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なまけたろうと登山ブログ

【奥多摩】御岳山~日の出山 初めての奥多摩、広がる大展望

 

登山用のウェアとパンツ、それからザックも手に入れたことだし、本格的に山登りに臨みたい。そこで何回か登っている高尾山ではなく、少しステップアップして訪れたのが、東京奥多摩の玄関口にある御岳山、そして日の出山。

 

どうも、スラ男です。

 

ぼくが前々からずっと行きたかった御岳山。そこにある武蔵御嶽神社は平成29年に酉年式年大祭を迎えます。現在、大祭に向けて改修中の様子を見に行きたくもあり、今回の登山を計画しました。

 

■御岳山~日の出山(2016年2月27日) 目次

 

冬枯れの御岳山、日本武尊の足跡をたどる

朝早くに地元を出て青梅線JR御嶽駅まで向かう。休日はホリデー快速という急行電車が出ており、アクセスは意外と楽ちん…なんだけど?

ぼくは間違えて「金曜日の日程」で検索していて、乗り換えまくりました ( ;∀;) 

御嶽駅のすぐ近くにはセブンイレブンがあり、その前からバスが出ているのだが…初めてきた山はなるべく自分で歩きたいんだ。景色も見ながら、風と匂いを感じながら…

 

すぐこれ。

 

いや、歩きながらじゃないと見られない景色とかあるから…

目立つ赤い大鳥居をくぐり、車道沿いの参道を歩くこと1時間弱。

ケーブルカー滝本駅に到着!武蔵御嶽神社が鎮座する御岳山へは、こちらのケーブルカーで行くことができますが…ケーブルカーは1月18日~3月31日まで改修工事のため、運休です。 

なに、慌てることはない。ぼくはそれを狙ってきたのだ。このケーブルカーがなければ、それなりに空いているだろうと!! 

なので、こちら滝本駅すぐ脇の登山道から約1時間で神社を目指します。よし…嬉しくてニヤニヤが止まらないが、行きますか! 

さて、今回の山登りのために先日購入したモンベルのストームクルーザーの性能を確かめるべく、登山道をグイグイ進みますよ~。 

武蔵御嶽神社への登山道は、ご覧のとおり舗装された登山道となっており、工事用の車が結構行き来していた。この舗装されたってのがミソで、こいつが結構足にくるんだ。山道が好きなぼくは結構苦手な道だったり。 

途中途中にこういった立て札や、歴史を感じさせるものなどがあるので、なかなか楽しめます。こちらのうまたてばは、その昔移動に使っていた馬を休ませる場所だったそうな。現代でいうところの駐車場か。

ちなみにこの杉並木は全部で800本弱もあるそうで、それぞれの木に番号がふられているので、数えながら行くのも面白い。 

数えながらいった木も、もう300本かぁ…ここらでちょっと一休み。 

ふと見上げてみると、あら不思議。全く音がしないのだ。静寂…とでもいうのか、人の声も、車の音も、鳥などの声も全くしない。ただただ俺の鼓動音が聞こえるだけ。今度来るときにはおそらく賑わっているから、こうはいかないだろうな。いや、ケーブルカー乗るか?

40分程度で登山道を抜け、ビジターセンター前に到着。ケーブルカーを利用した際は、このあたりから歩きとなるようだ。 

ここまでで2時間程度舗装された坂道を登っているため、ちょっと疲れた。しかし、神社はもう目と鼻の先?なので、先を急ぐ。

途中、たびたびの分岐があるが、どこを通っても目的地には着けるようになっているので、矢印のとおりに進む。神社を参拝後は、ロックガーデンと、欲張って日の出山にも行きたい。

こうして進んだ先に、日記冒頭の神代ケヤキが見えてくるのだ。日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際に植えた木とされ、国指定天然記念物だそうです。

葉っぱがない状態だと、ちょいと不気味ですな…(汗)

さあ!やっとこさ到着です。武蔵御嶽神社の大鳥居、そして随神門前です。2月中旬に雪が降っていた影響で、ちらほら雪が残っているのが気になります。

しかし、この後もまだまだ楽しませてくれそうな予感…

 

御岳山の山頂、武蔵御嶽神社 

お楽しみの神社ですが、現在社殿は平成29年の酉年式年大祭に向けて改修工事中です。いいんです。これが見たかったんだ。この改修中っていう風景が。

この改修工事が終わった後にピッカピカの社殿を見るのが楽しみなのだ。そういえば、いつだったかに訪れた奈良の興福寺春日大社も改修工事中だったんだよなぁ…

この拝殿にくるまでの階段には、面白い仕掛けが。この段と段の間に、何か段を支えているように見えるやつがいます。 

その後の石段にも、間から出てこようとしているのような顔のやつが!上の段から踏んづけてやったぜ。1機アップ~…しないか。 

拝殿前の石段の途中で振り返ると、自分がもう山の上にいるんだって実感する。そんな景色が飛び込んできた。山の上ってなぁ…気ン持ちいい。 

すぐ隣の宝物殿前には、騎馬武者の像が威風堂々と立っている。いなぁ、ぼくも馬乗りたいな。午年だし。ヒヒーン 

宝物殿にも入ってみればよかったなぁ。開いてる雰囲気じゃなかったから、見逃してしまったよ…土日祝に主に開館なんだな。 

それにしてもこの大きな狛犬!狼なのだろうが、ライオンのようにも見える。とにかく言えることは、やべえ…強い(確信) 

脇の授与所にて、前から欲しかった御朱印帳を購入し、その後は凍りついた道を気をつけながら通る。本殿と多くの境内社がある裏側へ。 

その拝殿裏側の最奥にあるこちらが、日本武尊を導いたとされる白狼、大口真神(おほくちまがみ)をお祀りする大口真神社です。以来、魔除けや登山や旅行安全の神として「お犬様」とあがめられているそうです。 

 

 

そのお犬様、すっげえ表情。

 

では、導きの神様よろしく、あの奥までぼくを導いてください… 

あの奥とは、この奥宮遥拝所から見える、奥の院のこと。

奥の院日本武尊をお祀りしており、何よりぼくの目的地でもある。ただ…道中は雪のため、危険がいっぱいな香り。 と、その前に…

これ…可愛い。狛猪だって。さきほどの大口真神社の近くにあります。  

 

奥の院を目指して、御岳山の奥へ奥へ

登山道へ入る前に、長尾平売店近くのベンチでひと休み。持参したおにぎりと梅干しをば。…うん、うまい。山を眺めながら食べるメシは、本当にうまい。 

売店近くの分岐を、奥の院方面へ。まず見えてくるのがこの天狗の腰掛け杉だ。あの左のぐねっとなっているところで天狗が見張っているそうな…

腰掛け杉の脇、鳥居をくぐればそこから奥の院への登山道へと続く。さらに行けば、鍋割山大岳山へも行くことができるが、それはまたいずれ… 

大きな木が行く手を阻む…手持ちのポケモンで「いあいぎり」が使えるポケモンはいないので、木と木の間を越えていく。この辺りでトレーニングしている人がいれば、その人は天狗か忍者に違いない。 

さあー…こっから一気にが激しくなってくるんだよなぁ。岩に繋がれた鎖に掴まりながら、滑らないように慎重に登っていく。

登った先、大きな岩があるので少し休憩。ここからの眺めはそれはいいものだ。ふわふわの雪なので、滑ることはあまりなかったのだが、道が見えないことに困惑。 

赤い何かが見えてきた。ここか…ここが男具那社か。日本武尊の幼名の一つが「男具那(おぐな)」というらしい。ここまでくれば奥の院まであと少し!

男具那社の脇を通って、草木をかき分けようやくたどり着いた奥の院。標高は御岳山より少し高い1,077m。感無量というやつだ。

お賽銭はどれも錆びついており、真新しいものはなかった。それこそ夏の、登山客賑わうシーズンではないからあまり人がこないのだろうか。確かに、奥の院までの行き帰りで若者一人としかすれ違わなかったな。

しばしの間、この地上から切り離されたかのような空間で一休みさせていただこう。

たろうたちも山頂で一休み。どこまで一緒に行けるだろうか。できることなら、もっと高い山へも一緒に… 

山頂で英気を養い、ちょうど1時間でまた天狗の腰掛け杉まで戻ってきた。時間に追われる毎日の中で、たまにはこういう1時間があってもいいよな。 さあ、次はお楽しみのロックガーデンだ!うおおおお!

 

岩の上の天狗様と、冬枯れたロックガーデン

 

さて、御岳山のロックガーデンといえば、夏場の苔むした緑色の空間がよく誌面やネットで取り上げられているが…今回は冬のロックガーデンを見てみましょう。 

最初に向かったのは、こちらの大きな岩。

これは「天狗岩」という岩で、登ることもできます。 登ることもできると頭に思い浮かべたときには!オレは既に登っているんだッ!!さすがだぜッスラシュート兄貴!!

ということで、鎖を伝って登ります。 

 

岩の頂にみえるのは…あ、あなたは!? 

天狗の像が2体、岩の頂に建てられていた。写真奥の天狗の近くに行ってみよう。 

金網が張られているので近くまでは行けない。危ないもんな。お社にお参りして…と。天狗像に会えました。ありがたや~。 

天狗岩のすぐ脇から、ロックガーデン(岩石園)に降りることができる。降りる途中、振り返ると…なるほど、だから天狗岩ね。  

今度は下りた先のロックガーデンをひたすら歩き、滝を目指す。夏場なんかはこの道は最高に気持ちがよさそうだ。

冬だっていいぞ。雪混じりのロックガーデン、歩きづらさこの上なしッ!

しかし、思っていたよりも緑色だったな。こういう場所は、昔キャンプで大好きだった遊び場。水の中に落ちたってへっちゃら!…だった時代は終わってしまったが、気持ちはいつでも子どものままだ。 

透き通る水に触れてみると、やはり冬か、とても冷たい!ついつい魚を探してしまうのは、川魚が好きだから?ニジマス最高ォー! 

水の流れる音を聞いていると、心がやすらぎますね~…これに鳥の声、風の音もプラスして、ナイスヒーリング! 

歩いて行くと、先ほどまでの緑はどこへやら、だんだんとゴツゴツした道になってきたぞ。大きな岩もゴロリと転がっているが、ぼくの気持ちはワクワクさんだぜ! 

雪深くなってくるのでわかりづらいが、とにかく石段(上)が多い。一歩一歩登っていけば、鳥居が見えてくる。ここが綾広の滝だ。 

勢いがすごい!というわけではないが、かなり近くで滝を見ることができるので、夏場はそら涼しくて気持ちがよいだろう。 

滝の脇には神様がお祀りされている。禊の神様かな?

しばしの間、滝を楽しんだら来た道を戻る。またまたロックガーデンを通って、今度は天狗岩分岐の七代の滝へ向かうのだ。 

天狗岩の分岐から向かうと、いかにもな鉄ハシゴを下りなければならない。ジュラシック・パーク3の、鳥カゴ内のワンシーンを再現したくなる気持ちを抑えて、いざ進もう。

絶好の休憩、または昼食スポットにもなっているこちらが七代の滝。こちらも滝の近くまでよることができるので、じりじりと近づく。 

これでも大小七段の滝のうちの一部らしく、全体の落差は約50mもあるとのこと。さあて、これでひと通り周ったかな?見逃したスポットは次回で…こっから地図にある、「急な長い坂道」とやらを登るのか…ゲッソリ  

苦行&苦行を越えて、ようやく神社前まで戻ってきました。自身の体への労いもこめて昼食としよう。13時半か、まだまだいけるよな。 

こちらのお蕎麦屋さん、紅葉屋さんで頼んだのは、名物のくるみそば。これが美味しいのなんのって、大好きな味でした!ねぎとわさびは、最後の蕎麦湯でしめるときまでとっておいたほうがいいかも…次回は大盛で頼みます。キリッ

 

低山ながらも大展望の日の出山 

 

さて、宿坊途中の分岐から続く登山道は、御岳山より標高が下がるため、下りとなる。しばらく写真のような平坦な道が続くと…

急に岩道になったぞ。しかし、蕎麦屋で体力を回復したぼくは岩場をものともせず、ヤギのごとく駆け上がる。 

 

しばらく進むと、おや?大きな岩だ。「かいりき」で動かせるかも… 

 

頑張れピンクゥー!!!

 

ピンクにちょっと泥がついた。綺麗に拭きとった。

山頂までもうすぐだな。日の出山というくらいだ。ここからの日の出はそれはもうすごいのだろうが… 

到着ゥー!!そしてこの見晴らしの良さ。ほぼ360度山の景色!

日の出山は青梅市と日の出町の境に位置し、標高902mとなり御岳山よりも低いんだって。とてもそうは思えない展望ですが…

たろうたちも本日幾度目かの山頂記念写真。

透き通った空ならば、スカイツリーも見えるようだが。相変わらず見えない。視界は立川や八王子方面です。 

ブラウンの眼差しの向こうが奥多摩湖だよな。そっち方面もいずれ…おや?ブラウンはダイダラボッチかな? 

 

 

こうしてしばらくの間、山頂の景色を楽しんだ俺は、帰路につくのだった。帰りはそうだな、ああ、ケーブルカーないから徒歩か… 

宿坊から滝本駅の鳥居前まで、20分弱で戻ってこられた。やはり下りは早いな。こっからはさすがにバス使いたいよな。さて、バスは何時にくるのかな?  

 

5分前に出発したな…

 

次くるのは30分後か。歩いたほうが早えや(錯乱)。 

結局この日は、御嶽駅に着いてから帰りまで、ずーっと歩き通しとなってしまった。しかし、初めてきたところはそれでいいのかもしれない。そのほうが多くのことを発見できるし、何よりそのほうがぼくは好きだ。

帰りは御岳渓谷を通って近道。これも新たな発見だ。

駅に着いたら今度こそホリデー快速に乗って一気に新宿まで行きたいな。どら…帰りのホリデー快速の時間は…(あれ?これデジャヴ?)  

 

5分前に出発したな…(震え声)