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なまけたろうと登山ブログ

【奥多摩】三頭山 浮橋を超えて、奥多摩の緑深き山々へ

10月に入って、待ちに待った快晴の週末。奥多摩の秋を待つ山々を目指していきます。その入口に浮かぶ風変わりな橋は…?!

 

どうも、スラ男です。

 

待ちに待った奥多摩です。今回選んだ山は、奥多摩のちょうど東京・山梨の県境にある、三頭山(みとうさん)。この山は、大岳山御前山と合わせた奥多摩三山の一角です。

本当は去年ぶりに飯能方面に行こうとも思ったんだけど、直前で嫌な予感がし登山情報を調べてみると、ぼくが行こうとしていたルートが一部壊れて通行不可になっていました。武甲山はまた今度。

 

■三頭山(2016年10月15日) 目次

 

奥多摩湖に浮かぶ、謎の橋とは?

始発電車を使っても、奥多摩駅はこの賑わい。週末に加えて待ちに待った快晴とあらば、この日登らないでいつ登る!?といったところでしょう。この列は、雲取山川苔山への登山客がほとんどなのだろうか…

ぼくの目的地は三頭山なので、鴨沢西行のバス乗り場へ。こちらは空いています。

今回選んだ三頭山へのアクセスは、いわゆる裏ルート。都民の森からのルートが一般的ですが、ガシガシ登りたかったのでこちらへ。 

最寄りのバス停は「小河内神社」ですが、一つ前のここ「峰谷橋」で降車。この真っ赤な橋が見たかったのと、この先のトンネルをくぐりたい。 

今回、新しいカメラを用意して初の登山です。調子はどうだいぶさいく?まだ機能は使いこなせないので、とりあえずバシバシ撮りまくります。

さあ、トンネルをくぐった先は…?! 

この「麦山浮橋」が一番見たかったところなので、この時点でテンションは最高潮。 

橋の奥の山が三頭山…ではありません。ここから山を二つ超えた先が三頭山です。道のりは長い。

本当は今すぐにでも橋を渡りたいのですが、もう少し道草をば。橋を渡らずに左に流れていくとある、小河内神社にお参りをしにいきます。

実は奥多摩湖を見るのは初めて。ここは本当に東京なのだろうか!? という景色。

ここが小河内神社です。地図で見ると奥多摩湖のど真ん中にあって、神秘的です。 鳥居もデカくてどっしり。急な階段登りはちょうどいいウォームアップ。 

こういうところに来ると、毎回感じる謎のタイムスリップ感。ぼくが知らない誰かと入れ替わってる~!?なんてことはありませんな(真顔) 

人気のない神社でこの日の登山の無事を祈り…よっしゃあああ!!行くぜ奥多摩、行くぜ三頭山!!

 

イヨ山からヌカザス山、急登に次ぐ急登

さて、神社から戻っていよいよ例の橋を渡ります。 

現在はポリエチレン・発泡スチロール製のタンクで浮いているこの橋ですが、その昔はドラム缶で浮いていたことから「ドラム缶橋」なんて呼び名も。

いずれにせよ、普段渡る橋とは違い、水を間近に体感できるのが面白いところ。水上アクティビティでなくとも、奥多摩湖をこんなに間近で見られるなんて。

橋を渡っている最中の右側と左側。周りの山々は何山なんだろう?橋を渡っている最中に見たこの朝日は、この日一日の元気をくれました。

ぶさいくもわからないって。そらそーだ。 

じっくりと楽しみながら橋を渡りきると、ここから登山道!?…ではなく、いったん車道に出てから、登山口へと入ります。

お、これか!他の方の登山ブログでも急に現れるなんて言われてたけど、納得です。車道の左側を歩いていれば見つけやすいかも。 

え、ええー…狭い(; ・`д・´)

 

人一人がようやっとの狭さを上がっていくと、すぐに開けますけど… 

なんとまあ急な登り坂!しかも、この急登がず~っと続きます!登って、登って、またさらに登る。急登に次ぐ急登。ペースを乱さぬよう、慎重に… 

しばらく進んでいると、心のどこかで「もうじき山頂かな?」と悪いヤツが出てくる。まだだ…!まだお前の出番じゃない!あ、でも山頂かな??

こうした惑わしの偽ピークをいくつか越えると、ようやく最初の山頂、イヨ山に到着です。この時点では979m。三頭山は1500mくらいだから、まだ先は長い。ところでイヨってなんです?

ここで休憩してエネルギーを補給。疲れた体にウイダーで元気!ところでこのルート、全く人と会いませんねぇ。

イヨ山から次を目指します。先達たちが残してくれたマークを辿って、ここから次の山頂まではアップダウンが多くて結構足にきます。

しばらく歩いて、到着したのはヌカザス山。漢字だと「糠指山」なんだ。

ちょっと開けてる場所で、展望はないけど緑も気持ちいいし、ここで休憩すればよかったかな? 

これで三頭山までの山二つは越えたから、お次はいよいよ…ボス戦だ!頑張るぞー!

 

三つの山頂からなる三頭山へ

ヌカザス山から三頭山への道中、部分的に紅葉していた所が。こういうの好きです。きれい。ここらでなだらかな道が続くので、足を休めながら歩きましょう。 

途中で大きな岩場が出現したり、しつこい登りがあったりと、ヌカザス山を越えてからは変化に富んだ道でした。押し寄せる尿意に苦しめられつつ、何やら上のほうで人の賑やかな声が…?

 

到着~~~!!!

 

今回のコースでは数名としかすれ違わなかったということは、ここにいる方々は都民の森方面から来た人たちなんですねぇ。

さて、「三頭山」の名のとおり、山頂は三つあるそう。ここは西峰。ほか二つが展望の弱いところからか、山頂といったらここを指すみたいです。

山頂標の奥には、奥多摩エリアの山々が見渡せます。左の一番高い山が雲取山で、真ん中右の山が鷹ノ巣山かな?

そして、今日一番のご褒美、振り返れば富士山!! 

富士山の手前にも有名な山々があるが、なんといってもこの姿。ここで皆が長々と足を止めるのもうなずける。だが…尿意がアッー!!! 

だけどせっかくなので三頭山の残り二つの山頂も見たいですよね。距離も近いので、サクサク歩く。 

西峰より5~10分程度の中央峰。標高は1531mで、数字ではここが最高峰です。 

中央峰からは歩いてすぐそばに東峰。展望はありませんが、人の行き交いは多いです。 三つの山頂それぞれで、「撮りますよ~」なんて他の登山者の記念撮影を申し出ましたが、あとで気がつきました。

 

ぼくのニット帽に大きな枯れ葉が突き刺さっていました。

 

どなたかぼくも取ってくださ~い(´;ω;`)

また山頂まで戻っての昼食が望ましかったけど、混み合っていたので断念。山頂から下りて10分程度、トイレのある三頭山避難小屋まで。すぐ入りました。 

三頭山よろしく、たろう三匹。 さあ、この後は滝を見に行くぞー!

 

森林浴が気持ち良い都民の森と、迫力の三頭大滝 

さて、三頭山山頂から下山するには、いくつかのコースがあります。地図の見切れた左端が三頭山で、そこから鞘口峠を目指すコース(上)、大沢山を経由するコース(下)、そして地図中央の沢沿いを歩くコースが。ぼくは沢沿いへ。

ここは緑に包まれた空間が気持ちよく、沢の水音を目指しながら歩くので、どことなく御岳山のロックガーデンを思い出させます。

きれいな切れ口の岩もあったりと、周りを見ていて飽きないけど、あまりキョロキョロしていると足を滑らせたりしそうです。

都民の森というだけあって、あちこちの木々にちゃんと立て札などがついていたり、森の生き物や花などの紹介も多く、勉強しながら森歩きができるのが楽しい。 

しばらく歩いていくと、長い橋が見えてきた。アレがきっと滝見橋ですね。

滝見橋とあるように、三頭大滝を見るためだけの橋。橋の奥には行けません。 

す…すごい!滝は落差35mと長く、橋の上からでも見応えは抜群です。 

奥多摩方面の滝というと、払沢の滝百尋の滝など名瀑が多いですよね。四季を通して色んな滝を見に行けたらいいなぁ。

滝を堪能したら、ここから続く「森林セラピーロード」へ。ウッドチップが散りばめられた足元は、踏む度にモキュッモキュッと心地よく、暖かな日の光が気持ちよさを倍増させます。

東京で森林セラピーを体験できるのは、ここしかないとのこと。歩いていての気持ちよさはもちろん、加えて景色も抜群です。 

見晴らしのよいところからは、ご覧のとおり。下に見えるのは奥多摩周遊道路。このすぐ先、都民の森に到着します。

都民の森では登山に必要な情報や道具のレンタルなどができ、しっかりとした準備ができるそう。 

さっそく売店で名物とある「三頭だんご」を購入し、疲れた体に染み渡らせます。おお~…!最高ですやん。 

 

九頭龍神社と数馬温泉を目指して

下山後は都民の森から奥多摩周遊道路を経て数馬ヘ向かいます。普通はバスで行きますよね。普通は。

 

でも歩いて行きたい。

 

警備員のおじさんに「数馬まで遠いよ?!頑張ってね!」と応援され、このバイクとチャリと車しか通らない周遊道路を歩いてみましたが…

結論から言うと、絶対やめたほうがいいです。危ないし、何よりここを走っている方々の迷惑になってしまいます。

どうしても歩いて行きたかったのは、道中にあるスポットに立ち寄りたかったからなんですけど。歩き始めてから30分ほどで「夢の瀧」とへ。

結構近くで見ることができるこの滝の他、この周遊道路上には結構な滝が見られます。

ちなみに、今のシーズンの土曜日は、バスを好きなところで降りられるとのこと。え?なにそれ…? ぼくがこの滝のために歩いてきたのは意味なかったの?おのれ! 

奥多摩周遊道路の入口の看板が見えてきたら、お次の滝はこちら、「九頭龍の滝」。九頭龍と聞くだけでなんかすごそう。るろうに剣心が好きだから。 

滝は道路脇の階段を下りた先にあり、滝を真正面から見るには下にある橋の上に立たなければなりません。これが超怖い。 

ザァー…!と気持ちよく流れる滝をよそに、ぼくの頭は「落ちるんじゃないか…?」という不安いっぱい恐怖いっぱい。 橋の上に立ったのはいいけど、戻るのにも一苦労。ゆっくり、押すなよ押すなよ!? 

九頭龍の滝を見た後は、しばらく歩いていくと今度は九頭龍神が見えてきました。

道路脇にあるこちらの神社は、独特の景観をしています。階段を上がった先には鳥居とその鳥居の両端にそびえる大木が二本。迫力は満点。 

定規で線を引いたように真っ直ぐ伸びる大木。見ていて気持ちがいい。 

森の中にひっそりと、しかし神々しく構える神社。この日一日のお礼を…あ!ここにも落合先生のイラスト説明が!最近またぎんぎつね読み返してます。

九頭龍神社から出て、道なりにしばらく…実はこちら「古民家の宿 山城」さんに神社の社務所があるといいます。坂を上がって、お、本当だ。社務所がありました。 

九つの頭を持つ龍がインパクト大な御朱印をいただきました。神職さんには、ここまでのバスが途中下車可能だったことを教えてくださいました。反省点です…

ここまでの道中で温泉が何箇所かあって、今回は数馬の湯を目指していたから見送ったけど、次来た時はまた違う温泉でもいいかも。すっごい風情のある温泉宿?もあったりして、もうすでに楽しみ!

しばらく歩いていくと、目的地である数馬の湯に到着。登山後の温泉は本当に気持ちがいい。入浴後は目の前のバス停から帰れるのも嬉しいポイントですね。 

バスに乗って行きとは違う、武蔵五日市駅へ。この日は前回乗れなかったホリデー快速おくたまに乗ることができました。

 

ということで、丸一日かけて堪能した奥多摩登山。初カメラの手応えは十分にあったように思えます。紅葉登山はどこに行こうかなぁ…?