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なまけたろうと登山ブログ

【奥秩父】妙法ヶ岳 渓流・紅葉・狼信仰、秋色の三峰

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秩父三峯神社(みつみねじんじゃ)といえば関東屈指のパワースポットとして有名で、紅葉の名所としても知られています。また西武秩父駅からの急行バスも出ており、遠いながらもアクセス自体は便利というのも魅力の一つでしょう。

ですが、素直に三峯神社へ行けばいいのに、どうしても道草を食いたくなってしまうのがぼくの悪い癖。今回は、紅葉の名所から渓流散策、そして秩父の「狼信仰」について考えながら歩いてきた時のお話です。

 

 

どうも、スラ男です。

 

ぼくにとって秩父の三峰は、紅葉シーズンに絶対行きたい!という場所の一つ。バスで神社まで向かい妙法ヶ岳(みょうほうがたけ)への山旅を楽しむか、はたまた雲取山から縦走し山小屋で一泊した翌日に訪れるか、なんてプランがぼんやりと頭にありました。

ところが、秩父地方の紅葉名所を調べていくうちに金蔵落としの渓流という名所があることを知り、さらに地図を調べていくと三峯神社まで繋がるルートがあることに気がつきます。

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このルートで行こう!と机上ではご機嫌な山行だったのですが、いざ実際に歩いてみると約5kmの林道はやっぱり長く、山頂までの急な登りに息も絶え絶え。ただ、林道の途中から仰ぎ見る右奥の妙法ヶ岳の姿は立派で、錦のような山の紅葉には感動を覚えます。

霧藻ヶ峰までは人の気配なく孤独との戦いでしたが、いざ三峯神社にたどりつけばそこには美味しいグルメや温泉が待っているから頑張れる。そんな遠回りの山旅が始まるわけです。

 

■大血川渓谷~妙法ヶ岳(2018年11月10日) 目次

 

大血川の紅葉名所、金蔵落としの渓流

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今回、三峯神社へ行く前にぼくが立ち寄りたかったのがこちら、秩父鉄道三峰口駅からバスで約10分、彩甲斐街道沿いにある金蔵落としの渓流です。

真下を流れる大血川の清流と真っ赤に染まった紅葉が素晴らしく、最盛期には若干早かったかなという感じもしますが、それでも見応えがありました。

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そんな紅葉の名所を目指すべく、秩父旅では毎度おなじみの飯能駅。今回は西武鉄道秩父鉄道を組み合わせたアクセスとなり、どちらもフリーパスがあるためどちらにすればいいのか迷うところですが…

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電車とバスの始発便の都合と、三峯神社急行バス片道クーポンがつくことから、西武鉄道の「秩父漫遊きっぷ」に軍配が上がりました。

バスにお土産に温泉に、さらにはレンタカーまでカバーできるというのだからこのきっぷ、山王工業の河田雅史くらいオールラウンダーと言えますね。

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横瀬あたりからにわかにざわつく電車内。ふと窓の外を見てみると、なんと雲海が発生していました。気象条件が合致していたのでもしかしたら…と思ってはいましたが、この時間帯に山の上にいることは難しいので、あえなく雲の中にダイブです。これはこれで。

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さて、目的地へ行くには、西武秩父駅から徒歩5分の秩父鉄道御花畑駅へ移動します。秩父鉄道といえば文字通り看板娘の桜沢みなのちゃんが目印。

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桜沢みなのちゃんも可愛いのですが、もっと可愛いキャラクターがここ秩父にはいるのです。それがこちら、ポテくまくん

いきなりみそポテトを爆買いしそうになりましたが、おっと我慢がまん…!

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雲海の中からやってきた秩父鉄道に乗って、三峰口に初めて降り立ちました。向こうに見えている山は秩父御岳山あたりでしょうか。

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数名のハイカーさんたちと一緒にバスを待つ間、開店前でまだ閑散としている三峰口駅周辺をぶらつきます。三峯神社への急行バスの始発は8時55分ですが、ぼくは金蔵落としの渓流を見るために途中下車するので、8時35分発の福祉センター行きに乗りこみます。

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大陽寺入口バス停で下車し彩甲斐街道のトンネルの脇道を戻ると、際立つ紅葉の展望台・金蔵落としの渓流が現れます。

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眼下を流れる大血川は、平将門伝説にちなんだ名前だそうで、多くの死者の流血により川が血に染まったという説と、川が大蛇(おろち)のように見えたことから呼ばれた「おろち川」が転訛したものという説があるそう。

いずれにせよ不気味な名前ですが、こうして紅葉の名所として美しい風景を魅せてくれるのだから一見の価値はあると思います。

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もう少しいても良かったなと金蔵落としの渓流に後ろ髪を引かれつつも、この後に控える三峯神社への山登りのため先へと進みます。バスの降り口である大陽寺入口まで戻り、長い長い舗装路歩きのスタートです。

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ここから大陽寺登山口までは林道を約5km。これではあまりにも退屈です。

そんな時、林道を20分ほど歩いたところで大血川遊歩道への入口を見つけました。古道を整備した遊歩道のようで、ここを下っていけば渓谷歩きが楽しめます。

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ぐんぐんと下っていき、渓流をまたぐ橋を渡れば大血川渓谷へと突入です。遊歩道とありますが、思いきり登山道ですので足元の準備は入念にしたほうが無難だと思います。

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紅葉眩しく、大血川渓谷を歩いて良かった!と思える風景に出会いました。

それにしても、これまでの道のりで車に乗って風景撮りに来たと思われる方はチラホラ見かけましたが、ハイカーには未だ出会わないことから、やはりここはメジャールートではないようです。

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この遊歩道には見どころが多々あるのですが、うっかりチェックし忘れたのに加え、案内板がほとんどないのでその多くを見落としてしまいました…でも水がきれいだから許しちゃいます。

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分岐もないので道なりに真っ直ぐ進み、もう少し渓流沿いを歩けたらなぁ…とも思いますが、それはそれで迷子になりそうです。

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1.6kmほどの遊歩道を終え林道に戻ると、どこかで見た名前の工場が見えました。

あ!「秩父源流水」って秩父で売ってるミネラルウォーターだ!今度飲む時は、大血川渓谷の風景を思い出したら美味しさが跳ね上がりそうです。

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ここからまたしばらく林道歩きが続きますが、ところどころに紅葉もあったりで意外と楽しめました。しかし、何より一番驚いたのは…

 

 

カエル注意!

 

 

カエル注意!

 

 

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ま た お 前 か 。

 

 

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9月に歩いた奥武蔵・ウノタワの林道でも出会ったし、なんだかカエルの引きがいいですね。ヒキガエルだけに。

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秩父源流水の工場から30分ほど歩けば、大血川渓流観光釣場です。ここには何台か車が停まっており、釣りを楽しむ方もいれば、ここに車を停めて霧藻ヶ峰へ向かったハイカーもいるのかもしれません。

ようやく他のハイカーに出会えるのかな?とワクワクしながら、いよいよぼくも霧藻ヶ峰へ向かいます。そういえばこれから登山口なんですね(笑)

 

天空の寺、大陽寺から霧藻ヶ峰へ

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秩父札所の一つでもあり、古来より天狗の住まう秘境と言い伝えられた大陽寺。そんな「天空の寺」に、座禅や宿坊体験をしに訪れる人もいるといいます。

ぼくは今回、霧藻ヶ峰への通過点としてかつての巡礼道を辿ってみたいと思います。

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この大陽寺表参道は、かつて関東女人高野山と呼ばれ、多くの女性参詣客で賑わったと案内板にありました。そんな巡礼道の入口からは十三仏の石仏が立ち並び、往時の巡礼の風景を思い起こさせます。

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狭い登山道ながらも途中にはベンチがあるので、急登で乱れた呼吸を整えます。

そうそう、この奥秩父の山域には熊の目撃情報が多発しておりますので、熊鈴も忘れずに準備を。

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20分ほどの登りで、鮮やかなイチョウが眩しい大陽寺の仁王門が見えました。情報によるとこちらのお寺にはワンちゃんがいるらしく、ぼくは何故だかよく吠えられるので、そーっとお寺の中を通り抜けていきます。

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時間が止まったように静かな境内に、燃えるような紅葉が際立ちます。お堂の裏手を歩いていると、下の方でワンちゃんの鳴き声が聞こえました。

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ひと登りした後は写真左奥に出ますので、いったん林道を挟み、向かって右側(写真右手前)にある階段から霧藻ヶ峰を目指します。

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薄暗い針葉樹と対照的に、広葉樹が鮮やかに色づきを魅せています。そんな紅葉時季の森歩きは大変楽しいのですが、落ち葉が道を隠してしまい道迷いなんて危険性もあります。

そこで今回ぼくは、登山アプリ「YAMAP(ヤマップ)」を導入し道迷い防止に努めました。大変便利に使わせてもらったので、今後も紙地図と併用して役立てていきたいと思います。

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再び林道に差し掛かったところで小休止。そういえばお腹が空いてきたので、カロリーメイトを頬張りながら体力を回復させます。

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さあもうひと踏ん張りだ!と意気込んだのはいいものの、針葉樹が立ち並ぶつづら折りの登山道が立ちはだかります。お清平への分岐を左に分けて、霧藻ヶ峰まではあと1.7km!…まだ結構ありやがりますね(;´Д`)

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すっかりと冬枯れた広場のベンチに腰を下ろします。またまた小休止です。いっそのこと時間を使って休憩したいところなのですが、ちょっとこの辺り静かすぎて怖い…というのが本音です。

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気合いを入れ直し30分ほど登ると、小さなお地蔵さんが見えてきました。ようやっと地蔵峠に到達し、登り一辺倒だった道ともここでお別れです。

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霧藻ヶ峰の三角点があるピークの先、霧の中に揺れるサルオガセ(霧藻)からヒントを得てこの山を命名したとされる、秩父宮御夫妻レリーフがありました。偶然ですが、この日も山中は霧に包まれました。

 

さっきまで晴れてなかったっけ?

 

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ここでようやく本日初めてハイカーさんと出会うことができました。

霧藻ヶ峰は三峯神社雲取山の縦走路の途中にあるため、三峰側から登る際はこの小屋で最初の休憩をとる人も多いとか。

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霧藻ヶ峰(きりもがみね)の名の通り、霧の中に包まれてしまい山頂からの景色こそ望めませんでしたが、ぼくにとってはようやっとたどり着いた念願の山頂です。

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前半が長かったせいか、思ってたよりもずっと疲れました…

 

秩父の狼信仰と、グルメ三昧の三峯神社

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霧藻ヶ峰に登ってしまえばあとは妙法ヶ岳に立ち寄り、そこから三峯神社へ下り、バスで帰るというのが本日の山行予定です。

曇り空だし妙法ヶ岳は今度でもいいかなとも思いましたが、前からずっと行きたかった場所という気持ちが勝り、立ち寄りを決意しました。

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奥宮方面への分岐へと進み、東屋と鳥居が見えたら妙法ヶ岳への入り口です。やっぱり三峯神社~妙法ヶ岳を歩く人は多いのでしょう、一気にハイカーが増えました。

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妙法ヶ岳までの道のりは狭い箇所や写真のような階段も多いので、容易に登山渋滞が発生しそうです。実際、この日も団体さんの渋滞がありました。

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極めつけは山頂直下に待ち構える急な鎖場です。三峯神社へはバスがあるので普段着でも問題ありませんが、奥宮まで来られるのであればそれなりの準備を整えることをオススメします。

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団体さんの合間を縫って鎖場を登りきれば、三峯神社奥宮の素晴らしい景色が…!山頂もまた、団体さんでごった返しておりました。トホホ。

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振り返ると、大血川渓谷から登ってきた道のりがぼくに達成感を与えてくれます。朝はあんなに快晴だったんですけどね…(;´Д`)

ところで、妙法ヶ岳とその先の縦走路にある白岩山、そして雲取山の三山を総称して三峰山と呼ぶそうですが、神社には「三峯」の字が使われています。これは地名と神社で使い分けるとのことで、神々の住む山を抱き敬うからこそ山が上に来る峯の字が当てられているそうです。 

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さて、妙法ヶ岳から三峯神社へ、いよいよ山旅はクライマックスを迎えます。霧藻ヶ峰周辺では見なかった紅葉も、神社の駐車場付近では我こそが主役といわんばかりに鮮やかでした。

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時刻は14時、お目当てのお店までやってきましたが果たして…!?

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ありました~!こちら、中津川いも田楽が食べたかったんですよね。

 

大滝村を中心に栽培されているというこちらの中津川いもは、明治末期にロシアから持ち込まれた説や、山梨から武田家の兵が持ち込んだ説などがあるそうで、現在ではここ三峯神社参道をはじめとした大滝エリアで食べることができます。

 

■中津川いもとは?

www.jeinou.com

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煮くずれしにくく串にも刺しやすいということから、この田楽スタイルで食べられているそう。それではみそポテトとはまた違った大滝エリアの小昼飯…いただきます!美味しッ!

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お次は向かいのお店、土屋太鳳さんら出演「ちちんぶいぶい」のCMにも登場している大島屋さんへ。店頭のもろこしまんじゅうが気になってしまい、一つ購入。美味し。

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窓側のテーブル席に座り、曇り空を眺めながらしばし待ちます。店内は観光客で賑わっており、ハイカーと思われる人は少なめ。すると、丼から見事にはみ出た名物・わらじカツ丼が運ばれてきました。

お好みで七味唐辛子をかけたり、味噌汁や漬物と交互に食べたりと、空腹も大喜びする2枚の特大わらじを堪能します。

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食後は境内を散策。有名な三峯神社の三ツ鳥居を前に、雨風のせいか半分以上散ってしまった紅葉に気が付きました。

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拝殿前の渋滞を予想しましたが、以外にもすんなりとお参りできました。

余談ですが、三峯神社では以前まで毎月1日限定で「『白』い『氣守』」というお守りを頒布していたのですが、周辺道路の渋滞問題などが解決せず、2018年6月以降では頒布を休止しております。※2019年1月時点

ちなみに、白い色以外の氣守は購入できます。緑が格好良くていいですね。

 

■『白』い『氣守』について

navi.city.chichibu.lg.jp

 

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拝殿前で忘れてはいけないのが、足元に浮かび上がった龍神様。なんでもお水をかけると浮かび上がるそうな。無慈悲にも、ぼくがそれを試す前に観光客がお水をバシャバシャかけていました。

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お参りも済ませ、御朱印もいただきました。奥宮、つまり妙法ヶ岳まで行きましたよということを伝え、奥宮の御朱印も。

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そしてなんと、ここ三峯神社境内にある興雲閣で日帰り入浴もできちゃいます。「三峯神の湯」、なんとも神々しい温泉です。源泉は大滝温泉で、含有成分の多さが関東屈指とのこと。そして温泉は、浸かればトロリ、疲れはジワリと抜けていくような、体の芯から温めてくれるい~いお湯でした。

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入浴後にお土産を物色していると、こ、これはァァァ!!?

 

すぐ買った。

 

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帰りにまた拝殿前を通ると、もの凄い行列ができていました!ちょうど切れ目に当たったんですかね、よかった~(;´Д`)

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帰りのバスまでの時間、境内をブラブラと散策します。

秩父の神社では神様の御使いとしてオオカミをよく目にしますが、この狼信仰は、絶滅してしまったニホンオオカミがかつて山に生息していた頃、田畑を荒らすシカやイノシシなどの獣を食べてくれる存在であったことから信仰の対象となり、やがて関東へと広がっていったそうです。

オオカミを大口真神(お犬様、御眷属様とも)としてお祀りする秩父においては、こういった歴史背景も頭に入れておくとより一層山旅に深みを与えてくれますね。

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小高い丘の上には日本武尊ヤマトタケルノミコト銅像が立っていました。このヤマトタケルもまた、関東の狼信仰をたどる上でよく目にする存在です。

東征の際にオオカミに助けられたという伝説がここ三峰や宝登山にあります。同じく狼信仰の息づく山である青梅の御岳山、その奥宮・男具那ノ峰もまた、ヤマトタケルの幼名「男具那」を冠することから、ヤマトタケルと狼信仰のつながりを感じさせます。

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この時季は紅葉のライトアップがあるためか、今の時間でも続々と観光客が境内へと吸い込まれていきます。

ぼくは一足先にたっぷりと三峯神社を楽しんだので、西武秩父駅までの急行バスに乗り込み、さすがに遠いなぁとウトウトしながら帰途へつきました。

 

 

妙法ヶ岳の山旅、終わりに

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今回の三峰を訪れるにあたり、小倉美惠子さんの小説「オオカミの護符」を購入し読みました。家に貼ってあった一枚のお札から、そのお札に秘められた謎をと「黒い獣」の正体を追いかけて関東の山々を訪れるという、人と山と歴史を繋ぐ名著です。

狼信仰の予備知識がなくとも三峰は素晴らしい場所ですが、この本を読んでますます秩父の旅が面白くなったといえます。

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次来る時は表参道から三峯神社を目指し、境内の見どころや博物館などをじっくりと楽しみたいですね。それにまだ食べてないグルメも。

 

さあ、次はどこに行こうかなぁ。