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なまけたろうと登山ブログ

【秩父】破風山 新緑の皆野アルプス、滝と化石とツツジの秩父路

5月上旬、「新緑」という季節。自然の中を歩くのが好きな人にはずいぶん魅力的な言葉ですよね。山の瑞々しい若葉の風景、穏やかな風と一緒に聞こえてくる沢の音、花と木々から感じる温かさなど、まさに自然の魅力を体現した言葉だと思います。

毎年この時季は多くの山々で美しい風景を見ることができるので、山選びに迷うことさえ楽しい。それでは今年はどこの新緑を見に行こうかなぁ~と秩父地方を調べていると…?

 

ジュラ紀

 

先ほどまでベタ褒めしていた新緑という言葉すら霞むほど、恐竜大好きな俺にとって最高に魅力的な言葉を見つけてしまいました。どうやら秩父皆野町に行けば、ジュラシック体験ができるようです!!すぐ行く( ・`ω・´)キリッ

さて、今回の山旅は、秩父を舞台に新緑と太古の記憶をめぐるお話です。知れば知るほど面白い、むか~し昔、秩父は海だったって信じられますか…?

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どうも、ジュラ男です。いえ、スラ男です。

今年の夏は恐竜がアツい!!ということで、俺も7月公開予定の映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が待ち遠しいです。オマケに翌月には『ジュラシック・パーク』のコンサートまであるっていうんだから、もうファンにはたまんないよね。好きな恐竜になりきって鑑賞する「ダイナソー上映」とかないのかな?ないか。

…恐竜の話題になると鉄華団のごとく止まらなくなるので、この辺でいったんしまっておきます。団長ォ!ネタかもわかりませんが選挙一位おめでとうございます。

 

■破風山 概要

 

さて、今回の山旅の舞台に選んだのは、埼玉県秩父にある破風山(はっぷさん)!新緑の時季にはツツジが山を賑わわせ、スリルある岩稜地帯や麓の温泉、滝など、魅力たくさんの里山で、桜で有名な簑山(美の山)とともに皆野町を代表する山でございます。

そんな新緑の破風山を起点にして、「ジオパーク秩父」をめぐりながら太古のロマンを感じようというのが今回のテーマです。そう、恐竜・化石好きにとって秩父とはロマンそのものなのだ…(*´∀`*)

 

秩父の海の始まりの場所、前原の不整合

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旅の始まりは駅からではなく下調べの段階から始まっていると思っています。秩父方面に出かける際は、都心からだと西武鉄道の利用が便利ですが、長瀞方面へ行く場合は秩父鉄道を利用するほうがよかったりすることもあります。今回は皆野・長瀞メインの旅となるので、秩父鉄道でのんびりと行きます。

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秩父鉄道でもお得なフリー切符があるので使っちゃいます。協賛施設で提示すれば割引やサービスといったうれしい特典があるので、大事にとっておきますよ~。

秩父鉄道のフリー切符

www.chichibu-railway.co.jp

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車窓から雄大な自然を魅せる荒川を眺め、波久礼駅野上駅など、以前の山旅で利用した駅を過ぎた先の皆野駅がスタート地点です。

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秩父鉄道と皆野といえば、「鉄道むすめ」の桜沢みなのちゃんが看板娘的存在なんですかね。頻繁に秩父に行く俺にとっては、地元を走る東武鉄道の鬼怒川みやびよりも見かけることが多いです。

さあ!まずは破風山の登山口を目指して歩いて行きましょう。

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皆野駅からの道中で、さっそく秩父のシンボルである武甲山が姿を見せました。石灰採掘により独特な山容をしているので、見たらすぐに覚えられます。4月下旬の武甲山といえば、麓にある羊山公園芝桜で賑わうので、あちらにもぜひ行きたかった。

なんと、我慢できずに翌日訪れちゃいました(´・ω・`)

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一方こちら皆野・長瀞エリアではが見頃を迎えていました。なお、目的地の破風山はこの時季ヒカゲツツジミツバツツジヤマツツジが見頃を迎えるという、まさにツツジの山らしいんですけど…今年は花期の乱れがあったのでどうかな。

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埼玉県を代表する河川、荒川。奥秩父山塊から続くその流れは信じられないほどきれいで、東京の荒川とは別物のように思えます。いつか荒川の流れを追ってみたいですね。

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皆野橋を超えた先、破風山登山に便利な駐車場が見えました。しかし、公共交通機関利用の俺にとっては、駐車場の文字よりもその隣のほうが気になります。

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そのまま大渕方面へと歩いていくと「秩父」というのぼりが見えてきますので、のぼりが続く右手側に入ると…国指定天然記念物、「前原の不整合」へとたどり着きます。寄り道になりますが、すぐ近くですし俺にとっては目的地の一つです。

さて…「古秩父湾」や「不整合」、何やら興味深い名称が出てきましたねえ。ざっくり言うと、遥か昔、秩父一帯は海であり、その証拠となるのが不整合だということです。詳しくは追々挟んでいきますが、まずはこの不整合というのを見に行ってみましょう。

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まずは目の前の歩幅がほとんどない急な階段を下っていきます。正直言っていいすか?ここめっちゃ怖かった。

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階段を下りて左側にある巨大な岩塊、ここが前原の不整合です。見た感じただの大きな岩の壁ですが…いったいこの岩のどこに海を示す証拠があるんでしょうか。

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岩の左隅、一つ上の写真の木がある場所をよく見てみると、真ん中を境に上と下とで岩の堆積した年代が大きく異なるそうです。地質学はわからないし、それだけだとふーんで終わりそうですが、この下の黒い泥岩こそが、今から1億7千万年前のジュラ紀、すなわち「恐竜がいた時代」に堆積したものだというのです。

 

うわあああああ!!!(`;ω;´)

 

俺は心で叫びました。なるほどこれが秩父の「ここさけ」か。

 

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そのジュラ紀の岩石の上に乗っかるこの大きな岩石が、今から1700万年前に堆積したものだそう。このように、地層に大きな時間的間隙(ここでは約1億5千万年)があることを「不整合」というそうです。

つまり、1億7千万年前のジュラ紀に隆起して地上に出た地層が、1700万年前に再び海底に沈降して堆積した=1700万年前のこの場所には海があったということなのだそうです!!このことから、この前原の不整合は「秩父湾誕生の地」と言われています。

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なんというロマンを感じる場所…!県民よー!埼玉には(大昔)海があったぞー!!

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後から知りましたが、不整合から川の方へ少し行くとカキの化石が見られるそうです。これもまたここが海だったという決定的な証拠ですね。

今回訪れた前原の不整合の他にも、秩父には地球の歴史を観察できるジオパークの見どころとなるジオサイトが点在しています。有名な観光地である長瀞岩畳ジオサイトなんですって。これからは山旅ついでにいろいろと立ち寄れたらいいよなぁ。

ジオパーク秩父とは?

www.chichibu-geo.com

ユニークな道標の「山靴の道」、皆野アルプスを攻略せよ!

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さて、寄り道から軌道を修正し、いよいよ目的地の山へ。破風山の登山口は何箇所かあり、ツツジの時季だからか「花と香りの森」がある桜ヶ谷コース方面へ向かっていく人が多かった印象です。俺は岩稜地帯がある「皆野アルプス」を歩きたかったので、一人大渕登山口を目指します。

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新緑の風景は見ているだけで心が躍る。森の中に飛び込みたくなるような気持ちです。

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大渕登山口からはいよいよ皆野アルプス(前原尾根コース)となります。調べてみると日本のご当地アルプスってたくさんあるんですねぇ。長瀞アルプスもそうか。

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森の中に飛び込むと、分かれ道に登山者カウンターが設置されており、右手に急坂が続いています。え~…また出だし急登かぁ(;´Д`)

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いきなりの急登でゲッソリはしますが、緑眩しく温かい空間を歩いているので、この時季ばかりは苦じゃありません。

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何度も何度も緑を見上げてはパシャリ。この日は夏日で汗も吹き出しましたが、そんなの関係ねえ!この風、この肌触りこそ山旅よ!

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ひとしきり急坂を登ると、まずは最初のピーク、前原山に到達です。

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面白いのがこちらの山頂標。皆野アルプスは前後半で「山靴の道」と「関東ふれあいの道」とに分かれており、登山靴デザインの道標がとてもユニークです。

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花期の乱れがあったので期待はしていませんでしたが、ヤマツツジも見頃の個体がちらほら。最盛期はもっとわらわら咲いていたのかもしれませんが。

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皆野アルプスというように、本コースはいくつかのピークを越えて行きます。開けた場所からは秩父市街地と奥武蔵の山々を望むことができ、眼下には藤も咲いていました。

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登山道も歩きやすい土の道から、ゴツゴツとした岩稜地帯へと変化していきます。後半には鎖場も出てくるというので、低山といえど油断は禁物です。

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大きく周囲の山肌が望めるここは前原岩稜。どことなく、去年登った小鹿野町の般若山に雰囲気が似ています。あ、新緑と岩稜という組み合わせも同じだ!

■岩稜を縦走する、般若山と釜ノ沢五峰

surao.hatenablog.com

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岩稜地帯はあるものの、コースの大半はなだらかで歩きやすい感じがしました。しかし、ヤセ尾根や鎖場、分岐も多いので事前準備はしっかりと。

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しばし、緑に抱かれる。虫も多くなく、この時季だけのご褒美。これだけ緑がきれいということは、紅葉の時もいいかもしれません。

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ところどころで新緑のオトモに現れるヤマツツジ。これがまた映えるんですよねぇ。

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…うん、完全に去年の般若山とやってること同じです。ただ、こちらの破風山はヒカゲツツジミツバツツジも見られるそうですが、残念ながら見頃なのはヤマツツジのみでした(´・ω・`)

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道が荒々しくなってきたということは、また新たなピーク間近ということ。ロープも出てきたりと、アスレチック風味な登山道はやはり楽しいですな。

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開けたピークは「男体拝(なんたいおがみ)」と意味深な名称(笑)いえいえ、おそらくここから日光男体山が望めるんでしょうね。 どら…見えるかな?

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手前にあるのは宝登山で、奥には北秩父の山々ですかね…うーん、快晴といえどこの時季だと厳しいかな?

苦手な方も多いと思うので写真は載せませんが、ここで小休止しているとヘビを見かけました。おそらくシマヘビだと思います。

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男体拝からほどなくして風戸(ふっと)方面への分岐と合流すれば、これより先は関東ふれあいの道となります。ちなみに、後ほど俺も立ち寄りますが、風戸へ下ると「秩父温泉 満願の湯」へと繋がります。い~い湯だったぜほんと。

新緑とツツジ、岩や鎖場のスリルも楽しい破風山

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風戸分岐から破風山までの間は気持ちの良い登山道が続き、ぐんぐん足が進みます。しかし、あまりの気持ち良さに、見たかった奇岩・猿岩を見逃してしまいました(゚д゚)!

たぶん道中にあったデカい岩だったんだろうけど…看板あったかな?

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登山道脇にきれな白い花が咲いていました。なんとかイチゲかな?と思って調べるとちょっと違った。似ているのはニリンソウだけど、二輪ないしなぁ…

ようやくそっくりな花が見つかり、おそらくクサイチゴ(野いちご)だと思います。

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印象的なツリータワー。これぞ新緑の風景。

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階段を上がった先、忘れた頃にヤマツツジ。山の真ん中らへんは元気な個体が多かった印象です。新緑目当てだっただけにラッキー。

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破風山山頂まであと一息!というところにあずま屋がありました。ここで猿岩を見逃したことに気が付きます。うーん…本当なんでだろうか?

ここで食事休憩をしている方がいましたが、大正解でした。山頂は直射日光もキツいし、ブンブン虫が飛んでいて休憩どころじゃありません。

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ひと登りで山頂へ到達~!!このタイプの山頂標が好きです。

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山頂の南側からは市街地と秩父山地が一望できます。いつでもどこからでも武甲山はすぐわかりますね。

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北側には鮮やかなヤマツツジと、未踏エリアである西上州の山々が見えました。

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頭の上に電波塔が突き刺さった特徴的な双耳峰、あれが城峯山ですか。麓にある紅葉と桜(冬桜)が同時に見られるという城峯公園も気になるし、いつか行ってみたい!

西上州エリアは花と岩峰が多く、なんとも好みの山域なんですけど…公共交通機関利用者泣かせなんですよね。

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是が非でも西上州に行きたいというのは、何も山だけが目的ではございません。最大の目的は、神流町恐竜センターと「恐竜の足跡化石」。そう、秩父と西上州は恐竜マニアにはたまらない場所なんです(*´ω`*)ウヒヒ

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名残惜しいですけど、前述の通り羽虫がやっかいなので先へと進みます。さらば破風山!いつか西上州!

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目指す先を見つめると、あれは両神山…!!

いつか登りたい山の一つとして計画は練ってありますが、埼玉県警の遭難発生記録でも頻繁に名前を見かけるし、以前に両神山遭難事故のドキュメンタリーを見てから自分の中で特別な位置づけ(行きたいけど行けない)にある山です。

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破風山からは一気に標高を下げて、分岐の多い峠に出ます。ここが札立峠といって、「秩父札所めぐり」の菊水寺と水潜寺をつなぐ峠道として使われていたようです。今は交通も発達し、アクセスも便利になりましたからね。でもこういう古道は好きですよ。

今回進むのは如金峰コースなので、誤って巡礼古道に入らないように注意です。

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歩きやすかった関東ふれあいの道から一転し、またまたゴツい道となってしまいました。この先は鎖場やヤセ尾根も控えているので気を引き締めます。

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突如現れた巨大な岩塊に目を奪われます。おお!これが如金(にょっきん)さま!本コースの名前にもなっている「如金峰」ですね。猿岩は見逃したけど、こちらはしっかりとチェック!

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鎖場もよじよじと登って…

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ヤセ尾根を通過していきますよ。ここからの景色にうっとりして落っこちないようしないとね。

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なにせ眼下には吸い込まれそうな新緑が広がっています。う~ん、美景かな。

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またまた鎖場が現れる、ワイルドな如金峰コース。鎖場を回避したい場合は、先ほどの札立峠から水潜寺へと下ればバス停は目の前だし、温泉までも遠くないのでオススメです。

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ただ、鎖場を越えれば秩父奥多摩、そして奥秩父山塊を一望できる展望台が待っています。もう少し右側も撮れば甲武信ヶ岳もあったのか~!しまった!

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急な下りも鎖を使っていきます。上からだととんでもなく高いところにいるように思えるけど、下から見上げるとそうでもない不思議。

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次なるピークの大前山は、うっかり見逃しそうななだらかな道の途中に現れます。

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大前山から下りた先のお地蔵様がいる場所に、ちょっとヒミツの道っぽい場所がありました。覗いてみると、木々のフレームに武甲山を捉えることができました。

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大前山から最後の鎖場を下っていくと、天狗山と巻き道への分岐点に着きます。天狗山を経て下山する場合はさらに鎖場を越えて行くことになるのですが、今回は近道を通っていきます。

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急な下り坂の大前近道からは、一旦大前集落に出て、再び登山道となります。この先には秩父華厳の滝がありますので、下山後も楽しみはまだまだ続きます。

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シャガをはじめとする春の花々に彩られる集落。しかし下山まであと30分のコースタイムなので、気を緩めるのはまだ早いですな。

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ここから先は特に見どころもなかったので、のんびりと登山道歩きを楽しみます。

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面白い影を見つけました。こりゃ何だ?

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大きな葉っぱだ!

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橋を渡って車道に出れば、楽しかった破風山ハイキングも終わりかぁ。ただ、ここからは怒涛の観光ラッシュとなりますよ。登山前も、下山後も楽しみたい欲張りがスラ男です。

滝見とお風呂と美味しいお蕎麦、車道歩きに楽しみを

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さてさて、山旅と題しながらも11時に下山してしまい、ここから第2ラウンドの始まりとなります。実は今回、破風山のほかにもどうしても長瀞へ行きたい用事があったので…あ、ライン下りじゃないですよ。

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大渕登山口から入った場合の皆野アルプス終着点は、ここ華厳の滝登山口になります。実はここからほど近い「秩父華厳の滝」が見たくて…こちらも例のジオサイトに選ばれているんですって。

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観光トイレの前には案内板もあり、滝入口には駐車場も完備です。俺は専ら徒歩野郎なので、車にブイ~っと抜かされるといいなぁ(´・ω・`)なんて思ったりもします。

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日光の華厳の滝に似ていることがその名の由来だそうで、遊歩道を歩いていくとお目当ての滝の音が聞こえてきました。

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これが秩父華厳の滝。茶褐色に変色した岩肌の真ん中辺りから、うねっと流れを変えているのがわかります。新緑もきれいだし、訪れた時は誰もいなかったのでこの空間を独占できちゃいました。

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しばしここで休憩です。ザァァァァ…という滝の音と、心地良い風の音のみの空間。大自然のBGMってこういうのを言うんだろうね。

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この滝のもっと上部には別の滝があって、日野沢三滝なる周遊コースも設定されているようですが…今回はパス。ここでの休憩もたまりませんが、実は秩父華厳の滝にはお茶屋さんもあるのでそちらへ戻ります。

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華厳の滝入口に構えるこちらのお茶屋さんは、十数種類のソフトジェラートが目を引きます。蕎麦やうどん、甘味などもあるので、休憩にはマストですね。

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どのジェラートにしようか迷うところだけど…のぼりに釣られてこちら、ホワイトコーヒー味を選んでみました。見た目はバニラ、でも味は…まろやかなコーヒー。不思議な感覚ですが、カフェオレに近いかな?ハイキング後ということを抜いても美味しいです!

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そしてお茶屋さんで食べるというのがまたいいんだな。情緒ですよね、やはり。

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一服したあとは、次なる目的地まで車道を歩いていきます。華厳の滝までバスも来ますが、途中の温泉によるのでバスはそっからのお楽しみ。

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ミツバツツジがきれいに咲いていた、秩父札所の水潜寺に寄り道します。ここも先ほどの華厳の滝と合わせてジオサイトのようですが、案内板らしきものは見当たりませんでした。

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破風山の札立峠へは、ここから繋がるようです。

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車道の左手に見える穏やかな流れは、「長瀞自然峡」というようです。この目に優しい景色がこの後の温泉まで続き、さらにはお風呂の中からでも楽しめるというのだから満願の湯はリピート必至だと思います。

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「湯歩道」なんて書かれちゃあついつい歩いてしまうじゃない。歩道も名前をつけるだけでだいぶ違うと思うんだ。いや、ただの歩道なんですけど…

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本日の行程の半分地点ですが、「秩父温泉 満願の湯」に到着~!最初に言っておこう、ここの温泉はいいぞ。

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こちらの温泉は露天風呂も内風呂も、水風呂でさえも源泉100%で、さらには飲める温泉水まであるというのだから驚き。水風呂は加温していないため、源泉に最も近い成分なのでは?と思いそろりと足を入れてみるも…ウギャ~~!!冷てえええ!!!

ええ、昔は水風呂大好きでしたよ。飛び込んでましたね。それが今やこのザマですわ。

そして一番の魅力は、露天風呂から眺める新緑と奥長瀞自然峡を流れる豪快な滝です。いや~滝見風呂なんてのもいいもんですねぇ。体の疲れがじゅわ~っと溶けていきました。

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風呂上がりはいつもは牛乳ですが、秩父路に浸りたいならやはりこちら、秩父路サイダーをオススメします。新緑をイメージしてメロンサイダー味です。

 

ぐわあああ美味い!!!

 

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ポテくまくんには不思議な魅力があると思います…なんでこんなに可愛いんだろう?このみそポテトチップも見たらつい買っちゃいますね。

よし!体もリフレッシュしたし、こっからバスに乗って皆野駅まで戻って、そっから長瀞を目指すぞ~!!どら…あらかじめチェックしておいたバスまでもう少…あら?

 

これ平日の時間だ。

 

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次のバスと電車を利用して長瀞に着くのは1時間半後か…よしっ!

 

歩いていこう。

 

このブログ、前回の西丹沢の時も思いましたが、「山旅」と称しながらフタを開けてみると車道(或いは林道)歩きが非常に多いことが最近の研究結果で解っています。車道歩きが苦じゃないだけに起きてしまう現象なのですが、まさか秩父華厳の滝から上長瀞まで約8kmも歩くことになるとは(´・ω・`)

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満願の湯から歩き続けて1時間。やっとこさ上長瀞駅に到着しました。ここまで来るとゴールデンウィークの真っ最中ということもあり、観光客の多いこと。長瀞岩畳は混んでるだろうな~。

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と、長瀞へ向かう前に…こちら「そば処うち田」さんへお邪魔します。事前調べでは写真映えする「雪割りそば」というのが気になっていたんですが、惜しい!夏季限定だそうです(`;ω;´)

秩父名物のくるみそばに舌鼓を打ちながら、秩父そばめぐりなんてのもいいなぁと、また山旅と関係ないことを考え始めてしまいました。

 

古代ザメと埼玉の奇獣・パレオパラドキシアの謎に迫る

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物語はどんどん山とは関係ない方へ、でもたまには海のお話でもいいじゃないですか。え?埼玉のどこに海があるんだって?

 

実は大昔、秩父は海だったらしいんですよ…!

 

そんな秩父の海、「秩父」に迫るべく、俺は上長瀞にある「埼玉県立自然の博物館」を目指して行くのでした。

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きれいな藤棚ですね~。やはりこの季節にここに来て正解でした。

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山から海へ、まさか埼玉でサメに会えるとは思わなんだ…サメと言っても有名なホホジロザメじゃありませんよ。このサメの名前は、メガロドン。正しくはカルカロドン・メガロドンといいます。デストロン軍のリーダーはメガトロンです。似てますね。

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館内に入る時はちょっと心の準備してから入ったほうがいいかもしれませんよ。特に、映画『ジョーズ』を見てヤダ怖い!なんて思った方は!

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巨大ザメがドーンと出てきますから!!

 

メガロ、ドーン(´・ω・`)ボソッ

 

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いきなり凄いのが出てきましたね、もちろん復元模型ですが。なんで海なし県でサメなんか展示してんだっていうと、実はサメの歯の化石が埼玉で見つかっているというのです。そしてその歯の持ち主が、この古代ザメ、メガロドンなんです。

つまり、この歯の化石は、メガロドンが生きていた時代に海が存在していたという証拠なんですね。ロマンです…恐竜じゃなくてもロマンですよマジで。

サメ好き、或いはサメマニアの方は茨城の大洗水族館によく行かれるかもわかりませんが、この自然の博物館もオススメですよ。

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これはダチョウの化石?ではなく、ガリミムスという恐竜の化石です。なんじゃそらという方は、映画『ジュラシック・パーク』に出てくるダチョウのような恐竜を思い出してください。そう、ロケ地であるクアロア牧場を走っていたアイツです。

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サメや恐竜の他にも、ゾウの化石やこちら、チチブサワラという巨大魚の復元模型もありますよ。クジラの骨も見つかっていたりと、いずれも海の証言者になりますね。

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サワラだけに(笑)

 

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そしてこの博物館の主役はメガロドンともう一つあります。それがこちら、奇獣と呼ばれるパレオパラドキシアの化石です。パレオ…どこかで聞いたことがありませんか?秩父を走るSL、パレオエクスプレスの「パレオ」は、こっから取ったものだそうですよ。

しかし、見てみるとこのパレオパラドキシア、いったいどんな見た目だったのか想像がつきませんね。あ、近くに復元模型がありましたよ。どれどれ…?

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カバ…?(´・ω・`)

 

うーん、どう見てもカバですよねぇ。でも面白いのがこのパレオパラドキシア、分類的にはカバではなく、どちらかというとゾウとかマナティージュゴンに近いそうなのです。言われてみれば、ジュゴンに似てるかも…海の生き物だし。

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このパレオパラドキシアや冒頭の前原の不整合といった、古代の海を示す証言者たちは「秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群」として、埼玉では48年ぶりの国天然記念物に指定されました。また、化石と地層を合わせた複合天然記念物自体は初めてだそうで、全国からも注目されているようです。

俺も今回の化石関連を調べていくうちにどんどんハマってしまい、この博物館で売っている秩父湾の解説書がどうしても欲しくなって、ここまで足を運んだ次第です。※解説書は通販もできますよ。

まだまだ秩父にはジオサイトが多数あるので、今後も山旅と合わせて見てみたいですね。

 

秩父ジオウォーク、締めは花の長瀞岩畳

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桜も見頃を過ぎたこの時季、長瀞では藤が見頃を迎えるそうです。ライン下りを眺めながら岩畳を歩き、「地球の窓」と呼ばれる長瀞の地質を観察して旅の締めとしましょうか。

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博物館のある上長瀞から岩畳までは、ちょっとした遊歩道を通っても行けます。その遊歩道は、博物館目の前にある「月の石もみじ公園」から続いているとのことです。

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新緑も美しいですが、この月の石もみじ公園は紅葉の名所として大変人気と聞きます。俺も去年に長瀞を訪れた際に立ち寄ろうとしましたが、時間の都合で断念しました。

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「月の石」と聞くと、ポケモン世代はとりあえず進化できるかどうか、ですよね。ブラウンは進化できないみたいです。されても困るな。

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こんだけモミジが眩しいんだから、そら秋の景色も素晴らしいよね。この楽しみはまたの機会にとっておきましょう。

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岩畳方面へ進んでいくと、賑やかな声が聞こえてきました。ライン下りラフティングですね。いいなぁ、ウォーターアクティビティ。

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まるでミルフィーユのように重なる特異な地形の長瀞。これが岩畳と呼ばれる所以です。ここは地質学において大変重要な場所のようで、博物館目の前には「日本地質学発祥の地」の石碑もありました。

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ただ眺めるだけでも面白い岩畳ですが、さすが地質学発祥の地というだけあって、様々な観察ポイントがあります。この穴は「ポットホール」と言って、川底を転がる岩によって削られた穴です。中を転がった岩は磨かれたようにまん丸になるんですって。

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そのまん丸石は、博物館に展示されてました。あれだ、アルミホイルのやつみたい。

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恐る恐るポットホールの中を覗いてみると…ハイ、お約束(´・ω・`)

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穴が空いていたり、大きな水たまりがあったりと、長瀞は歩くだけでも楽しいもんです。子どもからしたら大自然のアスレチック気分でしょうし、大人も見どころなどを調べていくともっと楽しめます。商店街もあるしアクティビティも豊富だし、そりゃ人気の観光地になるわぁ。

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商店街の美味しそうな食べ物をグッとこらえて、帰りの長瀞駅へ。長瀞へ来るのは3度目ですが、未だロウバイも見てないしかき氷も食べてない。近い内にまたリピートしそうです。

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みなのちゃんに見送られ、なんと秩父鉄道の特急がやってきました!200円で特急に乗れちゃうんだからスゴイ(*´ω`*)

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秩父土産を食べながら帰りはゆったりと…いやぁ、最高ですよ秩父は。

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今回の山旅を終えて。そのほとんどを秩父観光に費やしてしまいましたが、古秩父湾を知るため、そして今後の秩父路をより楽しむための企画でしたとさ。

破風山もまだまだ見どころがありそうだし、コースと季節を変えてまた訪れたいですね。毎回言ってるなコレ。

 

そして翌日…俺は再び秩父にやってきてたのでした。続く。

 

コースタイム

2018年4月28日(土)晴

皆野駅(7:35)⇨前原の不整合(8:00)⇨大渕登山口(8:20)⇨破風山(10:05)⇨札立峠(10:20)⇨大前山(10:45)⇨秩父華厳の滝(11:20)⇨水潜寺(11:50)⇨秩父温泉 満願の湯(12:20)⇨そば処うち田(14:10)⇨埼玉県立自然の博物館(14:35)⇨長瀞岩畳(15:10)⇨長瀞駅(15:50)

 

■秋の秩父長瀞もいいですよ

surao.hatenablog.com