氷や雪のイベントで賑わう厳冬期ですが、同時にいちご狩りも旬を迎えます。
なんとなく春のイメージが強いいちごですが、最盛期は1月で、お値段も…
今回は、“いちご王国”として名高い栃木県が誇るいちごを堪能するべく、以前から
何度か行っている三毳山(みかもやま)近辺で、冬なのにフルーツと花に囲まれた
南栃木の魅力を存分に味わおうというお話です。
どうも、スラ男です。
南栃木へのいちご狩りといえば、毎年恒例のようにもなりつつあります。
しかし、いちご最盛期の1月に二度のいちご狩りは、金銭的になかなかの
冒険といえます(;´Д`)ギャアアーッ!
そんないちご狩りですが、こういうのは大勢でワイワイやったほうが楽しい
ですからね、いちご狩りにみかも山公園を絡めた観光プランとして、家族
みんなでやってきました。
■いちご狩り~みかも山公園 目次
いちご王国でしか食べられない“幻のいちご”
さて、いちご王国の名の通り栃木県にはたくさんのいちご農園があり、
正直どこへ行ったらいいのか迷います。これだけあれば、いちごの生産量も
50年連続日本一というのも納得です。
今回は、みかも山公園を主軸に行動するので、公園のすぐ隣にあるいわふね
フルーツパークに決めました。東北道佐野藤岡ICを下りてすぐなので、立地も
グッドです。
いわふねフルーツパークでは季節を通してフルーツ狩りを楽しむことができ、
農産物直売所やジェラートのお店もあるので、ここだけでも結構時間を潰せます。
栃木のいちごといったら、有名なのはとちおとめですよね。直売所でも
とちおとめがズラリ並んでいました。前回来た時はスカイベリーも並んで
いましたが、今回は見当たりません。時季でしょうか?
お土産を買っていくなら、いちご王国らしくいちご味で攻めてはいかが
でしょうか。ハッピーターンのとちおとめ味!?美味しいのでしょうか…
さあ、本題のいちご狩りの時間がやってまいりました。今回は「とちひめ」と
いう品種を予約してきました。このとちひめはとても柔らかく、市場に運送する
のが困難で、栃木県内のいちご農園と直売所でしか食べることができない
“幻のいちご”とも言われているそう。
このいわふねフルーツパークでは、一日何組限定(予約制)での案内で、
1月に入ってあっという間に予約が埋まり、ぼくたちもギリギリセーフでした。
ハウス内にズラリ並ぶとちひめですが、どれもビックリするくらい大粒のいちご
なんです。大粒だと大味なものが多いというイメージがあったのですが、とちひめは
どれも甘~い香りがプンプンです。
手の上をごろりと転がるとちひめは、みたまんまの感想ですが、ズッシリと
していて真っ赤。一口かじると中まで真っ赤!酸味が少なくて甘~い!(*´∀`*)
大粒のいちごが多いので、量を食べようと思ったらすぐにお腹がいっぱいに
なりそう。だけど、次から次へと食べてしまうこのとちひめ、スカイベリーと
双璧をなしますね。これだからいちご狩りは病みつきになります。
いちご狩りを堪能した後は、一休み。デイノテリウム(姉)がいちごの
ジェラートを買っていたのでパシャリ。いちご狩りをしなくとも、栃木の
いちごが楽しめるというわけです。
食・花・遊びのトライアングル、みかも山公園
いわふねフルーツパークの道路向かいに、大きな温室と山が見えます。
すぐ隣にある一帯が「みかも山公園」なのです。いきなり遊びに出かけるのも
いいですが、いちごをたらふく食べた後なので、休憩がてらとちぎ花センターを
散策してみましょう。
春には色とりどりの花とヒスイカズラが楽しめるこちらの植物園ですが、
冬季の今はちょっともの寂しいですね。ですが、温室の中に入れば問題なし。
外は寒いですが、ひとたび温室の中に入ればぽっかぽかです。このじっとりとも
言える温室の空気が苦手という方も多いかもしれませんが、ぼくは好きです。
冬に花が見られると、春が恋しくなりますね~。去年はツツジをメインに春山
選びをしたから、今年は桜にしようかなぁ。
これ!温室でよく見るブドウのような花。確か長ったらしい横文字で、
いつも覚えられないやつだ…何だっけな?(;´Д`)
今ではメジャーな果物なんでしょうか、断面が星型に見えることから
「スターフルーツ」と呼ばれる果物です。和名では五斂子(ごれんし)と呼びます。
スターフルーツ、横から見るか?下から見るか?確かに星型です。
植物園で南国ムードに浸った後は、いよいよみかも山公園へ移動します。
いわふねフルーツパーク、とちぎ花センター、そしてこのみかも山公園への
流れで一番いいのは、車を使わずに徒歩で全て移動できるところ。
公園内に入ってしまえば、このフラワートレインの乗車券があれば一日乗り放題
なので、さらに移動も便利になりますよ。
春であれば、池沿いに咲いた桜並木を背景にフラワートレインのお出ましですが、
こればかりは冬ですからね。当然、三毳山名物のカタクリもお休み中です。
公園の東口からトレインに乗ってやってきたのは、南方面にある「わんぱく広場」
です。年齢制限のある遊具(ふわふわドーム)が並び、大人は見守り役かな?
なんて思っているとアラ不思議。大人も本気モードで遊べるのが写真中央の
スリバチ状の遊具。この中に入ってしまえば、さっきまでおとなしかった
お父さんも、SASUKEの挑戦者のようにそり立つ壁を登りはじめるでしょう。
ひとしきり遊んだ後は、さすがにお腹が減ってきました。三毳山ハイキングも
考えていましたが、時間の都合で見送りました。
帰りもらくらくフラワートレイン。道中、たくさんのハイカーとすれ違いました。
駐車場まで戻ってきた後は、昼食と休憩を兼ねて、これまたみかも山公園の
南口道路向かいにある「道の駅 みかも」にやってきました。栃木のゆるキャラと
いえばさのまるが有名ですが、ここでは栃木市のゆるキャラとち介がお出迎え。
あ゛あ゛あ゛~~いい匂いじゃ~~(*´Д`*)
そういえば最近川魚を食べていませんねぇ。奥多摩でまたヤマメが食べたい。
川魚の塩焼きを我慢して、ここはやっぱり南栃木の名物いもフライ!
いもフライも美味しいですよ~。しかしおやつである。
しっかりとご飯を食べるため、レストランに向かいます。様々なメニューがあり、
正直迷いますが…ここは佐野ラーメンを食べます。チャーシューに力を入れている
とのことで、確かに肉厚でおいしい!しょうゆ味が体に染み渡りました。
さて…もうすぐ夕時。そろそろ帰ろうかな?というのもいいですが、今この時季、
ちょっと足を伸ばして「光の花」を見に行きませんか?
奇跡の開花、光の藤に包まれるあしかがフラワーパーク
いちご狩り、みかも山公園、どれも楽しかったけども、この日の本命は
日が沈んだ後にようやくやってきました。栃木県足利市にあるあしかが
フラワーパークでは、四季折々の楽しみがある中で、特に春の藤の花が見事。
そんなフラワーパークですが、冬季はさすがに見どころが少ない?と思って
いましたが、そこには光り輝く幻想的な花々が咲き乱れていました。
三毳山から車で30分ほどであしかがフラワーパークに到着しますが、
イルミネーション開催期の駐車場は大混雑とのことなので、なるべく早めの
到着が望ましいです。
ぼくたちが着いた時はまだ明るかったので、さほど混んでいませんでした。
この後、真っ暗になってからでしょうね、本当に混むのは。
可愛いバラのイルミネーションが満開です。実は以前も冬季に訪れており、
その時はチューリップが満開でした。なぜ春にいかないんだい?
園内を散策していると、だんだん、だんだんと暗くなってくるのがわかります。
写真下に写るスラ坊は、大人の目を盗んであっちへ行ったりこっちへ行ったり。
ちなみに、頭にトゲが生えているのは、恐竜のパーカーを着ているためです。
ああ、スラ坊はあんなに遠くに…
冬牡丹ですね。藁囲いの中、暖色で照らされており暖かそう。冬っぽくて
これは趣があります。ところで冬牡丹と寒牡丹って違うものみたいですね。
淡い色の藤イルミがきれいです。これ見ちゃうと、俄然春の藤も見たくなるわ。
あしかがフラワーパークのイルミネーションは、2016、2017年の
イルミネーションアワードにて連続して一位に選ばれており、さらには去年に
「日本三大イルミネーション」にも認定されました。
北海道と長崎という観光色の強いところにイルミネーション部門で肩を並べる
なんて…スゴイぞ栃木県!
そして、いよいよリニューアルされたという「奇跡の大藤」を見に行きます。
初見なのでリニューアル感はわかりませんが、この暗闇の中で静かに待ちます…
すると。
(´;ω;`)ブワッ
鳥肌たった。
すごい、すごすぎる。行く前に「絶対感動するから!」と豪語していたけど、
これは間違いありません。
光の鳥居をくぐって大藤の中へ。ファンタジーの世界へ迷い込んだようです。
何もかもが幻想的でした。
帰りも光の道を通っていきます。歩いているだけなのにすごく楽しい。
まだ明るかった時に見た大藤も、眩い光を放っていました。こりゃあスゴい。
スゴすぎて言葉が出ません(;´Д`)
こうして南栃木を存分に楽しんだ一日となり、帰りの車ではさすがのスラ坊も
グッスリ。冬ならではのプランとして思いつきましたが、自分自身も満足の行く
内容となりました。また、春にはカタクリ鑑賞とハイキング、そしてフラワー
パークで満開の藤と、季節ごとのプランが組めそうです。
栃木県は調べれば調べるほど観光サービスが行き届いた県だなぁという印象が
します。中でも、持っていて損はないのが、こちらの「栃木パスポート」。
栃木県内の各施設にていろんなサービスを受けることができ、また各地を
調べるきっかけにもなりますので、ぜひオススメのアイテムです。
■栃木観光の必携アイテム!