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なまけたろうと登山ブログ

【日光】戦場ヶ原 冬の名瀑、社寺にグルメ、一泊二日観光の旅

子どもの時に歩いた戦場ヶ原(せんじょうがはら)を歩きたい。そんなことを呟いていたら、急に家族で旅行に行くことになりました。え、行動力ヤバ。

あの景色をもう一度、が今回の旅のテーマ。しかし、待っていたのは予想を遥かに上回る銀世界でした。

 

どうも、スラ男です。

 

急ですが、3月末に奥日光に旅行に行くことになりました。公共交通機関で行こうということなので、東武フリーパスを利用しての一泊二日、観光旅行のスタートです。 

 

■戦場ヶ原(2017年3月25~26日) 目次

 

久しぶりの奥日光は雪景色

春夏秋冬、いつ訪ねても魅力的な日光の旅。ですが、冬季に日光湯元の宿泊施設に泊まる場合は、日光湯元フリーパス」が半額になるとのこと。

発駅から日光までの往復、バス利用だけなら「まるごと日光東武フリーパス」という最強の券があります。しかし帰りに宇都宮に立ち寄りたかったので、比較した結果、上記の日光湯元フリーパス(通常3,000円→半額)を利用することに。

鈍行の東武鉄道に揺られ、ふと窓の外を見ると、雪を冠った日光連山が見えてきました!電車では寝ないことを心掛けているのは、こういう景色を見られるから。 

お久しぶりです、東武日光駅。前回は一昨年、東照宮四百年式年大祭の時に来ています。 

駅から見える、冬仕様の女峰山(にょほうさん)。いつか登ってみたいところですが、いつになることやら。

バスが来るまで時間があったので周辺を散策。バス乗り場では「日本一の水」を飲むことができますよ。日光、水、という単語だけで、とてつもなく美味しいのだろうと思えるなぁ。 

ビシャッ。 

さて、日光湯元行きのバスが来たので、黄門様の印籠のようにフリーパスを掲示して乗り込みます。ドヤッ。

東照宮華厳の滝いろは坂を経て中禅寺湖へ。気分はまるで修学旅行。 

竜頭の滝バス停で降りて、さっそく滝を見に行きましょう。もうすぐ春だというのに、まさかの冬に逆戻り!?と思えるほどの雪景色。 

駅で買った日光の水を雪に突き刺し、視覚的美味しさもプラス。キンキンに冷えた水が美味しくないわけがない。

一方、姉は自分のたろうをさっそく雪に埋めていました。

 

なっ!何をするだァーーッゆるさんッ!

 

たろうとの雪遊びがとまりません。隙間があれば、たろう。スキあらば、たろう。

龍頭之茶屋に到着です。子どもの時に見た景色が蘇ってきているなぁ。あの時は逆ルートで、ここがゴールでした。それで奥の見晴台から… 

竜頭ノ滝(りゅうずのたき)のご登場!雪化粧をしているから、ちょっと記憶と異なります。(笑)

大きな岩から分かれる二つの滝が、さながら竜の頭に見えるとかなんとか… 

冬の滝は普段見られない景色な分、見応えも十分すぎる! 

 

いでよ神龍!そして願いをry

 

小ネタをはさみつつ、この後は戦場ヶ原を目指して歩いていきます。 

 

木道はどこ?白銀の戦場ヶ原

滝の横から続く遊歩道を歩いて、雪の階段を登っていきます。 これが結構しんどい。

 

滝上からの景色も迫力がありますねえ。ドバドバドバと流れる水の音が心地よい。

たろう探検隊も一生懸命行軍!最後尾の隊員、しっかりせい!

なんてったって雪の道。この後も油断せずに行きましょう。ところでたろうのお尻が冷たいんだが…?

道路を挟んでハイキングコースへ。ここからは一気にひと気がなくなります。

ふと見上げれば、雄大男体山(なんたいさん)に見守られているようで、ちょっと嬉しい。象徴的な山を見ながらのコースは、晴れやかな気分で歩けますね。 

戦場ヶ原まではこの道をずっと歩いていけばいいんだけど、いったんトイレを探してルートを外れます。 

赤沼茶屋でトイレ休憩。茶屋の営業を期待しましたが、冬季はお休み。下調べ不足でした。ちなみに、トイレは道路向かいにあります。 

茶屋からまた戦場ヶ原を目指して、雪道を突っ切ります。3月の雪はビチョッとした感触だと思っていましたが、やけにフワフワ。後で地元の人に聞いたら、前日に雪が降ったそうで! 

なんて言ってるうちに戦場ヶ原に入っていました。(笑)

こう真っ白な雪道だと、なるほど確かに道を見失うわけです。 

まったくひと気がないと思いましたが、結構足跡がありますね。ホテルの人いわく、スノーシュークロスカントリーなどのウィンタースポーツがこの辺り人気なんだとか。 

ところで、目の前に見える少し大きい山。あれはぼくにとって特別な山です…なぜ? 

あの山は、男体山と女峰山の息子的存在の、太郎山(たろうさん)といいます。日光連山ファミリーのお坊ちゃんなんですね。 

 

…え?たろう山?? 

 

ということで、勝手に特別な山になったわけです。あの山にたろうを連れて登ること。それは、ぼくにとってスペシャルなイベント。絶対行きたい。必ず。 

太郎山はともかく、この開けた場所は、日光連山の見事なビュースポットですよ。右端の男体山から始まり… 

左に流れて大真名子山(おおまなこやま)小真名子山(こまなこやま)、そして太郎山へ。 平坦な戦場ヶ原とはいえ、標高はおよそ1400m。それより遥かに見上げる日光連山の雄大さに心打たれます…。

ところどころに木道が見えていますが、迂闊に踏むと思わぬ事故を招くことも。何せ湿原の上の木道なので、雪の下にズボー!なんて。慎重にいきましょう。 

おや、興味深い案内が。ピンクの花園だって。ピンク、出番だよ。 

一面真っ白!!!ピンクが花園ですかね?

これも面白い。本来とは違った意味だけど、見事なまでに白いじゅうたんですよ! 

雪原も終わり、樹林帯に入る頃には男体山も違う角度になっていました。湯滝までの道のり、ここでようやっと半分くらい。引き続き頑張っていきましょー!

 

間近に迫る、日光湯元の湯滝

戦場ヶ原から樹林帯へ入り、青木橋を渡ってさらに進んでいきます。 雪の積もった橋の恐怖たるや。

道中は二股に分かれた細い木道が多々ありますが、これが厄介もの。なにせ雪が積もっているから、油断しているとズボッと抜けてしまうのです。すれ違った外人ハイカーも、ズボーッしていました。「ワーオ!www」 

小田代橋より先は湯川に沿って歩いていきます。川が透明できれいです。

人の気配もなく、静かなハイキングコース。時季を変えて来た時、観光客で賑わっていたらその違いに愕然としてしまうかもしれませんね。 さあ、湯滝までもう少し!

 

おおおおお!!!!

 

大迫力の湯滝に到着だぁぁ!!ここまで長かったー!雪さえなければなんてことないんでしょう。でも、雪の疲れすら吹き飛ばすこの迫力!苦労した甲斐がありますねぇ。 

滝壺付近では、カモ夫妻も滝見をしている?特等席ですよね、あそこ。 

すぐ近くの湯滝レストハウスが営業していたので、ここで休憩。お店に入ると、目の前に飛び込んできたアユの塩焼き!これは反則。絶対買うじゃん。 

隣にはお団子がありました。まだ焼かれてはいませんが、これも買うやつ。 

アユはデザートに買うとして、まずは名物の湯葉そばで腹ごしらえ。ここまでの疲れと冬の気温も相まって、信じられないくらい美味しい。 

いらっしゃいませ~!結局家族全員アユを注文。(笑)

「川魚見かけたらゼッタイ食うマン」の異名を持つぼく、喜びのあまりにやけが止まりません。不審者。 

アユを食べ終わったら、間髪いれずに団子を注文!なんだかおモチみたいだけど、これがまたたまりません!上の柚子味噌がまた今の気分にバッチリ。 

お腹いっぱいになったら、もう一回湯滝を見てからバスでホテルに向かいます。

 

!?

 

フワフワの雪を眺めていたら、突然たろうが埋まりました。犯人は、お前だぁぁぁぁ!!!!姉ェェェェェェ!!!!!

 

贅沢、極楽、日光アストリアホテル

さて、今回宿泊するホテルはこちら、日光アストリアホテルです。

奥日光唯一の光徳温泉という響きによせられて選びました。まあ、実は今後の下見も兼ねてなんですけどね。

ホテルではスノーシューなどの道具をレンタルできるとのことです。興味はありますが、もうここまで歩いてきちゃったからなぁ。

廊下や部屋の窓からは、男体山が見えました。雪原の中心にポツンと雪だるまも。 

さて、夕食前にお楽しみの温泉へ。実は今回の一番の楽しみでした。緑色のお湯の露天風呂は、時季も相まって体を芯からポカポカにしてくれます。内湯も露天も硫黄温泉で、本当に気持ちがいい。  

そして夕食の時間だァーーー!豪華、しゃぶしゃぶです。 

どれからとっても美味しく、お腹もパンパンになりました。やっぱり旅の後のご飯はうめえええええ!!!!

嬉しいことにヤマメの唐揚げがでてきましたよ。アユに続きヤマメとも出会い狂喜乱舞。魚(ギョ)ムリエにも磨きがかかる?

夕暮れが近づき、少し赤みを帯びた男体山を眺めながら、この一日を思い返します。

明日は日光方面に戻り、華厳の滝日光東照宮とメジャールートを周る予定です。問題は天気。予報では雨でしたが… どうなることやら。

 

冬の奥日光、モノトーンな華厳の滝 

さて、奥日光旅行は二日目です。アストリアホテルで気持ちのよい目覚め、外の景色を見てみると…?

 

んーーー??????

 

これが昨日の同じところからの景色です。男体山どこ行った????

しかしこれはチャンスです。温泉にて雪見風呂といきますか。くぅ~~~!!タ・マ・ラ・ンッ!!!

贅沢温泉の後は、ホテルの朝食です。これまたメニューが豊富で、ご飯がススムくん。 

食後はラウンジのカフェでコーヒーブレイク。ただコーヒー飲んでいるだけでも特別感に浸れます。 

朝食後にチェックアウトをして、出発の時間までぶらぶら。ホテルの目の前にバス停があるので、この雪でも困りませんね。 

晴れていれば、アストリアホテル目の前の光徳牧場にも寄りたかったな。それはまた別の機会にでもとっておきましょ。 

東武日光駅行きのバスで、いろは坂を下り中禅寺温泉まで。本日の観光は、こちらの華厳の滝(けごんのたき)からスタートです! 

そういえば、前に訪れた時は濃霧だったっけ。今回は雪。天候に恵まれているんだか悪いんだか。(笑)

サラッサラ~のサラ雪~♪かき氷みたい。シロップはかけさせない。絶対にだ。 

こんな華厳の滝は見たことがありません。モノクロ写真みたい。(笑) 

ちょうどツアー客が到着し、混み合ってきました。有料観瀑台へは、こちらのエレベーターを使って100mほど下りていきます。

やっぱり滝を見上げる形になると、迫力も凄まじい。 

滝壺から流れる水は、青くて美しい。真っ白い氷雪の中に薄っすらと青く光る景色というと、世界遺産バイカル湖が思い浮かぶけど、あそこは写真でしか見られない世界と割り切っています。 

 

こんな雪でも観光客の多さはさすがのひと言。華厳の滝は伊達じゃない!ツアーガイドの女性は足元パンプス…!!プ、プロ!

モノトーンな世界での華厳の滝、また一つ非日常感溢れる思い出が増えました。たろうのピンク色がコラかと思えるほど映えますね。(笑) 

そしてぼくのお楽しみといえば…ウハハハ!!ヤマメ・イワナの塩焼き!!!!

「写真撮っていいですか?」と聞くと、おじいちゃんが「…600円」とニヤリ微笑む。 「お、オマケして…!(笑)」

寒さ際立つ中で、心暖かくなるギャグをいただきました。 

イワナの塩焼きを食べながらふと気づきます。昨日今日でアユの塩焼き、ヤマメの唐揚げ、イワナの塩焼きと川魚コンプ。2月には黒山三滝にてニジマスの塩焼きも食べているし、魚ムリエレベルももう相当上がっているんじゃなかろうか。 

ちなみに、こちらのすいとんは絶品ですよ。滝目の前というシチュエーションもよし、値段もよし、そして味もよしの三拍子。

 

華厳の滝を堪能した後は、日光東照宮へ向かいます。

 

旅の締めは、日光東照宮観光から宇都宮へ

旅の締めくくりとなる日光東照宮は、ここ三年で「四百年式年大祭」、「御鎮座四百年大祭」、そして今回の「陽明門竣工」と、ものすごい賑わいぶり。

華厳の滝を観光した後、バスで東照宮手前まで下りてきます。あれほど景色を真っ白に塗りつぶしていた雪は、やっぱり雨に変わっていました。

西参道バス停で降り、近くの日光カステラ本舗でお土産を買っておこう。その後は坂を上って、まずは二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)に到着です。

二荒山神社では何種類もの御朱印が拝受可能で、その数を見ただけでも圧倒されます。 

雨の日光ってのもいいですねえ。杉の木が雰囲気出しているのかも。 

普段着の観光客が多いため、登山装備のぼくたちは若干浮いています。(笑)東武日光駅にいると、登山服の方は多いんですけど。 

それは何スタイルなんだ?え?ブレイヴスタイル? 

二荒山神社へお参りした後、石灯籠の並ぶ参道を通って東照宮へ。五重塔前の広場は、観光客の長蛇の列が…!?やはり陽明門か…! 

拝観料を払って、いざ境内へ。いつ見ても絢爛豪華な装飾です。陽明門は直ったけど、「三猿」は修復中でレプリカが飾られていました。※日光東照宮の公式HPによると、3月末に三猿も修理完了とのことです。惜しい! 

これで「眠り猫」、「陽明門」、「三猿」全てがピカピカになり、一層輝きを増しますね。

皆さんやはりお目当ては陽明門ですよね。門をくぐるための列ができています。 

す~~~ごい装飾…!!この豪華さを目の前にして、何かカッコイイ表現をしたいところだけど、絞り出しての感想は「すっごい!!!」

拝殿前の唐門がこれまた美しい。この装飾が好きなんだよなぁ。黒・金の重厚感だけでなく、白が加わってなんというか…美しい。ボキャブラリ、カモンッ! 

御朱印の列は…さほどなかったかな?陽明門竣工を記念した御朱印がいただけました。前情報なしで限定御朱印に出会えると、やはり嬉しいですよね。

雨と長蛇の列のダブルコンボということもあり、今回は拝殿と奥宮は見送りましたが、この薬師堂の「鳴龍」だけは外せません。初めて見た時から虜です。

やっぱりいつ来ても面白い日光東照宮でした。混雑などを気にせず、時間の許す限りジックリと見てまわりたいですねぇ。  

この後は東武日光駅まで戻り、ランチです。

東武日光駅前の金谷ホテルベーカリーさんにて、ビーフカレーをいただきます。ウマ~い。

帰りはJR日光駅から、宇都宮を目指しますよ。何故か? 

交通手段が電車・バスだと、帰りにお酒が飲めるというオマケがつくんですよね。なので、宇都宮に寄り道した理由は、そう… 

 

餃子が食べたい。

 

これに尽きます。

有名な「みんみん」さんが、今回の旅の打ち上げの場となります。“餃子の街”と呼ばれる宇都宮、駅前から何件もの餃子のお店がありました。

数十分並んで、いざ店内へ!! 

 

カンパーイ!!☆

 

餃子をたらふく食べた後は、宇都宮にもある二荒山神社の前を通って、東武宇都宮駅を目指します。ここから東武線で地元までガタゴト…

なんやかんやあったけど、奥日光旅行は充実した内容となりました!アストリアホテルも良かったし、今年予定をたてている太郎山も楽しみになってきた! 

 

ここでかの有名な街頭インタビューアニキの名言を拝借して締めくくらせていただきます。

 

「栃木の魅力?あるんだな、それが」