『桃太郎』といえば、誰もが知っている日本昔話の一つです。その物語を要約すると、桃から生まれた男の子がきびだんごを持って犬、雉、猿を仲間にし、鬼ヶ島へ鬼退治に行く…というものです。
この桃太郎の基本ともいえるあらすじは有名ですが、日本各地にはこの物語になぞらえた伝説などが口承文学として残されております。それらは必ずしも上記の基本の物語ではなく、神話が舞台だったり、中には桃太郎が女の子だったというものまで様々です。
ぼくは特に、桃太郎で有名な岡山県に伝わる『温羅伝説』 に強く心を打たれました。それは、桃太郎のモデルとも言われる吉備津彦命と、製鉄技術を持った温羅(うら)という一族の戦いを描いた物語なのですが、それはまた後ほど。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は山梨県大月市が舞台です。大月市といえばの秀麗富嶽十二景を絡めて、市内に散らばる桃太郎伝説と地元の方の優しさに触れてきた時のお話です。
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