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なまけたろうと登山ブログ

【鎌倉】源氏山 隠れたアジサイ名所の葛原岡神社へ

梅雨の時期になると遠のいてしまう山。それならば、関東近郊のアクセス抜群な低山で花めぐりがおすすめです。

例えばアジサイが見られる鎌倉なんかは、この時期に最適のフィールドといえます。寺社周辺は混雑でも、山の中は意外と空いているんですよ。

親子で楽しむ、鎌倉低山初夏の花めぐり。

 

どうも、スラ男です。

 

今回は、神奈川県鎌倉市にあるアジサイ名所、源氏山(げんじやま)を親子ハイキングしてきた時のお話です。

鎌倉にはこれまでもアジサイと紅葉の時期に何度か訪ねていますが、やはり親子ハイキングにもってこいのフィールドなんですよね。短い距離でいて見どころが多く、子どもたちも安心して自然と触れ合えるのが良きです。

 

■源氏山(2023年6月17日)

 

古都鎌倉のあじさい寺を訪ねる

JR北鎌倉駅に降りると、まずはぎゅうぎゅうの改札を抜けて線路沿いへ。主に梅雨時期と紅葉時期に来ることが多いので、この混雑も見慣れたものです。

というか…6月中旬なのに猛暑日ですねえ!

たまらない暑さで、さっそく木陰に避難。急ぐ旅でもないので、駅チカにある円覚寺(えんがくじ)へ初訪問。“鎌倉五山”と呼ばれる格式高いお寺のひとつです。

鎌倉のあじさい寺といえば明月院(めいげついん)と長谷寺(はせでら)の人気が凄まじく、観賞するには長時間を要します。ですが、その他の社寺は意外と空いているそうで、円覚寺もゆっくりとアジサイを観賞できるとのこと。

「ハート型のアジサイを探そうぜー!」とはしゃいだぼくたちですが、ちょっと暑すぎませんか日本の夏。アジサイより木陰、木陰にアジサイがあればラッキー♪YOUは何しに鎌倉へ?

色鮮やかなアジサイにお寺、竹林と、情緒ある風景はなんとも言えない癒やしの空間。

円覚寺をひと通り散策したら、踏切近くの池で小休止。今回は源氏山を歩くので、この先の浄智寺が登山口となります。

ああ!線路沿いにある北鎌倉古民家ミュージアムに行こうと思っていたのに忘れてしまいました。これまた次の機会に…

 

アジサイ観賞の穴場?山の中にある葛原岡神社へ

円覚寺の散策をウォームアップがわりに、登山口となる浄智寺(じょうちじ)へ。こちらは鎌倉江の島七福神のひとつに数えられるお寺ですが、明月院と比べると参拝者は少なく、静かなアジサイ観賞が楽しめました。

息子スラ坊は「見て!木の枝のところ、ナナフシいた!」と、擬態名人の変装を見破っていました。いい目をしているな…!だけどアジサイを見てくれ。

浄智寺の脇を抜け、しっとりとした階段から葛原岡・大仏ハイキングコースへ入っていきます。紅葉の時期にも歩きましたが、今回はより短めの葛原岡ハイキングコースのみを歩く予定です。

木の根っこ道をさくさく登っていく子どもたち。兄のスラ坊に負けじと娘スラりんも頑張り、そんな妹に「こっちだよ」と手助けしたりする兄妹の姿に成長を感じます。

猛暑日でもハイキングコースの中は涼しく、自然いっぱい花いっぱいのトレイルが気持ちいい。アジサイもたくさん見ることができます。やはりこの時期に親子ハイキングするなら鎌倉アルプスよりこちらのほうがいいかも…

登山開始から30分ほどで休憩適地のこもれび広場へ出ました。このお手軽さがたまりませんね。アジサイもきれい!

こもれび広場にはたくさんのテーブル・ベンチが設置されており、自動販売機もあるのでたっぷりと休憩をとりたいところ。持ってきたおにぎりやおやつを、木陰まで移動して食べました。日向は暑すぎて座っていられません。

そうそう、この広場には縁結びスポットである葛原岡神社(くずはらおかじんじゃ)があるのですが、実はこの神社はアジサイ観賞の穴場中の穴場だそうで。

山の中という立地に加え、シーズン中は麓の寺社でもアジサイが見られるせいか、観光客で大混雑という心配がないというのです。なのに、こんなにも立体的にたくさんのアジサイが見られるというのだから凄いですよね!

混雑を回避して鎌倉の花めぐりを堪能できるのは、まさにハイカーの特権ですよね。

え?普段着の方や散歩している方もいた?本当だ…

 

無理は禁物、源氏山から市街地へ離脱

さて、葛原岡神社での休憩後は本コースのメインピークである源氏山を目指します。源頼朝像がある源氏山公園広場には以前にも行きましたが、そういえば山頂は未踏でした。

なるべく日陰へということと、やはりこの時期はあじさいの小径」を通っていきたいところ。

広場の手前には、鎌倉の山並みが見渡せる展望箇所もあります。恐らく鎌倉アルプスでしょう。

源氏山公園の広場にはご存じ源頼朝(みなもとのよりとも)の像。アジサイを添えて季節感を演出したいところですが、暑すぎるため早々に離脱。

ぼく一人なら暑さは全然問題ありませんが、小さなこどもに余計な負担をかけるのは心配です。冷却グッズも準備してはいますが、余裕のあるうちに早めに下山しちゃいましょう。

源氏山山頂では、小さな祠が鎌倉の今昔を静かに見守っていました。

源氏山から手早く下山するには、化粧坂(けわいざか)方面か太田道灌(おおたどうかん)の墓がある寿福寺方面のどちらか。化粧坂のほうは足元がドロドロで滑る心配があったので、こちらへ。

歴史的有名人な太田道灌ですが、こんなひっそりとしたところにお墓があるなんて。確か伊勢原にもありましたよね。

ひと気はありませんが、難所もなくこちらの道で良かった~なんて思ってたらラストでとんでもない箇所が!

かつて天然の要塞といわれたのも納得の地形、岩場の急下降に思わず身が引き締まりました。子どもたち、すまぬ…

岩のトンネルをくぐったら市街地へつながります。ほっとひと息、いやぁ最後の最後で鎌倉の山深さを思い知りました。

観光客でごった返している小町通り方面へ向かうと、先ほどまでの静かな鎌倉がウソのようです。

立ち寄った「鎌倉チュロスさんで湘南ゴールドを使ったレモネードを注文。ハート形のカップも可愛くて写真映えも良いですが、なにより熱々に火照った体にしみわたります。今日はこれだぁぁぁ!!!

賑わいをかき分けながら鎌倉駅まで歩き、帰途に着きました。

 

源氏山の親子ハイキング、終わりに

初夏の鎌倉花めぐりと題して訪ねた葛原岡ハイキングコースですが、たくさんのアジサイを愛でることができて大満足でした。特に葛原岡神社のアジサイは趣があり、山の中にあるというのがハイカー心をくすぐりますよね。

ただ、暑すぎる中での社寺めぐりは、子どもにとっては辛い、退屈と感じることもあるでしょう。無理せず、ほどよく楽しむのがベターなのかなと思います。

 

次はどの山に行こうかな。