじさんによる解説とパフォーマンスが始まりました。やっぱり動物を見るなら解説があるとなおいいですよね。登山もガイドがあると楽しいし。

「何か質問ありますか~」と質問コーナーが始まり、元気な子どもが何やら聞いていました。はて、どこか聞き覚えのある声だが…?

 

スラ坊ゥーー!!?

 

最前列でかじりつくように見ていたスラ坊が質問していました!ぼくは離れたところで娘の相手をしていたので、気づくのが遅れたよ…

「ぼく面白いところに気が付くねえ~」とおじさんに褒められ気を良くしているスラ坊。ずいぶん勉強したな…まるで猿博士だ。

なかなか面白かったさる園のすぐ隣には野草園がありますので、セットで訪ねてみましょう。園内にはハナネコノメと同じ早春の花であるカタクリが見られました。

こんな可愛らしい像も。子どもたちがマネしていて微笑ましい。

さて、そろそろいい時間なので下山しましょうか。

乗り物を利用してラクラク下山、からの温泉は、高尾山ハイキングの欠かせないイベントです。ご飯もばっちり食べて、後は帰りの電車でゆっくり寝てくれればぼくもウハウハ。明大前駅を過ぎたあたりでハラハラ。早く起きてくれええええ!!!

 

高尾山の親子ハイキング、終わりに

高尾梅郷と蛇滝のハナネコノメというテーマで訪れた高尾山でしたが、普段と違う山の景色ばかりでとても楽しかったです。たとえ山頂まで行かなくても、目的に合わせた楽しみ方ができるのが高尾山最大の魅力だとぼくは思いますね。

 

次はどの山に行こうかな。