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なまけたろうと登山ブログ

【秩父】武甲山 実りの秋の原風景、寺坂棚田と彼岸花

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9月下旬、やってきたのは秩父横瀬町にある寺坂棚田という場所。

埼玉県で彼岸花の名所というと、日高市巾着田が有名ですが、実はこちらの

棚田の彼岸花もきれいで、なおかつ秩父のシンボルである武甲山(ぶこうさん)

とのコラボレーションも楽しめるという素敵な特典つきなのです。

 

武甲山と棚田に実った金色の稲穂、そしてあぜ道に群生する鮮やかな彼岸花

今回は、そんな実りの秋の到来を感じさせる風景を求めて、飯能から横瀬まで

しっとりと縦走してきた時のお話です。

 

 

どうも、スラ男です。

 

当初の予定では、ぼくも巾着田を絡めた飯能界隈の山旅を計画しておりましたが、

毎日ツイッターポテくまくんのキュートな姿を見ているうちに、どうしても

秩父に行きたくなってしまい予定を変更したという経緯があります。

 

さて、目的地を武甲山に定めた後は、ルートをどうするかで悩みました。

武甲山秩父市横瀬町の境に位置する標高1304mの山で、主なルートとしては

横瀬町より長い舗装路を歩いていく表参道と、秩父鉄道浦山口駅より登っていく

裏参道があります。かつては西武秩父駅より西参道ルートがあったそうですが、

石灰岩の採掘が進んだことによる立入禁止区域の増加に伴い消滅しました。

 

長い舗装路の表参道か、長い樹林帯の裏参道か、さあどうするか!

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ぼくがオススメしたいのは上のどちらでもなく、大持山小持山を絡めた縦走路です。

このルートの最大の魅力は、奥武蔵では珍しく広葉樹林の美しい登山道である

ことです。さらに、途中には写真のように大展望が楽しめる場所や、石灰採掘の

ダメージを受けていない武甲山の裏側まで見ることができるのです。

 

今回は名郷から大持山を目指し、そして下山は表参道で、旅の締めに寺坂棚田と

彼岸花の風景を用意すれば、スタートからゴールまで楽しめる武甲山の山旅が

始まるわけです。

 

武甲山 目次

 

飯能駅から目指す名郷、入間川をススメ

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秩父方面への山旅で毎度お世話になる飯能駅。今までは乗り換えの駅でしたが、

今回初めてこの駅から出ることになるので、ちょっとワクワクしますね。

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池袋駅から乗ってきたのは、こちらの西武30000系スマイルトレイン」。

笑ったような顔に見えるその姿がキュートです。

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この飯能駅は、11月9日開業予定の「メッツァビレッジ」と、来年3月開業予定の

ムーミンバレーパーク」に合わせて、北欧風にリニューアルが予定されています。

きれいに改装される前に、一度飯能駅を見ておきたかったという気持ちもあります。

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駅から下りると、重苦しい曇り空が広がっていました。

天気予報では今日は晴れとのことでしたが…いや、これから晴れるに違いない

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こちらの国際興業バスでは、奥武蔵で人気の棒ノ折山まで行くことができるので、

バス停にも結構並ぶんだろうなぁと覚悟していました。しかし朝一番ではそこまで

混雑もないけど、満席といった混み具合でした。

 

ところで飯能といえば、アニメ『ヤマノススメ』の舞台ということで、

昨今盛り上がりを見せているとのことです。このバスを待つ間、ヤマノススメ

ラッピングバスが一台通りましたが、そのバスは翌日がラストランだったそう。

原作、アニメは見ていませんが、バスは見られてラッキーでした。

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バスに揺られること約1時間で、目的地の名郷へ到着します。

駅から登山が手軽な奥武蔵で、まさか1時間のバスは眠気を誘いました(´・ω・`)

おまけにショックだったのが、この時小雨が降ってきたのです。これは…!?

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程なくして小雨が止んだので、ホッと一息。名郷から武甲山を目指す場合は、

まずは舗装路を歩いていくことになります。

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単調な舗装路が続きますが、左手側には入間川の清流が気持ちいい。

あわよくば晴れてほしいものです。依然、天気は曇り空…

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途中にある大鳩園キャンプ場に少し下って、深呼吸ならぬ森呼吸。

やっぱりキャンプって、いいですねー!

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キャンプ場から先の分岐を右へ進み、じわりと続く登り坂となりました。

冒頭で横瀬からの長い舗装路歩きがどうとか言っていましたが、どの道

今回は舗装路が付きまとうようです。ちなみに下山でも舗装路ラブです。

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林道自体は単調ですが、脇を流れる入間川の景色は格別です。

入間川沿いを歩ける遊歩道があったらいいのに。

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紅葉にはまだ早く、しかし緑の深まるこの季節。そんな深林の中で飲む、

冷たい水があったら最高じゃないですか?それがあるんですよ、この先に。

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それがこちら、山肌に刺さる多数の塩ビパイプから絶え間なく水が湧き出ています。

この湧水は「山中の清水」と呼ばれ、飲んでみるととびきり冷たく美味しい。

ぼくの山旅では、この湧水というジャンルも小さな楽しみの一つです。

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山中の清水からほどなくして、入間川の起点にたどり着きました。

この小さな流れが飯能から狭山、川越を経て荒川へと合流するんですね…

山歩きをするうえで、川の源流や起点に出会えるのも何だか嬉しい特典です。

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…ハッ!!?

 

※カエルが苦手な方はご注意ください。

 

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カエルさん…!!(人´∀`)

 

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なんとも凛々しい表情のヒキガエルさんに出会いました。

しかし悲しいかな、頭の上に蜘蛛の巣がついています(笑)

 

道行く人たちは「あらまカエルだね!」「カエルだ」と通り過ぎていきます。

え?カエルって見つけたら激写しませんか?

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それにしても微動だにしないので、まめを投入。よく見たら顔が似てる(笑)

すると何かを感じ取ったのか、ズリズリと奥の方へ消えていきました。

ありがとうカエルさん!たろうとのコラボ写真をありがとう!

 

不思議な空間、伝説の残るウノタワとは?

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さて、いよいよ今回の山旅前半のハイライトへ突入です。

現在地から北へ進めば妻坂峠に出ますが、ぼくは横倉林道の先にある

ウノタワへ向かいます。変わった地名ですが、その秘密は後ほど。

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横倉林道を歩く人は誰もおらず、皆さん妻坂峠へ向かったようですね。

あまりに静かな林道に、棄てられたトラックが絵になります。というか怖い。

あれは罠だ。中にディロフォサウルスがいるに違いねえ。

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木漏れ日が指していることに気づき天気を期待しますが、うーむ…

今日の天気は本当に期待させるのが上手ですね。この後もしてやられます。

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妻坂峠方面との分岐より、正味20分でウノタワ入口へ到着です。

ここには駐車スペースもあり、何台か停まっていました。

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妻坂峠ではなくウノタワを選んだ大きな理由の一つは、この苔生した景観

ナギノ入という沢歩きが面白そうだったからです。涼しいのもグッドですね。

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うっかり滑ればドボンですが、渡渉を繰り返し沢を歩いていきます。

まるで奥多摩のロックガーデンにいるような感覚になりますね。

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本当に水の豊富な山です。まだ未踏ではありますが、名栗の棒ノ折山

こんな感じなのかなと想像します。

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楽しかった沢歩きも終わり、徐々にウノタワへの急登が牙を剥き始めます。

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急登は辛く苦しいものですが、この登りを超えた先にある景色が楽しみなので

頑張ることができます。ただ、気のせいか霧が出ていないか?

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つづら折りの急登の途中、左手側の異変に気がつきます。見ると、そこには

辺り一面に苔生した岩が広がっていました。こりゃ凄い!苔庭とでもいいますか。

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登るにつれて表情を変える、名もなき苔の空間。後ろを歩いていた方も、

しばらく足を止めて撮影に勤しんでいました。

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苔に夢中になっていると、いつの間にか霧中になっていました。

今日は晴れると言ったな、あれは嘘だ。うわああああ!

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そんな時は、足元の妖精さんにご挨拶。これ何キノコだろう…?

 

前回記事の滝子山の時にも触れましたが、今年は異常な暑さと適度な降雨により

キノコが豊作のようです。しかし、食用だけではなく、有毒のキノコも豊作なので

注意が呼びかけられています。

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よくよく見てみると、花はないけどキノコがびっしりと賑わいをみせています。

苔と湿気とキノコ。新たな山の楽しみ方を開拓できた気がしますよ。

このキノコはキツネノチャブクロでしょうか?どこかで見た気がします。

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なんだか足元の世界も面白くなってきましたよ。惜しむらくは、たろうを

置きたいけどちょっと…というところでしょうか。

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ひと登りして平らな場所に出ると、「ウノタワの伝説」について書いてある

看板がありました。なるほど~、もともとは「鵜の田」だったんですね。

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看板の向こうには、ひときわ明るい広場が見えています。

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山の中にポッカリと開けた不思議な空間、ウノタワへたどり着きました。

本当に不思議です。伝説にあった神様の化身が住んでいたんだから、日が差し込み

明るくなるようになっている…とか?

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だだっ広い草原のような空間で、座り込めばフカフカの苔のクッションが

気持ちいい。ここは人気の休憩スポットに違いありませんね。

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ここはあれだ、フィギュアとかぬいぐるみを撮るのに最適だ。

ぼくはどうしてここにたろうを置かなかったのでしょう?(´・ω:;.:...

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青空であればもっとウノタワが眩しく見えたのでしょうが、それはまた今度。

紅葉の時季もここは最高でしょうね。その時はこの先の大持山と小持山もぜひ。

 

大持山から武甲山へ、一喜一憂の縦走路

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不思議な不思議なウノタワを後にし、これより大持山を目指すのですが、

この先はブナの美林や大展望が待っているので、やる気は俄然上がります。

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しかし、待っていたのは上記のご褒美ではなく、とんでもねえ急登

ウノタワから大持山への登り返しがキツい!と聞いていたので、覚悟は

していましたが…こんな時は「ジグちょこ歩き」で攻めていきましょう。

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登り返しが終われば、しばらくは美林に覆われた平坦な道が続きます。

以前、妻坂峠から大持山を目指した時は急登の連続に喘ぎましたが、

今回は最高の気分です。

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秋の気配は足元にも転がっていました。しかし重ねて言うぞスラ男よ。

なぜここにたろうをry

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しばらく歩いていくと、特に山頂感のない平坦な場所に横倉山の山頂標が

見えました。この時点で1197mですが、ここから武甲山まではアップダウンを

何度も繰り返すので油断は禁物です。

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いやー左側きれいですねえ。あわよくば快晴時に見たかった。

そしてここもなかなかの急登です。しかしここさえ乗り越えれば大持山までは

すぐです。そこから先は以前にも歩いたルートとなります。

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登りきった先、見覚えのある丸太が転がっていました。ここが大持山の肩

呼ばれる場所で、丸太の先には好展望が広がって…!

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心 か

 

あまりの白さに思わずブリーチしてしまいました。これにはウルキオラも苦笑い。

ここで出会ったおじいさんも、「今日はしょうがねえよなぁ!」と苦笑い。

晴れていれば素敵な展望が楽しめるんですけどね…残念無念。

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大持山の肩から大持山まではすぐです。富士山のふの字も見えず、この日は

途中にある富士見の丸太くんもどこか寂しそうに佇んでいました。

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ほどなくして、大持山の山頂に着きました。そろそろ休憩の頃合いなんですけど、

この先にいいスポットがあるのでもう少し我慢をオススメします。

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見上げれば、僅かですが晴れ間が見えました。これは一発逆転のチャンスが

きたのでしょうか!?頼むぞてる坊ーッ!!

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大持山から小持山までの登山道の特徴として、これまでになかった大きな岩が

ゴロゴロと出現します。いきなりアスレチック感が出るので面白いですよ。

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こんな細い隙間を通って行く箇所もあります。隙間が高い位置にあるので、

首からぶら下げるカメラを傷つけないように注意が必要です。

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岩と木々をかき分けた先、一本の枯れ木が目印の展望スポットが見えてきます。

ここは雨乞岩と呼ばれる場所で、登山道を巻き続けると見逃してしまいますが、

目印の枯れ木を探せば割と分かりやすいと思います。

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ここからの眺めは格別で、快晴時にはアルプスの山々さえ見えるという展望自慢。

休憩にも適しているし、このルート一番のオススメです。

今回は雲により、目の前の山々がハッキリとわからないのが残念ですけど…

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さあ、お待たせしました山と昼食と私。今回も懲りずに持ってきちゃいました

ハヤシメシ滝子山での失敗を活かせるのか、果たして…!?

 

…よく考えたんですけど、ぼくハヤシライスがあまり好きじゃなかったんです。

でも美味しかったハヤシメシ。林の中で食べるメシ、これが本当のハヤry

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幸いなことに、お昼休憩の間は青空が見られました。これはこの先も期待です。

武甲山山頂からの眺めは素晴らしいですからね、楽しみです。

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小持山へ下る途中に、自然の残る武甲山の裏側を捉えることができます。

嘘じゃありません。写真は真っ白ですけど、本当にここから…(´;ω;`)ヒック

先ほどの青空が嘘だったかのように、雲の中へダイブするように下っていきます。

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大きな岩場を巻いて登った先、わずかながら花の残る木々をかき分けると、

小持山の山頂が待っています。

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小持山からはシラジクボまで一旦下って、武甲山へのラストスパートとなります。

小持山の山頂で休憩する人も多く、ぼくは前回訪れた時ここで休憩しそびれたので

この先の変なとこで休憩するはめになりました。

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この白い壁の向こうに武甲山がいるんです。ここから見る武甲山は、西側に

落葉樹、東側に常緑樹ときれいに分かれ目ができているのが面白いです。

今は緑と白とできれいに分かれていますけど。

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アサギマダラが花に止まっていたので、気分転換にパシャリ。

撮るとどこかへ飛んでいきました。林道のカエルさんといい、サービスいいな…

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今回は休憩も昼食もバッチリととっているので、シラジクボは素通りです。

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道標に書いてある武甲山の標高が気になりませんか?これは山頂付近の採掘により、

三角点が移転された箇所の標高とのこと。しかし、2002年の再調査で現在の

1304m地点に三角点が得られたそうです。

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シラジクボからの登り返しはキツくはありませんが、このガスにより森の様相を

ほどよく不気味に演出します。

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これは何キノコでしょうか…?特徴的ではありますが、調べてもわかりません。

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だんだんとガスが濃くなってきたと思ったら、いよいよ武甲山の肩に着きました。

ここまで来れば武甲山の山頂は目前ですが…これじゃ展望もトホホです。

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山頂広場は大変多くの人で賑わっていました。そこかしこからいい香りが漂って

くるので、そそくさと山頂を目指します。

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山頂にあるこちらのトイレは、表参道からボランティアにより運ばれる水の

おかげで使うことができる仕組みです。ぼくも表参道スタートの時はぜひとも

貢献したいところです。単純に歩荷に興味があるという…

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さて、ついにやってきました武甲山その山頂!ここから望む景色とは…!?

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愛か浄か激しい光!!!

 

シャーマンキングも驚きの白さです。むしろ、見えない景色が見えます(錯乱)

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でもいいんです。武甲山自体が好きですから(´;ω;`)

それに今回の山旅はまだ終わったわけじゃありません。むしろ、大本命は

下山後にあるという神采配。マルコム博士ばりに自画自賛です。

 

武甲山の麓にある温もりのカフェ、ログモグへ

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雲の中の展望を楽しんだ武甲山を後に、下山は表参道を歩きます。

単調の樹林帯で見どころが少ないと噂の登山道ですが、果たして…?

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そういえば、武甲山の肩で休憩していたおじさんが「この天気じゃあ表参道は

歩きにくいよ!」とアドバイスをくれました。登山道は徐々に柔らかくなってきて、

下手をすれば足を滑らせてしまいそうです。

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ガスのたちこめる樹林帯を歩くこと20分。最初の見どころである大杉の広場

出てきました。表参道スタートなら最初の休憩地点ですかね。

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もうすぐ13時になりますが、まだまだ登ってくる人が多いです。

ロープウェイもない武甲山ですが、老若男女問わずその人気が伺えますね。

例のトイレ用の水を歩荷してくる人もたくさん見かけました。

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武甲山は修験の山ですから、道中にある丁目石を刻んで歩いていきます。

ここでようやく半分あたり、先はまだまだ長いのです。

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轟々と水音が聞こえてきたら、武甲山不動滝は間近です。

いわゆるパワースポットというところで、かつての修験者たちもここで

英気を養ったことでしょう。

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なお、こちら不動滝のお水が歩荷用のお水となります。専用のボトルが設置されて

いますので、いつかトレーニングがてら運んでみたいと思います。

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滝を過ぎて階段を下れば、生川を横目に駅まで延々と林道と舗装路歩きです。

退屈な道のりかもしれませんが、ぼくのお楽しみはこれからなのです。

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そのお楽しみがいよいよ目の前に!表参道の登山口近くに2017年にオープンした

ばかりのカフェ、ログモグさんへやってきました。

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「ログモグ」という店名は、木の温もりを感じられるように「ログ(丸太)」と、

お店の前で存在感を見せるウニモグの「モグ」から命名されたとのこと。

かわいい名前からゴリゴリに格好いい車のウニモグ、めっちゃ好きです。

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その昔は武甲茶屋というお店だったのですが、閉店後、その跡地の整備から

改装までオーナーさんたちがセルフビルドで仕上げたそうです。すごすぎます。

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そんな温もりたっぷりのカフェで楽しみにしていたのは、コレ!

武甲山に登った後にぜひとも味わいたい、「武甲山コーヒー」!

飲んでみると、驚くほどスッキリ!という味わい。下山後にピッタリです。

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そして大本命はこちら、ワンコインで食べられる「鹿肉ケバブ」です…!

お店で提供されるのは、保健所認定の解体所を通った秩父産鹿肉とのこと。

わ~い地のものだ。

 

鹿肉を食べるのは初めてですが、噛むほどに味が染みる鹿肉が特製ソースに

絡まってめっちゃ美味しい!(*´ω`*)

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美味しいコーヒーとケバブでお腹を満たし、これにデザートでも加えれば

大満足間違いなしですよね。アイスなんかいかがでしょう?まあ素敵!

 

みそぽてとアイスです。

 

…どんな味なのか想像ができないのですが、みそポテト愛好家として、

ポテくまくんファンとしてこれを食べずにどうしろというのか!

あ、甘い…!?いや、しょっぱ…?いやいや、甘い…ッ!?

甘辛しょっぱいが絡み合う、不思議味。これが結構…クセになります。

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武甲山の麓に素敵なカフェができたことにより、武甲山は今まで以上に賑わいを

見せるのではないでしょうか?ログモグさんはブログの情報も非常に面白いので、

また武甲山に来る時はチェックしたいと思います。

 

彼岸花と黄金色の稲穂が揺れる、寺坂棚田の秋景色

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さあ、いよいよ今旅のメインディッシュ、寺坂棚田へ向かって歩いていきますよ。

 

ところで、秩父の神社では狛犬ならぬ狛狼をしばしば見かけます。この辺り

狼信仰が強く根付いているのでしょう。山頂の御嶽神社や、表参道の鳥居前

にも狛狼が佇んでいます。

狼信仰といえば、ヤマトタケルの存在は欠かせませんよね。秩父三峯神社

宝登山では、狼がヤマトタケルの道案内をしたという伝説があるし、青梅の

御岳山でも狼とヤマトタケルのつながりを辿ることができます。

 

ちなみに、この武甲山の名前も、ヤマトタケルが甲(かぶと)を収めたことに

由来すると言われていたり、そもそも武蔵という国名もヤマトタケルが武具を

蔵したことに由来するという説もあるそうで…

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表参道から横瀬まではおよそ6kmと、非常に長い舗装路歩きが続きますので、

途中にある「生川の延命水」という湧き水で気分をリフレッシュ。

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やがて石灰工場が見えてくると、巨大なトラックが行き来するようになるので

ちょっと怖い。

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なんか嬉しいですね、こういうの。

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寺坂棚田を待たずに、道端に咲く彼岸花を見つけました。不思議な形の花です。

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秋を感じさせるのは彼岸花だけじゃありません。コスモスも彩り鮮やかです。

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そして表参道の鳥居から歩くことおよそ1時間!横瀬町立図書館を右に曲がった先に

寺坂棚田は待っています。締めの温泉は、看板の丸山鉱泉も捨てがたい…

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とその前に、ウォーターパークシラヤマという川遊びのできる公園が見えました。

そこで気になる案内も発見。ここは秩父の一つ、「新田橋の礫岩露頭」です。

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以前、皆野町破風山を訪れた際に「秩父湾誕生の地」である「前原の

不整合」を見学しましたが、ここは逆に、今から約1500万年前に東側の

隆起により湾が閉ざされた、いわば「秩父湾終焉の地」なのです。

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こちらの露頭では、周辺陸域から供給された角の尖った礫などの地層を

観察することができるそうですが…子どもたちはそんなこと関係なしに、

川遊びに夢中です。親御さんたちはバーベキューに夢中です。いいなぁー!

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そしていよいよやってきました、横瀬が誇る埼玉県内最大級の棚田、寺坂棚田

実は訪れた9月23日(日)は「寺坂棚田彼岸花まつり」の開催日なのですが、

お祭りは15時で終わり。名郷から縦走プランではちょっと間に合いません。

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もともと間に合わなくてもよかったので、じっくりと目の前に広がる真っ赤な

彼岸花の群生と、その奥に黄金色に揺れる稲穂の風景を堪能しちゃいます。

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早い時期であれば稲穂がもっとたくさんあったのでしょうけど、稲刈りが進めば

干された稲がたくさん並ぶ風景に変わります。

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黄金色と赤色のあぜ道。日本の原風景って素敵です。

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そしてこの寺坂棚田の最大の魅力は、稲穂と彼岸花のコラボだけではなく、

秩父のシンボルであり、ぼくが先ほどまでいた武甲山も一緒に望めるところです。

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雄大武甲山と、手前に際立つ三菱マテリアル横瀬工場秩父での夜景撮影の

際に人気のスポットだそうです。心なしか武甲山、晴れてませんか?

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彼岸花も稲穂も工場も武甲山も、全部乗せの欲張りセット。

今までガスガスの山中を歩いてきましたけど、この風景を見ることができて

全部吹き飛ばしました。下山後のご褒美って大事だと思います

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たろうたちもこの風景を待っていた!と言わんばかり。

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お祭りが終わった後の時間帯だからでしょうか、思ったよりも人が少なく、

静かに棚田を散策することができました。お祭りの賑わいも捨てがたいですけど。

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温泉に先に入ってからこちらに来れば、ちょうど夕暮れの時間に合わせる

ことができたかもしれないんですけど…

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よくばっちゃダメ。そうですよね、そのとおりです。

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思い描いていたよりも素晴らしい景色を魅せてくれた棚田を後に、今日一日の

汗を流しに温泉で締めくくりましょう。先述のとおり丸山鉱泉も捨てがたい

ですけど…やはり武甲山の山旅のフィナーレは、武甲温泉で締めたい…!

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賑やかな音楽とともに去っていったブコーさん号もそう言ってるに違いない。

実は横瀬までの道中にあるバス停があり、気になっていました。

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去年、秩父で親切にしていただいたおじいちゃんが、西武秩父駅祭の湯

できる以前はこちらの武甲温泉が人気だったとお話ししていました。

それからぼくもずっと気になっていた温泉だったので、感慨もひとしおです。

 

温泉はきれいで設備も整っており、内湯の広さと気持ちのいい露天風呂が

気に入りました。特に露天は真ん中の岩がいい味出してます。

武甲山に登って、麓から武甲山を眺めて、武甲温泉で締めくくる。最高かよ

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温泉の後は、牛乳もしくは地のものが望ましいのですが…強炭酸もアリ。

夏場はこっちのほうがいいかもしれません。

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ガスの取れた武甲山を見つめながら、ツイッターで「武甲山 最新」と

検索をかけます。すると、武甲山から市街地が見えている写真がありました。

…………4時間も待たせやがって……

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帰りの横瀬駅売店にてお土産探し。これは外せませんよねぇ…(*´ω`*)

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息子スラ坊へのお土産にはこちら。秩父でのいちご狩りを思い出してくれよ。

また行きたい、今度はぶどう狩りもいいよね。

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特急レッドアローに乗ろうか迷いましたが、ちょうど急行が来ていたので

そのまま乗車。秩父線はボックス席だからいいよね。

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武甲山を眺めながら、やはり秩父は何度来ても楽しいなぁという思いを

また強くし、家路につきました。

 

武甲山の山旅、終わりに

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今回の武甲山は、寺坂棚田と彼岸花というテーマで登ってみましたが、

縦走ではなく武甲山単体で登り、下山後に彼岸花まつりを満喫するというのも

アリだったかなと思います。

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しかし、ウノタワを絡めたルートは非常に見応えがあり、名郷からウノタワ入口、

そして表参道登山口から横瀬までの林道・舗装路歩きが長いですが、その分

歩き応えもあるのでかなりオススメのルートです。

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何よりぼくは大持山と小持山が好きで、武甲山に行くならここを通って

いきたいという気持ちが強いみたいです。なにせ、雨乞岩の枯れ木は、

映画『龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』最後の決めポーズの悟空の

ように爽やかですから。

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春には芝桜と武甲山、そして秋には彼岸花武甲山が楽しめました。

また季節とテーマを変えて、何度も訪れたくなる山。それが武甲山だと思います。

 

さあ、次はどこに行こうかなぁ。

 

 

コースタイム

2018年9月23日(日)曇り時々晴れ

飯能駅(6:15)⇨名郷バス停(8:05)⇨ウノタワ入口(9:10)⇨ウノタワ(10:00)⇨大持山(10:40)⇨雨乞岩(10:50)⇨小持山(11:30)⇨シラジクボ(11:55)⇨武甲山(12:20)⇨大杉の広場(12:50)⇨ログモグ(13:20)⇨寺坂棚田(15:05)⇨武甲温泉(15:45)⇨横瀬駅(16:50)