千葉県は南房総へ、家族と旅行に行ってきました。南房総といえば、都内から気軽にアクセスできる場所なのですが、今回は一泊二日の旅です。
菜の花の季節に電車を添えて、南房総の旬をめぐる旅。
どうも、スラ男です。
目的地が南房総、そして車で行く旅となると、なにせ広いのでどこへ行こうか迷ってしまいます。アクアラインを通過した後、最初にどこへ行くかがポイントです。
そこで、先日コンビニで衝動買いした旅行雑誌のある風景を思い出しました。冒頭の写真、一面に広がる菜の花の中を走る電車の風景です。この風景を見られるのが3月下旬だというので、今回の旅行にドンピシャでした。
■南房総旅行 1日目(2018年3月24日) 目次
アクアラインを駆け抜けて、ピーナッツの道の駅へ
都内から手軽に南房総へアクセスできるようになったのも、東京湾アクアラインができたことが大きいと思います。およそ10kmの海中トンネルを駆け抜けた先、海の上に要塞のように構えるパーキングエリア「海ほたる」。トンネルの混雑で疲れるから、海ほたるはちょうどいい休憩場所で、いつも混雑しちゃうんですよね。
さて、この日最初の目的地は、木更津に去年10月にできたばかりというこちらピーナッツの主張が激しい道の駅、「道の駅 木更津うまくたの里」です。
こんなモニュメントを見せられたら気になっちゃいますよね。
千葉県はピーナッツ、もとい落花生の生産量がトップです。以前食べた本場のゆで落花生のうまさたるや。登山においても行動食としてナッツ類は人気ですから、ここで何か新しい出会いがあるかもれません。
施設内には県産品のほか、ピーナッツを全面に押した商品が目白押しです。遊び要素も忘れちゃいけません、入口付近にはピーナッツキャッチャーなるものが!え、このピーナッツのオブジェが欲しいんですけど。
これは…ピーナッツ菓子の詰め放題ですかね。様々なフレーバーがあって、美味しそうです。カップに入れるみたいだけど、どうしようかな。
一番人気はこちらのショコラ。隣でスタッフさんが試食を配っているのも嬉しいサービス。
そうそう、このうまくたの里では人気商品のほとんどが試食できるので、お土産選びも安心です。醤油バーなんてのもあったっけ。
気になったのはこちらのチバリバリ。ツッコみどころの多い商品ですが、試食してみると、うわあああ!これ止まらなくなるやつだぁぁ!!!10袋くらい買えばよかったと絶賛後悔中であります。
木更津の有名店がコラボしたというこちらのカフェは11時からの営業なので、朝イチで訪れるとちょっと時間的に厳しかったのが悔やまれます。
うおおお豆が刺さったアイス気になる~~!!!
売店のソフトクリームは購入できるようです。どれにしようか迷いましたが、やっぱり千葉ならピーナッツ味!これを先ほどのおナッツの前で…
うンま…!
10時になると店頭にてチバリバリとのジャンケン大会が始まりました。こんな普通に会えるんですね(笑)
そんなこんなで、いきなり充実してしまいましたが、そろそろ次なる目的地へ。いやあ素晴らしい道の駅でしたうまくたの里、再訪必至ですね。
菜の花、電車、房総の春が走る小湊鉄道
木更津から菜の花畑のある小湊鉄道(こみなとてつどう)の石神地区まで、30分程度のドライブ。こちら石神地区の菜の花畑ですが、小茶自動車さんの目の前に無料駐車場が開放されており、この時季多くの観光客で賑わうとのことです。
駐車場は思っていたよりも全然広く、満車の心配もなく停められました。
道路を渡った先には、黄色い絨毯が広がっておりました。これだぁぁぁぁ!!!!
菜の花畑に下りると、線路上を作業員さんが何かに乗って走っているじゃありませんか。何あれカッケー。
これはスゴイ景色だ!まさに春の南房総のイメージそのままです。菜の花はその匂いが苦手な方も多いそうですが…ぼくは平気です。花粉症は兵器ですが。この日も目がやられてしまいました。
こう一面黄色だと、ピンク色が映える映える。たろう映え。
雲は多いけど陽が差し込むタイミングが多くて気持ちいい。ちなみにこの菜の花畑、これだけでもいい景色なのですが、なんとこの中をローカル電車が通過するというのだから人気の場所になっているんです。
なので、菜の花畑には多くの鉄道ファンが今か今かとカメラを構えていました。
ブロロロロ…!!
なんか違うのが来ましたが、これはこれで。電車がいつ来るかは時刻表を調べればすぐにわかるんですが、敢えて調べないで来ました。偶然出会えた感があったほうがいいかな~って思ったんですけど、近くにいた撮り鉄さんが「もう少しで来るぞ~!」サ、サンキュゥゥ!!!
可愛いツートンカラーの電車が颯爽と登場。と同時に、ものすごいシャッター音。ケンシロウのアタタか!と思えるほど連続でパシャ音が続きます。
この区間はスピードを落としてくれるみたいで、乗客の何人かが手を振ってくれています。なんかディズニーランドのアトラクション感がある(笑)
ちょっと残念だったのは、電車が来る前に線路内に侵入したと思しき観光客がいたこと。注意した撮り鉄さんが言うには、以前も線路内侵入により電車に遅延が発生したとのこと。せっかく皆がマナーを守っているというのに、こうした一部の心無い行動は困ってしまいます。
改めて、こういった場所は関係者方のご厚意・尽力で成り立っているのを忘れてはいけません。
今度は養老渓谷駅方面からやってきた電車を見送って、大満足の菜の花畑を後にします。
いやぁ目がかゆい(´つω;`)ゴシゴシゴシ
房総半島ど真ん中!養老渓谷で滝めぐり
菜の花畑から次に目指すは養老渓谷(ようろうけいこく)なのですが、一口に養老渓谷といってもこれがまた広い!いくつかコース設定されていますが、初めてなので粟又の滝(あわまたのたき)を目当てで滝めぐりコースを歩くことにします。
粟又の滝の近くには駐車場も多くあるので便利です。まずはこちら滝見苑さんで昼食をとってから。
旅先で麺類が食べたくなるのは何故でしょう?ただ、こちら養老渓谷の名物がイノシシうどんだというので、これは食べてみたい!
けんちん汁のような味わいで、うどんは平打ち。ただ何がビックリって、その量。一見すると普通盛りなんですが、里芋やら大根やら具がゴロゴロ入っていて、食べ終わる頃にはこっちが最大金冠ドスファンゴのようになってしまいます。
旅情を感じる昼食を終えて、いざ、養老渓谷滝めぐりへ!
こちらは一周約3.5kmで、2時間ほどのコース設定のよう。見どころも多そうだし、寄り道も多めで行きましょう!
奥多摩や西丹沢の水辺の景色とはまた違った景観です。
そうそう、養老川といえば、最近「チバニアン」という単語がにわかに話題になりました。何でも地球の地場が逆転した地層があるとかなんとか。超ロマンポイントじゃないかー!
そんなチバニアンへの期待はちょっと置いといて、今は目の前に迫る粟又の滝に息を呑む。すごい!あまり見ない横幅のある滝なので新鮮味もあります。
脇にある階段から見てみると、まるでウォータースライダーのようです。
今回は芽吹き前の時季なので、若干物寂しい印象を受けましたが、きっと新緑や紅葉の時季の景観は素晴らしいこと間違いなさそうです。
静寂の中、遊歩道を歩いていきます。予想では高尾山とまではいかないけど、賑々しいかなぁなんて思っていたので、かえって良かったです。
あいつは…マムシグサかな。今も十分不気味な見た目ですが、夏の終わりから秋にかけてもっと気味悪い「悪魔の実」のような果実へと姿を変えます。
学者さんたちは恐竜の足跡や化石からその姿を想像しますが、いつか遠い未来、もし人類に変わる何かが人間のクツの跡を見たとしたら、一体どんな姿を想像をするのでしょう?
今では「一部の恐竜は羽毛が生えていた」という説が定着していますが、羽毛を纏っていた(着ていた?)という可能性はないのかな?ないか。
ここがたぶん、千代の滝という場所。道標や看板がないので、詳細なマップがないと見落としも多いかもしれません。
はりきりすぎてたろうを近づけると濡れます。おい!たろうに水滴が!
桜もちらほらと見えてきました。千葉は暖かいので桜ももう満開かな?と思っていましたが、意外とつぼみが多かったですね。
モミジかな?カエデかな?まだ赤ちゃん葉っぱ、輝きを見せる新緑の時季までスクスクと育っていくのでしょう。楽しみですねえ。
陽が差すと渓谷の表情は一転します。今までちょっと曇りが多かったから、終盤に差し掛かっての水面の美しさにはちょっとグッときましたね。結構歩き応えのあった遊歩道も終わりが見えてきました。
分岐の右にある階段を登ればゴール!…ではなく、駐車場まで戻らないといけませんからね。悲しいけど、コレ、周回なのよね。
ちなみに、この先の私有地に「幻の滝」と呼ばれる滝があったのですが、この日はお店が閉まっていて入ることができませんでした。またの機会。
ゴールにある水月寺付近では岩つつじがとても目立ちます。ただ、満開を迎えるのはもう少し先でしょう。今はツクシやフキノトウといった山菜が渓谷に春を薫らせています。
ピィィー…と聞こえたら房総半島の名物?トビがいるので注意です!
子どもの時、トビが友達のお弁当のおかずを持ち去ったシーンには衝撃を受けましたからね。なんたって、デカい。
途中にある粟又の滝展望台をすぎれば、車を停めた滝見苑まではすぐです。車道歩きが存外短くて助かりました。それにしても…デカい!粟又の滝!
さて、後は本日の宿まで向かうだけなのですが…予定よりも時間が余ったため、ちょっと道草を。実は滝めぐりコースとは別の隠れた滝があるそうな。
それがこちら、金神の滝(こんじんのたき)。滝見苑から5分程度のところに看板があるので、ここからプチハイキングのスタートです。
前を歩くおじいさんとおばさんに「こっちだよ」と誘導されながら、里山の雰囲気たっぷりのあぜ道を歩いていきます。やたら詳しかったので、もしかしたらここらの管理人さんかも?
田んぼの中には大量のおたまじゃくしがいました。あ、この子たちはおたまじゃなくてたろうです。
おじいさんたちに導かれ、いよいよ金色の滝です。垂直に落ちる細長い滝は、粟又の滝とはまた違った趣です。穴場感もあってすごく好きな風景です。おじいさんたちありがと…ってもういない!?
あ、本当に穴場もあった。中をくぐることができるそうですよ。
周回一時間ちょっとのゆったりハイキングコース、滝めぐりがちょっぴり物足りなかった方はオススメです。
さあ!いよいよ旅行一日目も終わりに近づいてきました。この日の締めは「黒湯の宿 喜代元(きよもと)」さんへ。養老渓谷温泉の特徴は、房総半島の真ん中という立地から海・山・川そのすべての幸を堪能できるのと、“黒湯”という興味深い温泉です。
温泉と食事を楽しみに待ちましょう。温泉は18時半からプライベートタイムということで貸切風呂が楽しめますが、その前に一回、そして夜・朝と計3回温泉を楽しみました。やっぱ温泉だよ温泉。
お楽しみの夕食は、カニの刺し身、ヤマメの塩焼き、山菜の天ぷらなどが並び、至れり尽くせりです。この時季は「米の娘ぶた」というブランド豚がお鍋で楽しめます。これが豆乳鍋でまた美味しすぎる。
さらに、別注料理であわびかステーキが頼めますので、ここは豪華にステーキを。自分で焼いて食べるのがイイんです。
食事も温泉も楽しんだ後は、部屋でご褒美の時間がやって参りました。滝見苑売店の地ビール、黒湯にかけて真っ黒なスタウトで。
プハーッ!!(*´∀`*)
養老渓谷ハイキングを終えて
南房総旅行1日目は大満足の行程でした。ピーナッツ、菜の花、そして渓谷めぐり。締めくくりに温泉と美味しい海と山の幸。
2日目はいよいよ鋸山へ。どうなることやら…
■鋸山ハイキングへ続く