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なまけたろうと登山ブログ

【総集編】2019年の山旅を振り返って

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令和元年ということで大いに盛り上がった2019年。

来年2020年は東京オリンピック開催ということで、さらなる盛り上がりが

予想されます。日本国内の山旅にも影響は出るのでしょうか。

 

さて、それでは今年も一年の振り返りの山旅をピックアップしてご紹介したいと

思います。

 

 

どうも、スラ男です。

 

今年も月イチながら色んな山旅をしましたが、やはりぼくには低山に眠っている

歴史や伝説、信仰などをたどっていくスタイルがぴったりだとわかりました。

そのご縁で憧れの方との出会いもあり、充実した一年となりました。

 

また、去年から始めた息子とぼくの親子ハイキング。二人で景色を見て感動し、

美味しい山ごはんを食べてお腹を満たし、そして温泉で一日を締めくくる。

これがまた最高の思い出になり、なにより面白い。今後も続けていきたいです。

 

 

それでは今年一年の山旅を振り返ってみましょう。

 

■2019年山旅

 

2月、雪景色と大展望の奥武蔵・丸山

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狙ったわけではありませんが、ちょうど雪の積もったタイミングで奥武蔵へ。

芦ヶ久保駅から徒歩でアプローチできる丸山には、県の名勝ともなっている

眺望が名物。加えてこの雪景色ですから、それはもう最高の瞬間でした。

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左手前の武甲山から始まり、右端の両神山にいたるまで、奥武蔵、秩父エリアを

歩いたことがある人ならわかる名峰たちがズラリ。シンボリックな山々は

眺めているだけでも楽しい、そう思わせてくれる風景です。

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秩父巡礼の道を経て、下山後は秩父グルメに舌鼓。寒空の下での一時間待ちが

堪えましたが、わらじカツ丼と豚みそ丼がダブルで味わえる「秩父名物W丼」は、

並んでも食べたいという魅力が存分に詰まっていました。

絶景に歴史にグルメまで味わえる奥武蔵の秀峰・丸山は、秩父に興味を持った方へ

おすすめしたい山の一つに間違いありません。

 

■丸山の山旅

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3月、桜と桃太郎伝説の大月・扇山~百蔵山

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ぼくが山々に残る伝説や歴史にどっぷりとハマる原因となった山旅、それが

3月の扇山百蔵山でした。ここ大月市には桃太郎の伝説があり、その根拠となる

スポットをたどっていくことにより、山旅により深みを加えることができました。

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山から流れてきた桃を追いかけて、大月市内に残る“鬼の痕跡”をたどっていく。

そこにはストーリーがあり、また地元の方々から聞くお話もリアリティがあって

面白い。嘘か真か、それはどうでもいいことで、大事なのはロマンです

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扇山、百蔵山周辺では桜の時季になると各地でお祭りが見られるので、訪れるなら

春をおすすめします。近くにある岩殿山猿橋などでも桜祭りやコスプレ祭りで

賑わっていますので、時間に余裕があれば組み合わせてみるのも一つです。

 

■扇山~百蔵山 山旅

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4月、桜満開の都内・飛鳥山公園

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実は東京23区内にもいくつかの山があることをご存じでしょうか。その一つ、

東京都北区にある飛鳥山公園は、江戸時代から続く花見の名所。

そんな歴史ある場所ですが、現在は公園として整備され、小さなモノレールを

はじめとした子どもが喜ぶ遊具がたくさん揃っています。

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飛鳥山の山頂には立派なモニュメントが設置されており、その標高は25.4m。

これを山と捉えるかどうかは別として、ぼく個人的には親子ハイキングの舞台

としてはぴったり。桜祭り当日の混雑は恐ろしいので、4月中旬以降の八重桜

見頃の時季に訪れると混雑も落ち着き、ゆったりと花見が楽しめます。

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また、公園内には3つの博物館が併設されており、中でも渋沢栄一について学べる

渋沢史料館は、紙幣の刷新の前に見学してみるのも一つかもしれません。

 

飛鳥山公園 親子ハイキング

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5月、新緑のブナと富士山の絶景・三国山

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新緑の時季になると見たくなるのが、美しい広葉樹林。中でもブナの木には

特別に惹かれるものがあり、本で色々と調べているうちに三国山にたどり

着きました。

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三国山稜の奥にひっそりと佇む、通称「天狗ブナ」の存在感たるや。

森の番人、あるいは精霊の宿る木なんて表現がそのまま当てはまる風貌で、

この先もずっと大事にされてほしいと思える場所でした。

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森歩きだけではものたりないという方には、三国山の分岐を明神山へ。

寄り道にはなりますが、目の前に山中湖と富士山の大展望が広がる絶景が堪能

できます。山頂にいたハイカーさんたちの笑顔は、この景色の素晴らしさを

表しているかのようでした。

 

三国山稜 山旅

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7月、オオカミの息づく奥多摩・御岳山

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今年の6月は長雨の影響で、週末登山の予定が度々流されてしまいました。

7月になっても雨は続き、曇り空を狙って訪れた奥多摩御岳山も、道中は濃霧、

帰り際では雨に見舞われてしまいました。

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ぼくと息子はお目当てのロックガーデンのほかにも、オオカミの足跡を探して

山中へ入っていきます。その昔、秩父やここ奥多摩にはニホンオオカミが生息

しており、今では信仰の対象、または神様のご眷属様として祀られています。

武蔵御嶽神社にはオオカミ関連の書籍が並んでおり、御朱印に次ぐブームの

予感がしますがはたしてどうか。

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終始曇り空で展望も叶わず、最終的に雨という内容でしたが、ロックガーデンは

天候関係なしに歩きごたえ抜群です。また、6月に見忘れた満開のアジサイ

見ることができたのはラッキーでした。次はよく晴れた日に、お隣の日の出山まで

足を伸ばしたいところです。

 

■御岳山 親子ハイキング

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8月、旬のモモを食べる夏山・大菩薩嶺

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山梨の大菩薩嶺と言えば、日本百名山の一つであり、手軽に標高2000mの世界を

体感できる山として初心者にも人気を博しています。しかし、夏山をしっかり

歩きたかったぼくは、塩山駅からバスで行くロングコースへ。

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真夏の高山を歩いてみたい!というのが当初の目的だったはずなのですが、

いつの間にか樹林帯を汗だくで歩いていました。しかし、絞るほどの汗を

かいた後にいただく旬のモモの美味しさは格別の味わいです。

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今回ロングコースを選んだのにはもう一つ目的があって、それが下山後の

お茶屋さんでいただく桃の生ジュース。このジュースは疲れ果ててから飲みたい。

きっとそれが最高のシチュエーションに間違いないというプランでした。

断言します。めちゃくちゃ美味しい。間違いありません。

 

大菩薩嶺 山旅

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9月、トトロの森の舞台・狭山丘陵

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今夏、息子との親子ハイキングで丘陵地帯をいくつか歩きましたが、

一番悩んだのはコース選びでした。真夏に歩いた多摩丘陵小山田緑地

この狭山丘陵も、複雑なコースが入り乱れているため目的を明確にしないと

道迷いなんてことにもなりかねません。

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ハイキング自体はとても歩きやすく、近所の方にとっては本当に散歩道のよう。

こんな緑あふれる里山が近くにあったら、ぼくは毎朝歩きたいくらいです。

今回、トトロの森をテーマに今回歩きましたが、思ったよりもトトロ感が

得られなかったが心残り。次回はクロスケの家に行きたいですね。

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ぼくの山旅は、締めの温泉も大きな楽しみの一つ。息子にとっても温泉は

外せないイベントらしく、「おんせんがないとだめだよね」とは恐れ入ります。

埼玉県が誇る「狭山茶」を使ったお風呂は、見た目良し香り良しのいい湯でした。

 

 

■荒幡富士~八国山緑地 親子ハイキング

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10月、黄葉の日光・小田代原

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10月はカラマツの黄葉を見に、日光の小田代原を歩きました。

もともとは埼玉の山に行く予定だったのですが、9月と10月に起きた

超大型台風により一部の車道が崩壊。山行計画の練り直しです。

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代案として、ちょうど日光エリアが紅葉の見頃を迎えており、なおかつ小田代原は

台風の影響が少ないとのこと。カラマツ黄葉やシラカバの貴婦人など、お目当ての

風景が見られて大満足でした。

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そして奥日光といえば湯元温泉は外せません。以前からずっと行きたかった名湯

ということもあり、欲張って温泉旅館をハシゴしてしまいました。

唯一のネックを挙げるとすれば、しばらく硫黄臭がとれないことでしょうか(笑)

 

■小田代原 山旅

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11月、富士山とブナ紅葉の御坂・王岳

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11月は関東近郊の山の紅葉最盛期。毎年どこへ行こうか迷ってしまいます。

今年は「ブナ」がぼくのホットワードだったため、ブナ原生林を抱く御坂山地の

王岳にスポットが当たりました。

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王岳に至るまでの道のりでも、ブナの美林から奇岩、そして大展望の稜線と

山歩きの楽しみがたっぷりと味わうことができました。特に、鬼ヶ岳の鬼のツノは

一見の価値ありです。

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しかしこの山域の一番の魅力は、何と言っても大迫力の富士山です。大月や丹沢、

箱根などからも富士山を望みましたが、やはり近さのアドバンテージは凄まじく、

これほど迫力のある富士山を眺めながらの山歩きはちょっとクセになってしまい

そうです。

 

■鬼ヶ岳~王岳 山旅

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12月、狼信仰を訪ねて・秩父御岳山

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秩父の山には三峯神社長瀞宝登山など、狼信仰の息づいた場所が

たくさんあります。そんな狼信仰に興味を持った方々の書籍を読んで

気になっていたのが秩父御岳山の近くにある猪狩山でした。

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オオカミの足跡を探しながらお参りした猪狩神社では、書籍で紹介された宮司さん

と偶然の出会いがあり、オオカミのご縁を感じずにはいられませんでした。

「春と秋にお祭りがあり、子どもも大人も皆で登るんですよ」という猪狩山は、

奥多摩の稲村岩尾根を彷彿させる急斜面で、思わず汗が吹き出しました。

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猪狩山を経てたどり着いた秩父御岳山からは、正面に大きく両神山を捉えます。

いつか登りたい、憧れの山。その雄姿を目に焼き付けて、下山後は木曽の御嶽山

開祖・普寛行者の生誕地へお参り。このご縁がいつかぼくを御嶽山へ導いてくれる

かも…なんてことを祈りながら。

 

 

秩父御岳山 山旅

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ということで、今年の山旅をいくつかピックアップしました。来年の山旅は、

もっともっと歴史や神話、山に息づく信仰や伝説などに注力して旅を続けたいと

思います。

 

それでは、長々とお付き合いいただきありがとうございました。

また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。