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なまけたろうと登山ブログ

【高尾】高尾山 自然と遊ぼう!3歳の息子とハイキング

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子どもと外を出歩くのも気持ちの良い季節になりました。朝晩は涼しく、日中であっても程よい暖かさの中で紅葉や澄んだ青空を眺めながら歩くのは、想像するだけでワクワクします。

そんな秋は、ハイキングデビューするのに最適な時季だと思います。息子スラ坊も3歳になり、そろそろぼくと二人でのハイキングも行けるだろうと、どこへ行こうか正直自分の時よりも真剣に悩みました。

最も重要だったのが、息子がどの程度歩くことができるのかということです。「3歳の子ども」と一口に言っても、やはり性格・体力などの個人差があるので、息子の体力測定も兼ねるとなると、最初はやはり自身が見知った山が望ましい。

というわけで、紅葉にはまだ早いけど、山腹のお店も新しくなった高尾山へ。息子スラ坊と二人、初めての親子ハイキングを楽しんで来た時のお話です。

 

 

どうも、スラ男です。

 

高尾山への家族ハイキングは去年に行きましたが、ぼくと子どもだけというのは今回が初めてとなります。わんぱく坊やを連れてのハイキング、どうなることやら。内心ドッキドキです。しかし、この高尾山という山は、標高599mという低山の割に底知れない懐の深さを持つ山です。

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新宿から電車で正味一時間のアクセスにも関わらず、高尾山口駅に降りれば豊かな自然が目の前に広がり、耳をすませば野鳥の声や川のせせらぎが聞こえます。それでいて、歩きやすいように整備された山頂まで登山道、充実した乗り物や参道のお店、名所でもある山頂直下の豪勢なトイレなど、人工的な部分においても高尾山のクオリティはとどまるところを知りません。

なるほど、これなら小さな子どもとハイキングするにも安心ですね。それでは高尾山への楽しい楽しい山旅の始まりです。

 

■高尾山(2018年10月7日) 目次

 

初めての親子ハイキング、高尾山に登りにいこう

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さて、目的地は高尾山に決まりましたが、お次は交通手段です。自家用車があれば登山口まですいすい行けそうですが、今回は公共交通機関で行くことにします。幸いスラ坊は電車が大好きですし、どうしても京王線に乗りたかったという狙いもあります。

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電車利用で、なおかつケーブルカーあるいはリフトにも乗りたいという方には、京王線の券売機で売っているこちらの「高尾山きっぷ」がオススメです。電車の往復券と、高尾山ケーブルカー・リフトの往復券がセットになっています。ただでさえコストパフォーマンスの良い京王線なのに、これは嬉しいきっぷです。

ですが、ケーブルカー・リフトの「往復券」というところに、意外な落とし穴もありました。それが分かるのは後ほど…

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どうして京王線に乗りたかったかという理由はこちら、以前に京王れーるランドで購入した絵本「はしれ!けい太くん」の物語をなぞりたかったからです。

この絵本は、京王線に乗って新宿から高尾山に行く家族と、京王線のけい太くんの気持ちを描いたもので、今回実際に高尾山に登るため持参しました。スラ坊は乗り物に乗ると興奮からか全く眠らないので、電車の中での退屈しのぎに大いに役立ってくれました。計画通り

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長い長い電車旅を終えてたどり着いた高尾山口駅。こちらが絵本の主役のけい太くん。京王線は学生時代に随分とお世話になった電車ですので、ぼくにとっても馴染み深いものがあります。そういえば、今年2月に新型特急の「京王ライナー」がデビューしましたが、下り専用なんですよね。残念…

と思っていたら、11月の紅葉シーズン(土日祝・一部平日)に「Mt.TAKAO号」という臨時特急が高尾山口駅発~新宿駅行きで出るようです!

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相変わらず人で賑わう改札前の広場を通り、甘辛い醤油味が香る団子屋さんにある木製のお団子が気になるようです。もしかしたら巨大などんぐりに見えてるのかも。

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「はやくいこうよー!」と急かすスラ坊ですが、あぁっ!視線の先にはトーマスのガチャガチャが!!「かえるときにやろうね」と約束しましたが、それは貴様が覚えていたらの話だ…クックック。

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東海自然歩道東の起点の周りをシュバるスラ坊。こんなの前からあったっけ?

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10月上旬では、高尾山麓のモミジはまだまだ青々しい色をしています。11月から12月上旬が高尾山の紅葉シーズンですが、11月中はお祭り期間のため、混雑回避を狙うならお祭り明けの12月初週がいいかもしれません。

ぼくたちも去年その時を狙って紅葉狩りを楽しみました。混んでましたが(笑)

 

■高尾山で紅葉狩り

surao.hatenablog.com

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そうそう、スラ坊に見せたいものがあったんでした。それがこちら、ムササビのぬいぐるみ。うちにも一匹いるので、スラ坊が「むーちゃん」と微笑んでました。

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青モミジが眩しさを魅せる高尾山の麓。ここから山腹まではケーブルカーかリフトに乗って行くことが可能です。さてどちらに乗るか、ケーブルカーが行列していたので今回はリフトを選びました。

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リフトも同様に混んでいましたが、こちらの方が待っている間が面白いです。スラ坊は熱心に虫とどんぐりを探してくれています。

すると、階段の近くで念願の虫を発見!しかし、「うわっ!げじげじ!」と、見つけたのはどうやらムカデです。ムカデの牙には毒がありますから、触らないように注意を促しながら観察しました。それにしても息子よ、なぜ「ゲジゲジ」を知っているのだ…

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どんぐりも見つけられたようで、ご満悦の様子。何より、リフトに乗っている途中でダダをこねたらどうしようと不安でしたが、とても楽しかったらしく、終始ご機嫌でいてくれました。そうそう、こういうのは楽しまないとね。途中のガタガタ揺れる部分がお気に入りだったようです。

 

台風24号の爪痕が残る高尾山

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今年の9月末に台風24号(チャーミー)が日本に上陸し、猛威を振るいました。そのひと月前にも台風21号近畿地方に甚大な被害を与えています。風の力というのは強烈で、あんなにも力強く立っていた巨木ですらなぎ倒してしまうほどです。

台風24号の爪痕は高尾山の登山道にも多く残されており、写真の倒木はリフト山上駅の道です。こうした倒木による通行止めや注意箇所が到るところにあるのですが、中には「通行止めとは知らなかった」という人も多く見かけました。

高尾山の登山道の情報は、高尾ビジターセンター高尾山マガジンで調べることができるので、現地を訪れる前にネットでの検索をオススメします。

 

■高尾山の最新情報をチェック

mttakaomagazine.com

 

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台風の影響で荒れた場所もある一方で、今春リニューアルされた施設もあります。今まで香住(かすみ)という名前だったお店が、新たに「高尾山スミカ」として生まれ変わりました。

工事期間中は天狗焼はこっち、チーズタルトはあっちと忙しかったけども、これで一つにまとまり、おまけに2階にはオシャレなカフェまでできたようです。お土産屋さんにも可愛いデザインの小物が並び、ますます高尾山を訪れる人が増えそうです。

ただ、どんどんきれいになる高尾山にちょっぴり寂しさも覚えます(´・ω・`)

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ポカポカ陽気の中で食べるソフトクリームは格別のおいしさ。さあ食べようとベンチに腰を掛けようとした瞬間、アイスがベンチに落っこちる痛恨の一撃。ウキウキだったスラ坊も「これじゃたべられないよ~」と悲痛の表情。

すまんスラ坊、ごめんなさい高尾山、ウェットティッシュでベンチをきれいに拭き上げ、落とした部分も全部食べたのでどうか御慈悲を…!落ち着いた後、お詫びにディッピンドッツというラムネのようなアイスを買いました。これがとても気に入ったよう。

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さて、山腹でひと休憩した後は、いよいよ本格的なハイキングへ突入です。1号路が通行止め(※迂回路あり)というのと、息子に自然たっぷりの登山道を歩かせてあげたかったのもあり、久しぶりの4号路へ。

台風24号の影響は凄まじく、登山道の巨木が薙ぎ倒されていました。もしかしたら、歩いている途中にもどこからか木が倒れてくる危険もあるので、細心の注意を払いながら進みます。

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中にはこんな風に行く手を阻む倒木も。倒木ももちろん困難な箇所なのですが、それ以上に狭い階段での行き交いが厄介でした。やっぱり広い登山道にすればのびのび歩けたかもしれません。

階段ラッシュが終われば、山頂手前の豪華トイレに合流します。ここまでくれば賑やかな山頂は目前です。もうひと登りだ頑張れスラ坊!

 

だっこー!

 

ぐぬぬ…( ŏ言ŏ)

 

 

大賑わいの高尾山頂、そして下山時の落とし穴

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紅葉前のこの時季、空いているかな?と予想した高尾山でしたが、すっかり「高尾山ビアマウント」の期間だったことを忘れていました。今日はこの暑さだし、さぞかしビールがうまいだろうなぁ…

山頂はどこも大混雑で、山頂標と写真を撮るのも大変そうです。富士山も雲に隠れてしまっていたので、お目当てのビジターセンターへ。

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こちらのビジターセンターでは、昆虫や動物、たくさんの木の実、そして自然についての情報を遊びながら学べるので、スラ坊も夢中になって遊んでいました。特にこの昆虫のパネルはずっといじくっていました。パズルが好きだからかな?

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ひとしきり遊んだ後は、山頂で少しだけ紅葉していた木の下でおにぎりをば。「おそとでたべるとおいしいよね♪」とスラ坊。大した奴だ…

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下山は1号路、薬王院を通るコースが賑やかなのでオススメです。ぼくたちも天狗さんに会いに行こう!と言って下を目指します。

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見れば見るほどじわじわ来るこちらのPOP。ツッコミどころしかありませんが、この権現力ソフトは甘酸っぱくて美味しいので好きです。

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あれ!?前まで山門前にあったお店、なくなってる!今年の始めに入ろうとしたけど閉まってて…残念です。

もう一つ残念なニュースといえば、11月に1号路にある「たこ杉」の樹皮が剥がされるという被害が見つかったそうです。なっ!何をするだァーッゆるさんッ!

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さて、下山のお楽しみは帰りのリフトなのですが…なんとあまりの混雑により整理券が配布されていました。ぼくたちが来た時は40分待ちで、この後すぐに50分待ちとなっていました。ひえええ…(;´Д`)

40~50分だと1号路を歩いて下山したほうが早いのですが、今回は「往復券」を持っていたこと、子どもと一緒だったこと、そして何よりお楽しみだったのでこのまま広場で待ちました。

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思っていたよりもすぐに順番が来たのでひと安心。帰りのリフトもやっぱり楽しいようで、こりゃ次来た時ケーブルカーに乗れるかわからないぞ~(;´Д`)

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無事に下山した後は、スラ坊に伝えておいた「どんぐりで遊べる所」へご案内。それがこちらの高尾599ミュージアム。商店街の一角にあり、無料で入れる麓のビジターセンターです。ここのどんぐりコーナーはいいぞ。

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ご覧のように、清潔感溢れる白いボックスに敷き詰められたどんぐり。これを無造作にジャラジャラとかき回すことができるのです!ただただジャラジャラと!!

加えて、美味しいケーキが食べられるカフェや可愛いキャラクターグッズのあるショップ、夏にはじゃぶじゃぶ池もあるみたいなので、今後も立ち寄りたいですね。

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行きの電車で、山の中で、麓のミュージアムでと、たっぷりとハイキングを満喫したらば、締めには駅に併設された温泉施設が待っているのも高尾山の魅力です。

ぎゃー!ここでもビアマウントの影響か、温泉に入場制限がかかっていました。割とすんなり入れたので良かったですけど、恐るべし繁忙期の高尾山…

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スラ坊と二人で温泉でゆったり…とはさせてもらえず、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。湯冷めどころの騒ぎではありません。ぼくは湯に浸かっていない時間のほうがきっと長かった。おのれスラ坊許すまじ。

温泉の後はさすがにお腹がペコペコです。施設内のレストランで名物とろろそばを。これが疲れた体に染み渡り、気持ちはとろろのように蕩けそうです。

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スラ坊は「らーめんがたべたい!」そうなので、お子さまセットを。見た感じケロッとしていますが、やっぱり疲れているんでしょうね。いつもよりがつがつ食べていました。

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欲をいえば緑色の「高尾山トレイン」を見せてあげたかったですが、帰りのお迎えもけい太くんでした。

ハイキング+温泉のコンボで帰りはぐっすりコースとふんでいましたが、ラーメンを食べたら元気が出たそうでなかなか寝ないだと…!?大した奴だ…と思っていたら、程なくしてとろんと眠ってしまいました。おつかれスラ坊。

 

高尾山の親子ハイキング、終わりに

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今回は初めて息子と二人でハイキングということでドキドキでしたが、こうして無事に帰ること、何より楽しむことができて大満足でした。

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年間およそ300万人もの登山者が訪れるという、世界一の記録を持つ高尾山。ぼく自身何度も訪れていますが、まだまだ新しい発見や楽しみ方が尽きることはなさそうです。今後も様々なシーンを探して高尾山ハイキングを楽しんでいきたいと思います。

 

さあ、次はどこに行こうかなぁ。