12月も残すところ僅か、テレビ番組では「今年の~」といった
まとめ情報が多く流れるようになってきました。
ということで、総集編としてこのブログでも今年のまとめを
書いてみようと思います。やりたいだけです、はい。
月イチ登山なので回数は少ないですが、今年もたろうたちを
連れて多くの景色を見ることができました。
それでは2017年の山旅を振り返ってみましょう。
どうも、スラ男です。
一年って振り返ると本当にあっという間です。本ブログでも
秩父への山旅から始まり、高尾山で締めた2017年…
この畦ヶ丸や霧降高原の、景色が見たかった!という大成功の
旅もあれば、予定通りにいかないことも多く、中でも「2017年記念」
として強い意気込みで臨んだ雲取山では、計画不足から悔しい思いを
しました。
しかし、全ての体験が大事な経験になると言い聞かせ、今年一年
何と出会い、何を得たのかを振り返ってみようと思います。
■2017年 総集編
- 1月、伊豆ヶ岳から武甲山へ
- 1月、早春の筑波山
- 2月、越生梅林と歴史ロマンの顔振峠
- 3月、霧氷散る塔ノ岳
- 3月、雪の戦場ヶ原と日光の社寺
- 4月、花の坪山から多摩源流の里へ
- 5月、般若山と釜ノ沢五峰
- 5月、ツツジを求めて半月山、社山へ
- 6月、水と緑の畦ヶ丸
- 7月、盛夏に訪れた霧降高原と女峰山
- 8月、霧の大岳山と雨の御岳山
- 9月、景勝地・西沢渓谷
- 11月、紅葉とみかん、風布と長瀞
- 12月、鷹ノ巣山と雲取山
- 12月、紅葉の高尾山
1月、伊豆ヶ岳から武甲山へ
年末年始に体調を崩してしまい、年明け最初の山旅は断念か…!?
とも思いましたが、一度やられたら急激にパワーアップするサイヤ人の血が
騒いだのか、なんとか元気を取り戻しました。
静かな山歩きがしたいなぁと思って臨んだのは、奥武蔵の盟主・武甲山を
コースのハイライトにした伊豆ヶ岳からの縦走登山です。
鎖場や急坂などを越えていくタフなロングコースとなりますが、次々と
変わる景色が面白く、登山後に出会ったステキなご夫婦のおかげで、
秩父神社で初詣までできちゃいました。
■伊豆ヶ岳〜武甲山の山旅
1月、早春の筑波山
観光登山といえば高尾山がやはり人気でしょうが、茨城県つくば市の
シンボルともいえる筑波山も人気ですよね。
深田久弥さんの日本百名山の一つにも数えられ、その魅力を体験すべく
欲張って麓から歩いてみました。
しかし、あいにく分厚い雲が空を多い、抜群の眺望はまたの機会と
なりました。登山口から乗り物を使わずに御幸ヶ原コースから
白雲橋コースへと歩きましたが、次回訪れるのであれば贅沢に乗り物に
乗ってワイワイしたほうが面白いかなぁ~なんて思いました。
■筑波山の山旅
2月、越生梅林と歴史ロマンの顔振峠
この時季、春の代名詞ともいえる「桜」を待たずして、菜の花や梅と
いった早春の花々が次々に見頃を迎えます。しかし、それと同時に
「花粉症」という春の魔物が牙を剥き始める季節でもあります。
ぼくも近年になってこの花粉症に苦しめられていますが、懲りずに
スギ花粉の中に突っ込んでいってしまうのはなぜか?
今回こそは花粉に負けんぞ!と気合いを入れて訪れたのは、奥武蔵にある
顔振峠。かの源義経が何度も振り返って見たという伝説が残る景色に、
何度も振り返ってしまいました。これでまた新たな伝説ができるかどうか。
顔振峠から黒山三滝、大高取山を経てたどり着いたこの日のゴールは
名勝・越生梅林。関東三大梅林の一つにも数えられるこちらで満開の
梅の花を堪能してきました…がッ!!翌日無事に花粉症を患いました。
よし、今年も春が始まったなッ!
■ユガテ〜越生梅林の山旅
3月、霧氷散る塔ノ岳
東京から手軽に行くことのできる登山エリアとして奥多摩・奥武蔵に加えて、
神奈川の丹沢エリアも人気の山が多いです。観光設備の整った伊勢原の大山や、
子どもと一緒にハイキングのできる秦野の弘法山、中でもこの表丹沢を代表する
塔ノ岳は、丹沢屈指の人気なんじゃないでしょうか。
泥まみれの悪路に苦戦したものの、塔ノ岳への稜線歩きは開放感に溢れ、
霧氷の散る景色がなんとも言えない美しさでした。
塔ノ岳山頂からはお隣の鍋割山へ縦走し、名物である「鍋焼きうどん」を
堪能するというスタンダードコースで塔ノ岳デビューを果たしました。
■塔ノ岳の山旅
3月、雪の戦場ヶ原と日光の社寺
3月末…都内では桜の開花に合わせて、あちこちが花見で賑わうという頃、
あえて奥日光へ家族旅行へ行くということになりました。子どもの頃に歩いた
戦場ヶ原の木道をもう一度、なんてノスタルジックな旅になる予定が、
前日の大降雪により奥日光はフッカフカの銀世界に。木道は姿を潜め、
一転雪遊びの旅行となりました。
一泊二日の旅行プラン、一日目は戦場ヶ原から湯滝まで歩き日光アストリア
ホテルで湯ったりと。翌日は日光の名所を観光するというお決まりのコースです。
しかし、名瀑・華厳の滝は雪に、改修を終えた日光東照宮・陽明門は雨となり、
晴・雪・雨とコロコロ変わる天気すら、日光にあっては面白いなと感じることが
できました。
■戦場ヶ原の山旅
4月、花の坪山から多摩源流の里へ
桜を始めとした春の花々が咲き乱れる季節の到来に合わせて、山旅も
少しずつ彩り豊かになってくることでしょう。今年は桜よりもツツジに
焦点を当てて山選びをした結果、山梨県上野原にある坪山へ「ヒカゲ
ツツジ」を見に行きました。
しかし先日、この坪山で不幸なニュースがあり、何とも言えない気持ちです。
最盛期の春ですら結構な登り応えと道幅の狭い箇所があったので、厳冬期
などは入山はオススメできません。
坪山は周回ルートが人気のようですが、今回は「多摩源流」がもう一つの
テーマにあったので、大月市が定めた秀麗富嶽十二景の一つ、奈良倉山への
縦走を絡めてみました。天気が良かったので、富士山もバッチリ!
ヒカゲツツジ、富士山の眺望、そして締めに温泉と奥多摩の特産品である
ヤマメを堪能するという川魚フリークなぼくにとっては大満足の山行に
なりました。
ただ、松姫峠から小菅の湯へのバスが一日一本(さらに季節運行)しかない
というシビアなプランなので、余裕のある行程が望ましいですね。
■坪山〜奈良倉山の山旅
5月、般若山と釜ノ沢五峰
ゴールデンウィークに入ると、どこもかしこも混雑・渋滞で嫌になって
しまいますよね。しかし、場所と時間によっては平日かな?と思うほど
静かな山旅ができます。あの高尾山ですら、朝6時半から登った時はウソの
ように静かな山でしたから。
今年は、登山ブログで知ってから面白そう!と楽しみにしていた、
秩父にある般若山と釜ノ沢五峰へ岩場と新緑を求めて行ってきました。
これがなかなかにスリリング!決して油断できない道中ですが、あまりにも
眩しい新緑が最高です。
麓にある法性寺は東国花の寺の一つでもあるので、花の見頃に合わせた
山旅がオススメです。マイナーな山だと思いますが、迫力の岩稜歩きと
眩しいくらいの新緑、そして秩父の名峰たちが勢揃いの眺望と楽しみが
尽きない山行でした。
■般若山〜釜ノ沢五峰の山旅
5月、ツツジを求めて半月山、社山へ
新緑の日光旅は、ヤマツツジ、ミツバツツジ、アカヤシオとシロヤシオが
勢揃いするという噂の半月山から社山へ縦走してきました。4月の坪山から
続くツツジ熱が冷めない内に欲張っていきたいところ。また、この半月山には
車でもアクセス可能な展望台があり、日光男体山をベストアングルで捉える
ことができます。
徒歩で半月山へアクセスする場合は、中禅寺湖の湖畔歩きが非常に
気持ちいいため、これだけでも十分満足できるかと思います。さらに、
お隣の社山まで足を伸ばせばさらに美しいシロヤシオとミツバツツジの
大群生を見られるというからもう大興奮!!
…のはずでしたが、アカヤシオこそ見られたものの、肝心のシロヤシオや
ミツバツツジの足が遅く、出会ったおじいちゃんも「今年は全然ダメだ~!」
と残念そうにしていました。
ただ、雄大な男体山を横目に歩く稜線は、最高に気持ちがいいです。
■半月山〜社山の山旅
6月、水と緑の畦ヶ丸
6月の山旅は梅雨ということもあって山選びに困りました。
夏山シーズン到来!といってアルプスなどの高山に繰り出す度胸も
なかったので、久しぶりの西丹沢へ。
ここはユーシン渓谷との出会いで、水の美しい山域という印象があり、
あわよくば前回見られなかったシロヤシオも…という気持ちもあったり。
檜洞丸へ行こうと思っていたのですが、周辺を調べていたら偶然見つけた
のが畦ヶ丸という水と緑の美しい山。序盤から清冽な水風景と瑞々しい
新緑に包まれ、かと思えば秘境のような滝に出会えたりと、今年一番よかった
山旅かもしれません。畦ヶ丸に行くなら、ぜひ下棚・本棚(滝)に寄り道
することをオススメします!
ちなみに、シロヤシオは全然見られませんでした。
でもいいのです。この瑞々しいブナ林が見たかったから大満足。
■畦ヶ丸の山旅
7月、盛夏に訪れた霧降高原と女峰山
またまた日光へやってきたのは、どうしてもニッコウキスゲが
見たかったから。しかし今年は悪天候続きのせいで花の足が遅く、
予定していた日を一週ずらした結果、快晴の霧降高原に当たりました。
谷川岳とも迷いましたが、初めてニッコウキスゲを見るなら日光でしょ!
という理由でこちらへ。あとで知りましたが、別に日光地方の固有種
じゃないそうです(´・ω・`)
それでも快晴の中で見るニッコウキスゲは、どの花よりも眩しく
見えました。だってコレが見たかったんだもの。山旅開始早々に目的を
達成するってのもどうなの?ということで、まだまだ気は抜けません。
霧降高原から女峰山へ至るロングコースは、この夏一番の大勝負ということで
臨みましたが、意外にもスイスイ行くことができたので自信にもつながりました。
ただ、あれだけ快晴だった霧降高原から一転、女峰山までは雲の中を歩くことに
なりました。逆に涼しかったからよかったけど、山頂から日光連山を望むことが
できなかったことが心残りです。
だからこそ、また行きたくなっちゃうんですけどね。
■女峰山の山旅
8月、霧の大岳山と雨の御岳山
初めて御岳山に訪れたのは2月下旬、「苔生したロックガーデンが見たい!」
と思っていつかの夏に再訪を決意しました。
いつの間にか長い距離を歩くのが好きだと気づいてしまったぼくは、御岳山に
行くなら大岳山も絡めたい、夏に大岳山に行くなら海沢探勝路からがいい、
さらに、それなら大多摩ウォーキングトレイルも絡めてロングトレイルに…
天気は都心部は概ね晴れ、しかし、奥多摩という都「森」部に入った途端、
雲行きは怪しくなり、海沢からは霧の立ち込めるトレイルとなりました。
ロックガーデンに着く頃には雨に変わり、幻想的~といえば聞こえはいい
ですが、なんともしっとりとした山行になりました。8月の御岳山はロック
ガーデンだけではなく、日本一の群生地として銘打つレンゲショウマも
同時に見頃を迎えます。これが見たかったのよね。
また、御岳山でのお楽しみは食にもあり。紅葉屋さんのくるみそばは絶品で、
ついつい大盛りで食べてしまいました。
■大岳山〜御岳山の山旅
9月、景勝地・西沢渓谷
登山者だけでなく観光地としても有名な、山梨県にある西沢渓谷。
一人だと欲張って痛い目をみそうだったので、姉)と姉の友人と一緒に
訪れました。
盛夏でもなければ紅葉でもない微妙な時季かと思いましたが、
緑の深まりと水との調和が抜群にきれいでした。
西沢渓谷に入る前に、バスを降りてすぐのお茶屋さんで名物のよもぎ餅を購入。
これが…最高に美味しい。この草の香り。行動食にもいけますね。
しかし、人気観光地だからといって、決してゆるゆるハイキングでは
ありません。大自然むき出しの箇所もあるので、準備と下調べは
しっかりしてから行くのが最適です。それで十二分に西沢渓谷を堪能できたら、
自然とこの感想が出てくるはずです。
■西沢渓谷の山旅
11月、紅葉とみかん、風布と長瀞
10月の紅葉シーズンを迎え、埼玉が誇る日本百名山、両神山への準備を
着々と進めていました…が、度重なる週末台風により、山旅計画も
風とともに去っていきました。
その鬱憤が溜まり溜まった11月。両神山を諦めて、訪れたのは埼玉の
風布(ふうっぷ)という地方。紅葉狩りはもちろん、楽しい楽しい
みかん狩りのスポットもあります。
この日は山行を欲張っただけでなく、風布で手に入れた袋いっぱいのみかん、
2Lの名水百選日本水、そしてお土産にみかんジュースなど、ザックも
パンパンに欲張ってしまいました。
ついでにグルメももぐもぐ食べていますので、お腹までもがパンパンです。
長瀞とガレのガレドックは美味しかったなぁ~。
風布から長瀞へ峠を越えて、長瀞観光ののち…お楽しみである宝登山の
夕焼けとライトアップを堪能しちゃいました。宝登山神社が黄金色の輝きを
放っていたのには度肝抜かれました。
■風布みかん山〜宝登山の山旅
12月、鷹ノ巣山と雲取山
2017年と同じ標高といって、「今年は雲取山イヤー」と観光に注力している
一方で、安易な雲取山登山の危険性への注意喚起も目立ちました。
奥多摩の最奥にそびえる雲取山は、日本百名山の一つで東京都の最高峰です。
しかし、「記念だから」、「皆行っているから」、「人気だから」という
理由では簡単にたどり着ける場所でもありません。高尾山感覚でいるなら
考え直したほうがいいでしょう。
そんな雲取山へのアクセスは、三峯神社側からか鴨沢バス停側からかが
人気のようですが、石尾根縦走路にある鷹ノ巣山からもつながってます。
「あれ?今年って酉年だよね?鷹ノ巣山…鳥にちなんでダブル記念!」
などと欲張りが、後々身を滅ぼすことになります。
鷹ノ巣山までは順調だったのですが、石尾根縦走路が意外にも長く、
おまけに途中で時間の確認ミスをしてしまい、雲取山山頂に着いた時点で
13時半!帰りのバスは16時発ですから(その後は18時)、駆け下りて
下山しました。怪我しなくて本当に運がよかった…
計画、体力、経験とあらゆる不足が招いた失敗の山行となり、せっかくの
雲取山も十分に楽しむことができず、帰り道は悔しい、情けないという思いで
いっぱいでした。ですが、素晴らしい山なので、またいつかしっかりと準備を
整えて挑戦したいと思います。
12月、紅葉の高尾山
雲取山への挑戦が今年最後と思っていましたが、その後で家族ハイキングに
行けることになり、念願の高尾山へ家族ハイクに行ってきました。
2歳となったスラ坊もグングン歩いてくれるし、これからの期待が高まる
いい締めくくりとなりました。
そういえばちょうど紅葉の時に高尾山に来るのってほぼ初めてかも。
高尾山には何度も登っていますが、今回初めてケーブルカーに乗りました。
これが今まで乗らなかったのがもったいない!というくらい面白く、大喜び!
日本一の傾斜の箇所もあり、紅葉シーズンは車内からでも圧巻の風景です。
また、子どもはもちろん、ハイキングに自信のない嫁にも楽しんで
もらいたく、高尾山観光とグルメがメインの山旅を楽しみました。
ところで、高尾山の名物といえば、なんといってもとろろそばですよね!
え?だんご食い過ぎだって?(´・ω・`)
■高尾山の山旅
こうして振り返ってみると、奥武蔵と日光が多かった2017年の山旅。
やっぱり好きなエリアってありますよね。来年もおそらく…埼玉多め(笑)
新しい挑戦としては、八ヶ岳あたりに足を伸ばしてみたいのと、雪山の
代わりになる冬景色の違ったアプローチを模索しています。
スノーシューとかやってみたいな。
それでは、長々とお付き合いいただきありがとうございました。
また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。