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なまけたろうと登山ブログ

【奥多摩】御前山 湖底の温泉と歴史を訪ねて

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都心から手軽なアクセスで、週末は多くの登山者で賑わう奥多摩

奥多摩駅のバス停からは、人気の川苔山や鷹ノ巣山方面、または東京都最高峰の雲取山方面へのバスなどが出ています。そんな登山口までの移動手段であるバスの中で、変わった名前の停留所が気になっていました。

今回は新緑の奥多摩を舞台に、東京を潤す水源・奥多摩湖に沈んだという温泉を探しに行った時のお話です。

 

どうも、スラ男です。

 

5月の山旅は「新緑の奥多摩湖が見たい」ということで、奥多摩湖をベストアングルで捉えられる御前山(ごぜんやま)が目的地です。

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御前山と合わせて見たいのが、奥多摩湖です。今回はダム見学をメインにしたかったため、奥多摩湖へ下山するルートを計画しました。

ということで、奥多摩湖へ下山するために登りは境橋バス停から続く栃寄沢(とちよりさわ)から。このルートは以前は通行止めだったようですが、平成29年の4月4日から通行可能となっていました。※詳細は「奥多摩ビジターセンター」のHPを参照

 

■御前山(2018年5月12日) 目次

 

駅から歩こう、奥多摩むかし道

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目的地の御前山へ行く場合は、バスで奥多摩湖まで行けばすぐに登山口に取りくことができますが、今回は前述の通り境橋バス停が登山のスタート地点です。駅前で準備運動を済まし、さあ出発だ!

 

歩いて。

 

当初はバスで行こうと考えていましたが、奥多摩むかし道を通っていくのも面白そうだなという考えです。バスの時間と混雑を気にしなくていいので、これは気が楽。

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山行に余裕が持てればこういう風に散策ができるんですけどね。これは奥氷川神社境内にある氷川の三本杉です。都内最大の木で、東京都の天然記念物とのこと。

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境内から階段を下りていくと、氷川渓谷に架かる吊り橋が。このまま向こう岸に渡ると行き過ぎてしまうので、引き返します。

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来た道を戻り、氷川大橋の上から新緑の空気を思い切り吸い込みます。う~~ん!奥多摩の木と水のにおい!好きぃ!

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国道411号を進んでいくと、右手に奥多摩むかし道への案内板が見えてきました。ここはかつて旧青梅街道と呼ばれていた道で、山梨との交易路として使われていたようです。

現在ではむかし道として史跡や自然景観などが楽しめる、氷川から小河内まで続く10kmほどの遊歩道として整備されています。

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待ち受ける急坂に、当時の荷運びの大変さを想像しつつ歩いていきます。

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むかし道の途中には廃線跡があり、この線路を辿っていくこともできますが、ルートからは外れてしまいます。

こんなところになぜ線路?と思い調べてみると、どうやら小河内ダム建設の資材運搬に使われていた線路だったようです。

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ここを貨物線が走っていたんだなぁ、なんてつい浸っちゃう風景です。

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車道に合流すると、きれいな観光用のトイレと、隣にはこれまた天然記念物の槐木(さいかちぎ)のサイカがありました。ややこしい名前ですが、槐木という地名の由縁だそうです。

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石の道標に趣を感じ、橋詰に辿り着くとすぐ隣に国道411号が見えました。地図上で見ると橋詰からトンネルをくぐった次のバス停が境橋ですが、むかし道ではぐるっと迂回することになります。実はこの先に見たかった場所があるのです。

 

奥多摩名物・わさびが魅せる水と緑の山の色

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のんびりと車道を歩きながら、山の向こうに広がる青空を見てぼくは確信します…今日の天気は最高だ!予報ではときどき曇りとのことでしたが、もしかしてベジータが雲を全部吹き飛ばしてくれたりした?

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滝から流れる音に涼を感じ、むかし道を歩いていきます。

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境集落に入ると、もう間もなく境橋バス停なのですが…ここでちょっとマニアックな立ち寄りスポットをご紹介します。

車道の下を見てみると、コンクリートの水源からドバドバと湧いている水が段状の畑へと流れ落ちているのがわかります。水源のところまで下りていけるので行ってみましょう。

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この民家の脇にぽつんとある水源ですが、実は東京都が指定した「東京の名湧水57選」の一つに数えられる「祥安寺の清泉」というところなのです。

こちらの湧水は野菜の洗浄やわさび栽培などに利用され、なんでもそのわさびは将軍家へも献上されたという言い伝えもあるとか。ちなみに飲用については自己責任です。めっちゃ美味しそうですけどね。

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むかし道は右の分岐へと続き、この先も見どころはたくさん。分岐を左に分けると境橋ですが、その前に先ほどの湧水を見に行きます。

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看板では「境の清泉」と紹介されています。奥多摩町自然文化百選というのは、以前に海沢探勝路でも見ましたね。全部で100個、ちょっと気になります。

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清らかな水を受け、斜面にびっしりとわさび田が広がっています。奥多摩の特産品として有名なわさびですが、せっかく味わうなら栽培風景も見たいところ。こうして実物を見られて感激です。

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このわさびは…?おっとネイビーでした。

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見たかったわさび田の風景も見られたので、本命の御前山登山口へ。境橋バス停から続く登山口までの道のりはまたしても車道。おまけに坂道のコンボ!

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バス停から20分ほど歩くと、左手側に御前山まで続く栃寄沢への分岐を発見。

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沢沿いと新緑というと、西丹沢の畦ヶ丸(あぜがまる)の景色を思い出します。あそこは良かったなぁ…水も緑も眩しいほどきれいで。

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西丹沢よりも少ししっとり感が強い奥多摩の沢をガシガシ歩いていくと、木橋の右奥にまたまたわさび田が見えてきました!いいですねえ。きっと今日食べる予定の奥多摩わさびは一味違う気がします。食べるの初めてですけど

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しっとり感が強いと気になるのが、びっしりと生えた苔。謎の魅力を放つ苔は、かの有名リゾートも巻き込むほどのブームを引き起こしており、京都や鎌倉でも苔寺と呼ばれる寺社が人気の観光スポットになっています。

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動いているとすぐに汗ばむ初夏において、沢沿いの山登りは涼しくて大変気持ちがいいものです。そして何より、鳥の大合唱が楽しい(笑)

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奥多摩のロックガーデンを彷彿させる風景を歩いていると、登山道下からゴウゴウと激しい水音が聞こえてきました。巨岩と洞窟…?

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下りる道があったので近づいてみると、巨岩の奥に滝が見えました。どうやらここは栃寄大滝(とちよりおおだき)という場所のようです。水しぶきがクーラー代わりで涼しい~。

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崩落のためにゴハンギョウの滝」への立入りは禁止されていました。しかし、先程の大滝に圧倒され滝はお腹いっぱい。この先の休憩所を目指します。

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階段を登った先、林道と合流すればトチノキ広場という休憩所です。これより先は、無数に広がる栃寄森の家の体験学習コースと登山道が入り乱れますので、地図と随所に設置されている案内を見ながら登っていきます。

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ここでおにぎり休憩をとり、気持ち良い初夏の風を体いっぱいで感じます。たろうたちも気持ち良さそう。休憩後はいよいよ御前山を目指してGO!

 

新しい山頂標の御前山と、新緑の大ブナ尾根

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山頂を目指して、トチノキ広場から体験の森を歩いていきます。体験の森内には様々なコースが設定されていますが、御前山まで直接続いているのは道標に「登山道」と記されたコースです。

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林道に出たり入ったり、「~の広場、道」との分岐が多かったりとなかなかに複雑ですが、親切なことに道標には現在地とコース案内が設置されているので助かります。登りがじわじわと続く登山道ですので、ここカラマツの広場に少し寄り道し呼吸を整えます。

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湧水の広場までくれば山頂まであと30分くらい。湧水を期待しましたが、それらしいものは見当たりませんでした。

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御岳山、大岳山(おおだけさん)方面が開けます。ボコッと飛び出た特徴的な山容の大岳山はすぐに分かるのですが、それよりも急に曇っちゃって天気はどうなっちゃうの?

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若干の不安を抱えつつも御前山避難小屋に到着です。ここから山頂までひと登り…なのですが、ふとももにスパルタな階段上りが直後に待ち構えていました。

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階段手前の分岐点が非常に複雑で、下りてくる人に避難小屋への道を聞かれました。そのおじさんも「この階段はキツいねえ」と苦笑い。

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やっと御前山山頂に到達です。奥多摩の山といえばこれ、というダグトリオのような山頂標ですが、どうやらこのタイミングで見ることができてラッキーだったかもしれません。

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というのも、山頂標の隣にはポッカリと大きな穴が空いており、Twitterで近々に訪れた方の情報を見ると新しい山頂標ができたみたいです。御影石の山頂標でした。

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御前山山頂は展望が良くはないので、山頂を後にして下山開始です。よく整備された登山道は、春にはカタクリで賑わうそうですが、時季も終わった5月中旬頃では静かなものでした。

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山頂から下った先にある展望台からは富士山や雲取山方面の眺めがいいのですが、青空はどこへやら、急な曇天により富士山は見えず。

ですが去年歩いた雲取山へ至る石尾根縦走路はしっかりと見えました。

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御前山からスイスイ下っていくと、休憩に適した広場のような山頂の惣岳山(そうがくさん)に着きます。大ブナ尾根から登ってくる人の多くが疲労たっぷりの表情をしています。今回は下りでしたが、確かに登りとなると…

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惣岳山より先は、瑞々しい緑に包まれた尾根の下りが延々と続きます。緑の天幕の下にはバイケイソウが繁茂しており、緑の中に飛び込むような感覚で下っていくのが正直楽しい。

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度々振り返っては登ってきた場合の景色を確かめます。眺めは気持ちいいけど、登り一辺倒で傾斜も急だし、これはタフな登りになりそうだぞ。

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秋には尾根上の緑が全て紅葉するってことですよね。御前山の紅葉登山に期待値がグンと上がりました。

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惣岳山から下り始めて30分ほどで、この大ブナ尾根の美景も見納めとなります。

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乾いた土色の登山道になれば、奥多摩湖の展望が待つサス沢山までもうじきです。

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サス沢山に到着~!そして、お待ちかねの奥多摩湖です!

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大事に大事に温めてきた奥多摩湖の風景、感無量とはこのことです。ここで午後から晴れるという予報に期待し、ベンチで30分ほど休憩をとりました。

結局、雲は取れずじまい。しかし展望も堪能したし、いよいよゴールの奥多摩湖に向けて下山です。

 

湖底の温泉とダム見学、水と緑のふれあい館へ

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サス沢山で休んでいると、他の登山者たちが写真を見て盛り上がっていました。おばちゃんが撮った花の写真を見ておじさんが「これはユウレイタケだよ」と、気になる一言。

まさかそれって、ギンリョウソウ!?ぼくが見たかったやつです。

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そしてサス沢山からの斜面を下っていくと、道端で白くうなだれた何かを発見します。は!これだ!

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ギンリョウソウ(銀竜草)、なんとも格好いい名前の花ですが、半透明で不気味な見た目から別名「ユウレイタケ」とも言うらしいです。暗くジメジメした場所に生えるので、まさしく幽霊を彷彿させますね。

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ぐんぐん下っていくと、いよいよ奥多摩湖が間近に迫ってきました。

ところで、冒頭でも触れましたが奥多摩には変わった名前のバス停留所があります。熱海(あたみ)、湯場(ゆば)、女の湯(めのゆ)といった、温泉を彷彿させる地名です。しかし、特に温泉街でもなさそうだし、なぜ?と思っていましたが、調べてみるとこの近辺はかつて温泉街だったというのです。その温泉街はダム建設により湖底に沈み、現在では停留所にその面影を残しているのだそう。

さらに調べてみると、湖底に沈んだ温泉をポンプにより組み上げて旅館に配湯し、その温泉は現在でも楽しめるというのです。

そんな幻の温泉とも言われるこの鶴の湯温泉。その歴史を知るためには、まずはダム建設の歴史を学びに水と緑のふれあい館へ向かいます。

 

『遠回りこそが俺の最短の道だった』。ありがとうジャイロ。

 

奥多摩湖鶴の湯温泉

asacoco.jp

 

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あーーー!!!これは三頭山に登った時に渡ったドラム缶橋!!奥多摩湖に間近に迫ることができるドラム缶橋(麦山浮橋)の、かつての姿が展示されていました。

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奥多摩湖を形成する小河内ダムには写真右奥の展望塔があり、そこからダムを俯瞰できます。春の丹沢湖に続き、ぼくの中でダム熱が止まりません。

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施設内では奥多摩エリアの俯瞰図やダムの歴史などが見られるほか、窓から迫力あるダムの姿を見ることができます。放流してる風景も見てみたいなぁ~。

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展望塔からぐるりと周って、奥多摩湖と背後に先ほどまでいた御前山。ちょうどお昼時ということもあってか、奥多摩湖は観光客で賑わっていました。

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さて、お楽しみの水と緑のふれあい館です。ダムの歴史はもちろん、奥多摩の山々と水の密接な関係、保全のための取り組みなどについても勉強のできるいい施設です。何より、無料でこれだけ楽しめるというのが素晴らしい。

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館内に入ると、わさびがいました。彼の名はわさぴー。プロフィールによれば、奥多摩の清流に住んでおり、心がきれいな人は会えるかも…とのこと。よし、ぼくは心がきれいだと証明されました。

さて、ダムの勉強の前に、腹が減ってはなんとやら。この施設にはレストランも併設されており、そこではなんと奥多摩ヤマメのフライが食べられるとか。これを楽しみに来たのです。

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名物のダムカレーと非常に迷いましたが…どうしてもぼくはこの奥多摩ヤマメのフライがメインの奥多摩山水定食が食べたかったんです!!

というのも、漫画『山と食欲と私』にて主人公の鮎美ちゃんが食べてるのを見て気になっていたからです。あの雲取山下山後のお話はすごく好きなお話の一つです。

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特製のスパイスで味付けされたという、この奥多摩ヤマメのフライ。そういえばヤマメのフライって食べるの初めてです。まずは何もつけずにサクッと一口、美味しい!

次にタルタルをつけてまた一口。うん、美味い…ご飯にもよく合います。葉わさびを少々、こんにゃくとごぼうもいいお味、そして山菜。味噌汁をすすってひと息。

 

美味しい…!

 

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大大大満足の昼食後は、お土産屋さんで地のもの探し。奥多摩名物のわさび漬けをお土産にし、後日そばと一緒に食べるのだ。

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今度は家族で訪れたいですね。シアターやクイズ、動く展示も子ども心をくすぐりそうで、中でもこれ!

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これめっちゃ飛び込みたかったです。

 

でも周りに誰もいないし、靴を脱ぐのもちょっと手間だったのでやめました。子どもと一緒に来ていたら絶対飛び込んでましたね。ルパンダイブですよ。

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忘れてはいけないのが鶴の湯温泉の歴史。奥多摩湖畔には温泉神社鶴の湯温泉の源泉もあるようですが、ここからちょっと離れた場所だったので行けずでした。

ここでの勉強を経て、東京都の水源、観光地としてだけでなく、また違った視点で奥多摩湖を見ることができたような気がします。

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水と緑のふれあい館での勉強の後は、駅までのバスに乗り込んで締めの温泉です。

そうそう、館内では忘れずにダムカードをもらっておくとお土産が一つ増えます。

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駅から歩いてすぐのところに、日帰り温泉を利用できる旅館がいくつかあります。その中の一つ、ここ「玉翠荘」さんに配湯されている鶴の湯温泉で今日一日の汗を流しましょう。

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こじんまりとした温泉ではありますが、タイミングよく温泉を独り占め。そして何より鶴の湯温泉の歴史を学んできたことにより、そのお湯は格別なものとなりました。あ゛あ゛あ゛~~~。

設備の整った温泉ももちろんいいですが、一つの湯船にじっくり浸かっていたいぼく好みのいいお湯でした。旅館の方も鶴の湯温泉について教えてくださり、やはり泉質は素晴らしいものだそうです。

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いいお湯の後は、電車の時間までまだあったし、近くにある奥多摩ビジターセンターを見てみます。なんだか今日は勉強多めの山旅です。

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人気の登山エリアとして有名な奥多摩ですから、親切丁寧な情報がたっぷり。ぜひ登山のために立ち寄りたいところです。あの道標のストラップとかあったら可愛いのになぁ、と思うのはぼくだけでしょうか?

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こ、これは!!?

 

いつかTwitterで見た、三角点カードじゃありませんか!雲取山のほか、いくつかの三角点カードが無料でいただけるというので、戦利品がまた増えてしまいました(笑)

こうなったら秩父エリアの橋カードも集めるしかないな!

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時間いっぱいまで楽しんだビジターセンターを後にし、奥多摩駅からホリデー快速に乗り込もうとしますが…なんとこの日は学生たちによる山岳関係の大会があったらしく、車内はゴッツゴツのザックを抱えた学生だらけでした。

あんなにドでかいザックを背負ってどれだけ歩くのだろう…同じ山にいても全く異なる世界観に驚きながら、端っこの方が空いていたのでそこに座り今日一日を思い返しました。

 

御前山の山旅、終わりに

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奥多摩駅周辺を散策するという、ある意味貴重な体験から始まり、わさび田や清流の風景、奥多摩湖と温泉の歴史、そして美味しかったヤマメ定食。

御前山はまた違ったルートでも登れるので、またぜひぜひ訪れたいと思える山行になりました。

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山頂標が新しくなることを知ったのも大きな収穫です。大岳山や三頭山にもまた行きたいな。そろそろ人気の川苔山にも行きたいけど…

 

次はどこの山に行こうかなぁ。