9月下旬、やってきたのは秩父横瀬町にある寺坂棚田(てらさかたなだ)という場所。
埼玉県で彼岸花の名所というと、日高市の巾着田(きんちゃくだ)が有名ですが、こちらの棚田の彼岸花もきれいで、なおかつ秩父のシンボルである武甲山(ぶこうさん)とのコラボレーションも楽しめます。
武甲山の雄姿、棚田に実った金色の稲穂、そしてあぜ道に群生する鮮やかな彼岸花。今回は、そんな実りの秋を感じさせる風景を求めて、飯能から横瀬までしっとりと縦走してきた時のお話です。
どうも、スラ男です。
当初の予定では、ぼくも巾着田付近の山旅を計画しておりましたが、毎日ツイッターでポテくまくんのキュートな姿を見ているうちに、どうしても秩父に行きたくなってしまいました。
さて、目的地を武甲山に定めた後は、ルートをどうするかで悩みます。
ぼくが好きなのは、大持山・小持山(おおもちやま・こもちやま)からの縦走路。このルート最大の魅力は、広葉樹林の美しい登山道であることです。さらに、大展望が楽しめる場所や、石灰採掘のダメージを受けていない武甲山の裏側まで見ることができるのです。
今回は名郷から大持山を目指し、そして下山は表参道で、旅の締めに寺坂棚田と彼岸花の風景を用意すれば、スタートからゴールまで武甲山をお腹いっぱい楽しめる山旅になるでしょう。
■武甲山(2018年9月23日) 目次
- 飯能駅から名郷へ、入間川源流を目指せ
- 不思議な空間、伝説の残るウノタワとは?
- 大持山から武甲山へ、一喜一憂の縦走路
- 武甲山の麓にある温もりのカフェ、ログモグへ
- 彼岸花と黄金色の稲穂が揺れる、寺坂棚田の秋景色
- 武甲山の山旅、終わりに
飯能駅から名郷へ、入間川源流を目指せ
秩父方面への山旅で毎度お世話になる飯能駅。今までは乗り換えの駅でしたが、今回初めてこの駅から出ることになるので、ちょっとワクワクしますね。
池袋駅から乗ってきたのは、こちらの西武30000系「スマイルトレイン」。笑ったような顔に見えるその姿がキュートです。
駅から下りると、重苦しい曇り空が広がっていました。天気予報では今日は晴れとのことでしたが…いや、これから晴れるに違いない。
こちらのバスは人気の棒ノ折山(ぼうのおれやま)を通るので、結構並ぶんだろうなぁと覚悟していました。しかし朝一番ではそこまで混雑もない感じでした。
ところで、飯能といえば、アニメ『ヤマノススメ』の聖地ということで盛り上がりを見せているとのことです。このバスを待つ間、ヤマノススメのラッピングバスが一台通りましたが、そのバスは翌日がラストランだったそう。
バスに揺られること約1時間で、目的地の名郷(なごう)へ到着します。駅から登山が手軽な奥武蔵で、まさか1時間のバスは眠気を誘いました。
おまけにショックだったのが、この時小雨が降ってきたのです。これは…!?
程なくして小雨が止んだので、ホッと一息。まずは舗装路を歩いていきます。
途中にある大鳩園キャンプ場に少し下って、深呼吸ならぬ森呼吸。やっぱりキャンプっていいですねー!
キャンプ場から先の分岐を右へ進み、じわりと続く登り坂となりました。
林道自体は単調ですが、脇を流れる入間川の景色は格別です。入間川沿いを歩ける遊歩道があったらいいのに。
紅葉にはまだ早く、しかし緑の深まるこの季節。そんな深林の中で飲む、冷たい水があったら最高じゃないですか?それがあるんですよ、この先に。
山肌に刺さる多数の塩ビパイプから絶え間なく水が湧き出ています。この湧水は「山中の清水」と呼ばれ、飲んでみるととびきり冷たく美味しい。ぼくの山旅では、湧水を探すというのも小さな楽しみの一つです。
山中の清水からほどなくして、入間川の起点にたどり着きました。
この小さな流れが飯能から狭山、川越を経て荒川へと合流するんですね…山歩きをするうえで、川の源流や起点に出会えるのも何だか嬉しい特典です。
…ハッ!!?
※カエルが苦手な方はご注意ください。
カエルさん…!!
なんとも凛々しい表情のヒキガエルさんに出会いました。しかし悲しいかな、頭の上に蜘蛛の巣がついています(笑)
道行く人たちは「あらまカエルだね!」「カエルだ」と通り過ぎていきます。え?カエルって見つけたら激写しませんか?
それにしても微動だにしないので、まめを投入。よく見たら顔が似てる(笑)。すると何かを感じ取ったのか、ズリズリと奥の方へ消えていきました。ありがとうカエルさん!たろうとのコラボ写真をありがとう!
不思議な空間、伝説の残るウノタワとは?
さて、いよいよ今回の山旅前半のハイライトへ突入です。現在地から北へ進めば妻坂峠に出ますが、ぼくは横倉林道の先にあるウノタワへ向かいます。変わった地名ですが、その秘密は後ほど。
横倉林道を歩く人は誰もおらず、皆さん妻坂峠へ向かったようですね。あまりに静かな林道に、棄てられたトラックが絵になります。というか怖い。あれは罠だ。中にディロフォサウルスがいるに違いねえ。
妻坂峠方面との分岐より、正味20分でウノタワ入口へ到着です。ここには駐車スペースもあり、何台か停まっていました。
うっかり滑ればドボンですが、渡渉を繰り返し沢を歩いていきます。
本当に水の豊富な山です。まだ未踏ではありますが、棒ノ折山もこんな感じなのかなと想像します。
楽しかった沢歩きも終わり、徐々にウノタワへの急登が牙を剥き始めます。急登は辛く苦しいものですが、この登りを超えた先にある景色が楽しみなので頑張ることができます。ただ、気のせいか霧が出ていないか?
つづら折りの急登の途中、左手側の異変に気がつきます。見ると、そこには辺り一面に苔生した岩が広がっていました。こりゃ凄い!苔庭とでもいいますか。
登るにつれて表情を変える、名もなき苔の空間。後ろを歩いていた方も、しばらく足を止めて撮影に勤しんでいました。
苔に夢中になっていると、いつの間にか霧中になっていました。今日は晴れると言ったな、あれは嘘だ。うわああああ!
そんな時は、足元の妖精さんにご挨拶。これ何キノコだろう…?
前回記事の滝子山の時にも触れましたが、今年は異常な暑さと適度な降雨によりキノコが豊作のようです。しかし、食用だけではなく、有毒のキノコも豊作なので注意が呼びかけられています。
よくよく見てみると、花はないけどキノコがびっしりと賑わいをみせています。苔と湿気とキノコ。新たな山の楽しみ方を開拓できた気がしますよ。このキノコはキツネノチャブクロでしょうか?どこかで見た気がします。
なんだか足元の世界も面白くなってきましたよ。惜しむらくは、たろうを置きたいけどちょっと…というところでしょうか。
ひと登りして平らな場所に出ると、「ウノタワの伝説」について書いてある看板がありました。なるほど~、もともとは「鵜の田」だったんですね。
山の中にポッカリと開けた不思議な空間、ウノタワへたどり着きました。本当に不思議です。伝説にあった神様の化身が住んでいたんだから、日が差し込み明るくなるようになっている…とか?
だだっ広い草原のような空間で、座り込めばフカフカの苔のクッションが気持ちいい。ここは人気の休憩スポットに違いありませんね。
ここはあれだ、フィギュアとかぬいぐるみを撮るのに最適だ。ぼくはどうしてここにたろうを置かなかったのでしょう?(´・ω:;.:...
青空であればもっとウノタワが眩しく見えたのでしょうが、それはまた今度。紅葉の時季もここは最高でしょうね。
大持山から武甲山へ、一喜一憂の縦走路
不思議な不思議なウノタワを後にし、これより大持山を目指すのですが、この先はブナの美林や大展望が待っているので、やる気は俄然上がります。
しかし、待っていたのは上記のご褒美ではなく、とんでもねえ急登。ウノタワから大持山への登り返しがキツい!と聞いていたので、覚悟はしていましたが…
登り返しが終われば、しばらくは美林に覆われた平坦な道が続きます。以前、妻坂峠から大持山を目指した時は急登の連続に喘ぎましたが、今回は最高の気分です。
しばらく歩いていくと、特に山頂感のない平坦な場所に横倉山(よこくらやま)の山頂標が見えました。この時点で1197mですが、ここから武甲山まではアップダウンを何度も繰り返すので油断は禁物です。
左側きれいですねえ。あわよくば快晴時に見たかった。そしてここもなかなかの急登です。しかしここさえ乗り越えれば大持山まではすぐです。そこから先は以前にも歩いたルートとなります。
登りきった先、見覚えのある丸太が転がっていました。ここが大持山の肩と呼ばれる場所で、丸太の先には好展望が広がって…!
心 か
あまりの白さに思わずブリーチしてしまいました。これにはウルキオラも苦笑い。
ここで出会ったおじいさんも、「今日はしょうがねえよなぁ!」と苦笑い。晴れていれば素敵な展望が楽しめるんですけどね…残念無念。
大持山の肩から大持山まではすぐです。富士山のふの字も見えず、この日は途中にある富士見の丸太くんもどこか寂しそうに佇んでいました。
ほどなくして、大持山の山頂に着きました。そろそろ休憩の頃合いなんですけど、この先にいいスポットがあるのでもう少し我慢をオススメします。
大持山から小持山までの登山道の特徴として、これまでになかった大きな岩がゴロゴロと出現します。いきなりアスレチック感が出るので面白いですよ。
こんな細い隙間を通って行く箇所もあります。隙間が高い位置にあるので、首からぶら下げるカメラを傷つけないように注意が必要です。
岩と木々をかき分けた先、一本の枯れ木が目印の展望スポットが見えてきます。ここは雨乞岩と呼ばれる場所で、登山道を巻き続けると見逃してしまいますが、目印の枯れ木を探せば割と分かりやすいと思います。
ここからの眺めは格別で、快晴時にはアルプスの山々さえ見えるという展望自慢。休憩にも適しているし、このルート一番のオススメです。
さあ、今回も懲りずに持ってきちゃいましたハヤシメシ。
しかし、よく考えたらぼくハヤシライスがあまり好きじゃなかった。でも美味しかったハヤシメシ。林の中で食べるメシ、これが本当のハヤry
幸いなことに、お昼休憩の間は青空が見られました。これはこの先も期待です。武甲山山頂からの眺めは素晴らしいですからね、楽しみです。
小持山へ下る途中に、自然の残る武甲山の裏側を捉えることができます。嘘じゃありません。先ほどの青空が嘘だったかのようです。
大きな岩場を巻いて登った先、わずかながら花の残る木々をかき分けると、小持山の山頂が待っています。
小持山からはシラジクボまで一旦下って、武甲山へラストスパート。
アサギマダラが花に止まっていたので、気分転換にパシャリ。撮るとどこかへ飛んでいきました。林道のカエルさんといい、サービスいいな…
シラジクボの道標に書いてある武甲山の標高が気になりませんか?これは山頂付近の採掘により、三角点が移転された箇所の標高とのこと。しかし、2002年の再調査で現在の1304m地点に三角点が得られたそうです。
シラジクボからの登り返しはキツくはありませんが、このガスにより森の様相をほどよく不気味に演出します。
これは何キノコでしょうか…?特徴的ではありますが、調べてもわかりません。
だんだんとガスが濃くなってきたと思ったら、いよいよ武甲山の肩に着きました。ここまで来れば武甲山の山頂は目前ですが…これじゃ展望もトホホです。
山頂にあるこちらのトイレは、表参道からボランティアにより運ばれる水のおかげで使うことができる仕組みです。
さて、ついにやってきました武甲山その山頂!ここから望む景色とは…!?
愛か浄か激しい光!!!
シャーマンキングも驚きの白さです。むしろ、見えない景色が見えます(錯乱)
でもいいんです。武甲山自体が好きですから…それに今回の山旅はまだ終わったわけじゃありません。むしろ、大本命は下山後にあるという神采配。
武甲山の麓にある温もりのカフェ、ログモグへ
展望を楽しんだ武甲山を後に、下山は表参道へ。単調の樹林帯で見どころが少ないと噂の登山道ですが、果たして…?
そういえば、武甲山の肩で休憩していたおじさんが「この天気じゃあ表参道は歩きにくいよ!」とアドバイスをくれました。登山道は徐々に柔らかくなってきて、下手をすれば足を滑らせてしまいそうです。
ガスのたちこめる樹林帯を歩くこと20分。最初の見どころである大杉の広場へ出てきました。表参道スタートなら最初の休憩地点ですかね。
もうすぐ13時になりますが、まだまだ登ってくる人が多いです。ロープウェイもない武甲山ですが、老若男女問わずその人気が伺えますね。例のトイレ用の水を歩荷してくる人もたくさん見かけました。
武甲山は修験の山ですから、道中にある丁目石を刻んで歩いていきます。ここでようやく半分あたり、先はまだまだ長いのです。
轟々と水音が聞こえてきたら、武甲山の不動滝は間近です。いわゆるパワースポットというところで、かつての修験者たちもここで英気を養ったことでしょう。
なお、こちら不動滝のお水が歩荷用のお水となります。専用のボトルが設置されていますので、いつかトレーニングがてら運んでみたいと思います。
滝を過ぎて階段を下れば、生川を横目に駅まで延々と林道と舗装路歩きです。退屈な道のりかもしれませんが、ぼくのお楽しみはこれからなのです。
そのお楽しみがいよいよ目の前に!表参道の登山口近くに2017年にオープンしたばかりのカフェ、ログモグさんへやってきました。
「ログモグ」という店名は、木の温もりを感じられるように「ログ(丸太)」と、お店の前で存在感を見せるウニモグの「モグ」から命名されたとのこと。かわいい名前からゴリゴリに格好いい車のウニモグ、めっちゃ好きです。
その昔は武甲茶屋というお店だったのですが、閉店後、その跡地の整備から改装までオーナーさんたちがセルフビルドで仕上げたそうです。すごすぎます。
そんな温もりたっぷりのカフェで楽しみにしていたのは、コレ!武甲山に登った後にぜひとも味わいたい、「武甲山コーヒー」!飲んでみると、驚くほどスッキリ!という味わい。下山後にピッタリです。
そして大本命はこちら「鹿肉ケバブ」です…!お店で提供されるのは、保健所認定の解体所を通った秩父産鹿肉とのこと。鹿肉を食べるのは初めてですが、噛むほどに味が染みる鹿肉が特製ソースに絡まってめっちゃ美味しい!
美味しいコーヒーとケバブでお腹を満たし、これにデザートでも加えれば大満足間違いなしですよね。アイスなんかいかがでしょう?まあ素敵!
「みそぽてとアイス」です。
…どんな味なのか想像ができないのですが、みそポテト愛好家として、ポテくまくんファンとしてこれを食べずにどうしろというのか!あ、甘い…!?いや、しょっぱ…?いやいや、甘い…ッ!?甘辛しょっぱいが絡み合う、これが結構クセになります。
武甲山の麓に素敵なカフェができたことにより、武甲山は今まで以上に賑わいを見せるのではないでしょうか?ログモグさんはブログの情報も非常に面白いので、また武甲山に来る時はチェックしたいと思います。
彼岸花と黄金色の稲穂が揺れる、寺坂棚田の秋景色
ところで、秩父の神社では狛犬ならぬ狛狼をしばしば見かけます。山頂の御嶽神社や、表参道の鳥居前にも狛狼が佇んでいます。
狼信仰といえば、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の存在も欠かせません。秩父には狼がヤマトタケルの危機を救ったという伝説があるし、この武甲山の名前も、ヤマトタケルが甲(かぶと)を収めたことに由来するとも。
表参道から横瀬まではおよそ6kmと、非常に長い舗装路歩きが続きます。やがて石灰工場が見えてくると、巨大なトラックが行き来するようになるのでちょっと怖い。
なんか嬉しいですね、こういうの。
寺坂棚田を待たずに、道端に咲く彼岸花を見つけました。不思議な形の花です。秋を感じさせるのは彼岸花だけじゃありません。コスモスも彩り鮮やかです。
表参道の鳥居から歩くことおよそ1時間!横瀬町立図書館を右に曲がった先に寺坂棚田は待っています。
とその前に、ウォーターパークシラヤマという川遊びのできる公園が見えました。そこで気になる案内も発見。ここは古秩父湾の一つ、「新田橋の礫岩露頭」です。
以前、皆野町の破風山(はっぷさん)を訪れた際に古秩父湾誕生の地である「前原の不整合」を見学しましたが、ここは逆に、今から約1500万年前に東側の隆起により湾が閉ざされた、いわば古秩父湾終焉の地なのです。
こちらの露頭では、周辺陸域から供給された角の尖った礫などの地層を観察することができるそうですが…子どもたちはそんなこと関係なしに、川遊びに夢中です。親御さんたちはバーベキューに夢中です。いいなぁー!
そしていよいよやってきました、横瀬が誇る埼玉県内最大級の棚田、寺坂棚田!実は訪れた日は「寺坂棚田彼岸花まつり」の開催日なのですが、お祭りの時間には間に合いませんでした。
なので人もまばらな棚田に広がる真っ赤な彼岸花の群生と、その奥に黄金色に揺れる稲穂の風景を堪能しちゃいます。
早い時期であれば稲穂がもっとたくさんあったのでしょうけど、稲刈りが進めば干された稲がたくさん並ぶ風景に変わります。
黄金色と赤色のあぜ道。日本の原風景って素敵です。
そしてこの寺坂棚田の最大の魅力は、稲穂と彼岸花の共演だけではなく、秩父のシンボルであり、ぼくが先ほどまでいた武甲山も一緒に望めるところです。
雄大な武甲山と、手前に際立つ三菱マテリアル横瀬工場。秩父での夜景撮影の際に人気のスポットだそうです。心なしか武甲山、晴れてませんか?
彼岸花も稲穂も工場も武甲山も、全部乗せの欲張りセット。今までガスガスの山中を歩いてきましたけど、この風景を見ることができて全部吹き飛ばしました。下山後のご褒美って大事だと思います。
たろうたちもこの風景を待っていた!と言わんばかり。
素晴らしい景色を魅せてくれた棚田を後に、今日一日の汗を流しに温泉で締めくくりましょう。武甲山の山旅のフィナーレは、武甲温泉で締めたい…!
賑やかな音楽とともに去っていったブコーさん号もそう言ってるに違いない。実は横瀬までの道中にあるバス停があり、気になっていました。
去年、秩父で親切にしていただいたおじいちゃんが、西武秩父駅に祭の湯ができる以前はこちらの武甲温泉が人気だったとお話ししていました。それからぼくもずっと気になっていた温泉だったので、感慨もひとしおです。
温泉はきれいで設備も整っており、内湯の広さと気持ちのいい露天風呂が気に入りました。特に露天の岩風呂が最高。武甲山に登って、麓から武甲山を眺めて、武甲温泉で締めくくる。間違いない。
温泉の後は、牛乳もしくは地のものが望ましいのですが…強炭酸もアリ。夏場はこっちのほうがいいかもしれません。
ガスの取れた武甲山を見つめながら、ツイッターで「武甲山 最新」と検索をかけます。すると、武甲山から市街地が見えている写真がありました。…………4時間も待たせやがって……
帰りの横瀬駅の売店にてお土産探し。これは外せませんよねぇ…(*´ω`*)
息子スラ坊へのお土産にはこちら。秩父でのいちご狩りを思い出してくれよ。また行きたい、今度はぶどう狩りもいいよね。
特急レッドアローに乗ろうか迷いましたが、ちょうど急行が来ていたのでそのまま乗車。秩父線はボックス席だからいいよね。
武甲山を眺めながら、やはり秩父は何度来ても楽しいなぁという思いをまた強くし、家路につきました。
武甲山の山旅、終わりに
今回の武甲山は、寺坂棚田と彼岸花というテーマで登ってみましたが、縦走ではなく武甲山単体で登り、下山後に彼岸花まつりを満喫するというのもアリだったかなと思います。
しかし、ウノタワを絡めたルートは非常に見応えがあり、名郷からウノタワ入口、そして表参道登山口から横瀬までの林道・舗装路歩きが長いですが、その分歩き応えもあるのでかなりオススメのルートです。
春には芝桜と武甲山、そして秋には彼岸花と武甲山が楽しめました。また季節とテーマを変えて、何度も訪れたくなる山。それが武甲山だと思います。
さあ、次はどこに行こうかなぁ。