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なまけたろうと登山ブログ

【奥多摩】赤ぼっこ 息子と梅とまっくろくろすけ

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展望の利く冬の間に、どうしても行きたかった里山があります。

それが、東京都青梅市にある「赤ぼっこ」という変わった名前の山です。

 

3月の青梅市というとちょうど梅まつりの時季ですので、ぜひとも山旅に

絡めていきたいところ。赤ぼっこの周回コースタイムも短めなので、

息子スラ坊を連れての親子ハイキングにぴったりです。

 

今回は、青梅の梅まつりと予想以上の大展望、そして意外な山の案内人

出会う赤ぼっこをハイキングしてきた時のお話です。

 

 

どうも、スラ男です。

 

Twitterやヤマレコなど、ネットを通して山の情報を仕入れる方は多いと思います。

今回訪れた赤ぼっこは、昭文社の「山と高原地図」では目立たない山でしたが、

大展望の素晴らしい山」としてTwitterで教えていただいた場所でした。

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さらに、赤ぼっこには展望以外にもある面白いものがあるそうなので、

これは子どもと一緒に行けば喜ぶのでは?ということで下調べを始めました。

 

ということで、冬の時季ならではの展望と山頂でのサプライズ、下山後には

季節の梅と温泉で締めくくる山旅が始まるわけです。

 

■赤ぼっこ 目次

 

中央線から青梅線、オレンジの電車に乗って青梅市

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JR中央線というと、東京から山梨を経て長野まで続いてる路線なので、

多くの登山者が利用する電車…というイメージがあります。

ぼくはあまり遠出をしないので長野までは行ったことがなく、中央線の利用も

多くはありません。行きたいのはやまやまなのですが。

 

スラ坊は以前から中央線に乗りたがっていたので、こうやって機会が訪れた

ことに感謝ですね。すっかり乗り鉄親子です(笑)

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奥多摩方面へ向かう電車で休日の新宿発となれば「ホリデー快速」が便利です。

しかし、今回は発時間に間に合いそうもなかったので、快速を見送って

立川駅青梅線に乗り換えます。※写真は青梅駅です。

 

この青梅線も中央線と同じオレンジのカラーリングのため、「ちゅうおうせん!」

と息子は叫んでいました。ちなみにこの青梅線青梅駅から奥多摩駅区間

東京アドベンチャーライン」という愛称がつけられたそう。

 

■東京アドベンチャーラインについて

www.jreast.co.jp

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さて、今回の山旅はここ、宮ノ平駅から始まります。奥多摩方面に行く際に

いつも見送る駅でしたが、今回初めて降り立ちました。

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北へ下りれば青梅丘陵にも繋がりますが、反対方向の国道411号沿いに出ます。

駅前にある円柱型のポストがレトロ感があっていいですねえ。

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もともと赤ぼっこは1月あたりに行こうと考えていたのですが、3月まで

ずらして良かったなと思います。青空に可憐な梅の花がよく映えますね。

 

駅から登山口までは徒歩30分ほどの距離がありますが、路線バスが登山口近く

まで出ているようです。ぼくは息子とじゃれ合いながら徒歩で向かいました。

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橋の途中から山を見上げると、中央にポツンと一本、木が孤立しているのが

わかります。おそらくあれが赤ぼっこの山頂ではないでしょうか?

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和田橋を渡って左折し、住宅地を抜けた先の交差点の向こうに登山口が

見えました。この辺りもクマ出没の情報があるようですので、熊鈴のご用意を。

 

しかし、熊が出るから!と神経質になると子どもが怖がってしまいますので、

やんわりと説明してあげました。

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登山口からしばらくはしっとりした林道歩きが続きます。しーんとした

針葉樹林の中を歩くのは息子にとっては怖かったらしく、これは反省です。

 

もちろん無言で歩いているわけではないのですが、高尾山のように賑やかな

山と比べると、確かにひと気がなくて怖いか(; ・`ω・´)

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「おかあさんにあいたい…(´・ω・`)」としょんぼりするスラ坊。

ケルンを積ませたりしてごまかしますが、依然ひと気ない赤ぼっこ。

頑張ってくれスラ坊!一発逆転のアイテムがこの先にあるんだぁぁ!!

 

赤ぼっこの案内人?まっくろくろすけ

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急坂を登り終え、馬引沢峠にたどり着きました。ここからは登山道がフェンスに

圧迫されますが、道も明るくなり湿気も影を潜めます。

スラ坊もそれがわかったのか、「かんばん!」と道標へ駆けていきました。

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「あ…!(*´∀`*)」

 

 

気づいちゃった?お待ちかねのアイテムだよ。

 

ここ赤ぼっこには、道標の近くにまっくろくろすけ風に描かれた石がいくつも

置いてあるのです。そう、ジブリ作品のあれです。

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誰が何の目的で設置したのか、それはわからないままにしておきたいものです。

おかげでスラ坊は笑顔になり、ぼくもほっこりしました。この先も赤ぼっこの

楽しみとして残っていてほしいですね。

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道標があれば、かなり離れた位置にも関わらず「まっくろくろすけいた!」と

息子が教えてくれます。よく見えるなあ…もしかして日向一族

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山頂が近づいてきたのがわかると、早く行きたいのかすごい勢いで最初の

数段を登り「…だっこ!(・o・)」と、見掛け倒しのスラ坊。歩け!(; ・`言・´)

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そして見えてきたのが、大展望の赤ぼっこ山頂です。これには二人して

「うわあ…!」と目を輝かせてしまいました。素晴らしい展望です。

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特にこのポツンと佇む木が絵になります。どうして一本だけ?どうしてこんなに

開けているの?そんな詮索すら野暮ったいほど、この展望は魅力的です。

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赤ぼっこという変わった名前は、山頂にある案内板によれば、関東大震災

際にこの付近が崩落し、露出した赤土が由来だそうです。

標高にすれば409.5mと低山に分類されますが、この眺めは非常に満足度の

高いものでしょう。

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親切丁寧に、山頂には山座同定のための看板もあります。筑波山や日光方面も

見渡せますが、さすがに3月ではそこまでは見えず。

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また、山頂標にはトトロのポストが設置されており、その根本には

まっくろくろすけたちがうじゃうじゃと集まっています。たくさんあって

息子も嬉しそうです。ぼくと同じで並べるのが好きでな…(´・ω・`)

 

大展望の赤ぼっこ山頂には数名の先客がおりましたが、山頂は広く、ベンチも

設置されているので休憩するにも最適です。ぼくらもここでお昼休憩です。

今回はいつものカップ麺ではなく、おにぎり弁当を用意してきました。

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…これです。まっくろくろすけ風のおにぎり。

 

スラ坊はフタを開けると、少しニヤリとして近くにいたシニアグループに報告

しに行きます。や、やめてー!恥ずかしいから(;´Д`)

 

大展望の赤ぼっこから、梅まつりの吉野梅郷

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お昼休憩を終えて、いよいよ梅の公園方面への下山です。すれ違ったおじいさん

たちに「こっからが長いよ~!」と教えてもらいましたので、気を抜かずに

歩いていきたいですね。

 

途中、天狗岩という見晴らし台への分岐があり、大きな登り返しが堪えますが

立ち寄ってみましょう。

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天狗岩では大人数のグループが休憩していたので、展望をちょろっと見た後

来た道を引き返します。

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木の間から覗いた一本の木は、先ほどまでいた赤ぼっこですね。

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緩やかな坂道が連続する樹林帯をしばらく歩いていくと、大きく伐採された

場所にたどり着きました。伐採のおかげで展望が~…というのではありません。

 

なお、赤ぼっこから続く要害山までは、しばらくの間まっくろくろすけ

お休みでした。スラ坊も寂しそう。

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道標のあるこの場所、分かりづらいですが足元にある赤い杭要害山

山頂標になっています。さらに、手作りのプレートが取り付けられていました。

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要害山から急坂を下り、15分ほど歩いた先でまっくろくろすけと再会。

道標右の梅ヶ谷峠へは、「行止り」とありますが、手書きで15分と書き

加えられています。これはこの先の愛宕山までの時間でしょう。

他の方のレポートによれば、愛宕山ではソメイヨシノが見られるようです。

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ぼくたちは梅の公園を目指して、急勾配の下り坂を設置されたロープを

使いながら下っていきます。

まっくろくろすけはいるのかな?と、道標を見つけては息子と一緒にワクワク

してしまいます。こんなに道標が楽しみな山旅は初めてです。

 

ところでこの分岐…一見すると右の尾根に進んでしまいそうですが、注視すると

枝による通行止めの措置がとられています。倒木がありますが、道標の指し示す通り

左側へ下るのが正解のルートです。

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倒木のトンネルをくぐったり、藪の中をかき分ける息子の背中は

いつもより少しだけたくましく見えました。なおこの後抱っこマン

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林道を抜けると車道に出ますので、後は住宅地を縫って梅の公園を目指します。

ここから公園までは800mほどの距離です。スラ坊、もう少し頑張って!

 

未来へつなぐ梅の名所、吉野梅郷のこれから

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青梅の吉野梅郷といえば、関東でも有数の梅の名所として知られています。

毎年2月下旬から3月下旬まで梅まつりが開催され、中でも120種類、約1500本もの

梅が咲き乱れる梅の公園は、毎年多くの人を集めていたようです。

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しかし、今から10年前の2009年に、吉野梅郷は日本で初めてウメ輪紋ウイルス

感染されたことが確認され、これにより上の写真の素晴らしい梅の木は全て伐採を

余儀なくされました。

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伐採後、再植栽をするためには、ウイルスの感染拡大を防いでいることが

認められた場合のみ、再植栽の可否判断されるそう。その厳しい基準をクリア

するべく地域と連携してウイルス対策に取り組んだ結果、2016年に一部の地域で

再植栽が可能となったということです。

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写真を見てもわかるとおり、再植栽された梅の木たちはまだまだ小さく、

以前のような姿に戻るにはもう少し先のことだそうです。

けれども、こうして苦難を乗り越えた名所が復活し、未来へ向けて新たな

スタートを切ったということは、喜ばしいことこの上ありません。

 

ちなみに、スラ坊は3歳なので梅の木と同い年。スラ坊が大人になる頃、

もう一度見に来たいですねえ。

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3月上旬ではロウバイが見頃を迎えておりました。広い園内を駆け回るだけでも

面白く、ほかにも水仙など春の花めぐりを楽しみました。

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梅の公園の散策後は、公園の近くにあるお茶屋さんでアイス休憩をば。

ポカポカ陽気なので、ソフトクリームも美味しいです。

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さあ後は帰るだけです…が、ハイキングの後はできるなら温泉に浸かりたい

ものです。スラ坊も温泉を楽しみにしてくれているので、青梅線河辺駅

途中下車。

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駅前にある「河辺温泉 梅の湯」は、ハイキング後の温泉としてオススメですが、

名前に梅が入りますから観梅後にもぴったり。

 

温泉はきれいで設備も充実しており、特に露天にある源泉かけ流しのひのき湯

熱めのトロリとしたお湯で、疲れた体に染み入ります。

スラ坊は岩風呂がお気に入りで、やはり岩にお湯をかけてあげてました(笑)

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ハイキング、観梅、そして温泉と山旅を締めくくり、帰りもまた中央線で。

今回もスラ坊は電車でぐっすり。新宿まで一時間ほど湯たんぽを抱えている

ようでした…(; ・`ω・´)

 

赤ぼっこの親子ハイキング、終わりに

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展望とまっくろくろすけなどの小物が素晴らしい、青梅の里山赤ぼっこ

序盤のひと気なさにどうなるかと思いましたが、期待以上のハイキングを

楽しむことができました。

ここを訪れるのであれば、ぜひ快晴の日をオススメします。

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季節を合わせれば、麓にある吉野梅郷もセットで楽しむことができます。

ただ、ご紹介した通り吉野梅郷はまだ再生の途中ですので、これから未来に

向けて大きく美しく育ってほしいですね。

 

さあ、次はどこに行こうかなぁ。

 

コースタイム

2019年3月2日(土)晴れ

宮ノ平駅(10:45)⇨畑中登山口(11:15)⇨馬引沢峠(11:50)⇨赤ぼっこ(12:20)⇨要害山(13:30)⇨梅の公園(14:15)⇨日向和田駅(15:20)⇨河辺温泉 梅の湯(15:55)