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なまけたろうと登山ブログ

【奥武蔵】伊豆ヶ岳~武甲山 土薫る奥武蔵、静かな山歩き

今週末はまた山旅予定!一足早い春の息吹を感じに行くか、それとも冬空ならではの夜景でも見に行くか!?富士山は…!!

まずは2017年の初山旅!奥武蔵で、静かだけどハードなトレッキングを…


どうも、スラ男です。

 

さて、今回は新年一発目の山旅です!目的地は久しぶりの奥武蔵にある伊豆ヶ岳西武池袋線に乗って、正丸駅を目指します。まずは飯能駅で乗り換え。

 

■伊豆ヶ岳~武甲山(2017年1月7日) 目次

 

立ちはだかる岩壁、伊豆ヶ岳の鎖場を越えて

池袋から正丸までは1時間半程度。始発に乗っての7時スタートですが、電車を降りた瞬間から薫る土のにおい…これは子どものときにキャンプに来て感じたままのにおいです。いわば、ふるさとに帰ってきたかのよう。

アナウンスで気がついたけど、発音が(しょう↓まる↓)ではなく(しょう↑まる↓)なんですね。

奥に見える山が真っ赤ですね。確かこれ、モルゲンロートっていうんでしたっけ?山岳用語は難しいので、山の情報と一緒に勉強中です。

今回は正丸に降りましたが、終点の西武秩父や、厳冬期の芦ヶ久保氷柱観光など、この先も利用することはきっと多いと思います。適当に支度もして、いざ正丸出発です!

おっと、今回のコースでしたね。

奥武蔵の山々を縦走してゴールは武甲山予定!まずは奥武蔵で人気の山とうわさされる、伊豆ヶ岳に向かいます。駅からしばらくは舗装路を歩きますが、いいウォーミングアップになります。

登山道入り口にある道標に「伊豆ヶ岳」の文字が見えませんが、「大蔵山コース」というのが向かうルートです。

土色の森の中へと誘う、好みの登山道です。今回の奥武蔵縦走のテーマは、「土と岩」、たっぷりと楽しんできますよ~。

道中、しばらく伊豆ヶ岳の文字は出てきません。不安がよぎりますが、代わりに「名栗げんきプラザ」方面へ向かいます。ここは長岩橋だって。どれ?

岩が見えるこの橋のことかな?普通に通り過ぎてしまうようなところでも、名前がついていると立ち止まってしまう不思議。

実谷のふたまたというところで、分岐がありました。地図によると分岐のどちらからでも伊豆ヶ岳は目指せますが、げんきプラザのほうが見どころがありそうなのでこっちへ。

昔懐かしい土のにおいに抱かれて、静かな登山道が続きます。写真の左上に写っている青い方は、今回の道中で何回も会うことになります。

ふたご岩というところに到着。どれが該当の岩だかわからなかったので近くにいたおじさんに聞くと、すぐ近くにドドンと巨岩が!!見えないもんですね…

ここはかめ岩!…後ろの大きな横長の岩のことだろう、きっと。ところどころに名前をつけてもらえると、そこがプチ休憩ポイントにもなるので助かります。

奥武蔵では人気の山も、時季と時間などを調節すると静かな山になるんですね。春の高尾山も、早朝だと意外と空いていました。

程なくして、登山道入り口に書いてあった大蔵山に到達。ここで今まで目指していた名栗げんきプラザと伊豆ヶ岳に分岐します。やっと出てきたな、伊豆ヶ岳。

分岐を伊豆ヶ岳方面へ、目の前の木には貼り紙で「右側も通行できます」と。左ルートからは割と展望が利きました。

二個目のピーク、五輪山へ到達しました。五輪というとオリンピックか、宮本武蔵か…先へ進みましょう。まだかな~伊豆ヶ岳。

お、また分岐だ。ここが伊豆ヶ岳といえばの男坂、女坂の分岐。左側の道、どうなってんの…?!ええ、アレは岩です。岩壁です。


ここを登ります。
 

しかし、男坂への注意喚起の看板が飯能市観光協会から出されています。登山ブームにより、登山者が増えたことで発生する事故なども多いのですね。

気を引き締めていざ鎖場へ!どんな鎖場であろうと、難易度や感じることというのは人それぞれですから、気を緩めずに全力で登りたいもの。いつか気持ちに緩みが出ないように…

垂直の岩壁のように見えても実際はある程度傾斜があるので、直立できる部分もありました。体制を立て直し振り返ってみると…結構な高度感!!

しかし、目線を上に上げると、飛び込んできたのはこの景色!ここからの眺めは格別でした…(*´ω`*)ウットリ

鎖を伝って、さらに進んでいき岩壁の頂上まで。いえーい、たろう3ショット!おなじみのネイビー、ピンク、ブラウンを連れての山旅です。

遠くに見える雪を被った山は、位置と見た目的に浅間山でしょうか?

さて、気持ちを切り替えて狭い岩場を進みます。根っこの道はまるでモンブランのよう。

女坂と合流し、結構な広さの伊豆ヶ岳山頂に到着~!夏とかになれば木々の緑が気持ちよさそうな山頂です。今は土のにおいがしますけど…

飯能市方面が一望できます。このどこかに、以前訪れた子の権現があるのかな?

さて、伊豆ヶ岳の次は武川岳を目指すのですが、ここからが結構迷いどころのようなので、気持ちを維持したまま進みます。

 

坂道を登っては下っての武川岳へ

武川岳へ行くには、先ほどの道標の先にあるこちら、子ノ権現方面へ進みます。つまり、この岩の先へ下っていくんですね。

下った先の分岐点で、左に行けば子の権現を含む関東ふれあいの道へ。右の山伏峠へ行けば、一旦車道まで下りてから武川岳へと繋がります。

ということで、まずは山伏峠へ。しかし、道が大荒れです。去年の自然災害の多さを物語っていますね…

しばらく下り道が続き、心の中ではせっかく伊豆ヶ岳まで登ったのに…とボヤきながらも車道にたどり着きました。

ここが山伏峠みたいですね。写真左の女性ライダーと同じく、この道を進みます。

ちょっと歩くと、道路の左側にお次の山の入り口が見えてきました。武川岳…名前からしてすごく渋そうな山だけど、楽しみです。

道標の先、緩やかですがダラダラと長~い坂道が続きます。

坂道の途中、展望の利くところに出ると後方に山が見えました。あそこが先ほどまでいた伊豆ヶ岳かなぁ?

坂道は延々と続いています。一旦車道を挟み、そこからまた坂道が再開され…お!あの青い人は伊豆ヶ岳の登山口近くにいた方!

途中途中で距離が明記された「←武川岳」の道標が出てくるのですが、これを見る前はいつも控えめにあと何mくらいだろうと予測します。もちろん坂道だということも考慮して、期待値は少ないほうが小ダメージで済みますから。


…思ったより進んでませんでした(;´Д`)

 

写真のところまでくれば、ほぼ坂道はなくなりましたよ。やったぞ!!

ここが名郷から来るコースとの合流地点のようです。「天狗岩コース」の下には、上級者向けと書いてあるのが気になりますね…

もうひと踏ん張りで、ようやく武川岳の山頂に到着です!何度か小休止を挟みましたが、いやー、延々と坂道はキツかった~。

これより先は、この「よこぜ登山道」の道標が目印となっていきます。上が現在いる場所、下が繋がる道ですね。時間やコメントも書いてあるのがありがたいです。

この武川岳は色んなコースからアクセスができ、当初は芦ヶ久保からスタートする二子山経由を計画していたのですが、横瀬観光サイトに登山道一部通行止めと熊の目撃情報があったので、今回のコースに変更しました。

観光協会に1月8日の降雪により登山道が一部凍結したと書いてありましたが、ちょうどぼくが訪れた翌日だったんですね…危な!

山頂にはベンチが何個かあり、展望もあるのでここでおにぎり休憩をば。今日は長旅予定なので、食料も多めに持ってきてます。

休憩後は次の目的地を目指します。せっかくここまで登っても、また下り…しかもこの下り道、かなり急なんです。このあたりは、例の青い人と一緒に歩いてたり(笑)

終盤の急降下に度肝を抜かれましたが、下りきったところでまた峠に出ました。ここが妻坂峠です。これ…もし武甲山側からのルートを選ぶと武川岳からの急降下が急登になると思うと…ゲッソリです。

お次は大持山を目指すのですが、道標に「急な登り坂あり」とコメントが。


ぎえええええ!!!(  ロ゚ )゚

 

苦難は続くようです…

 

大持山から小持山、大展望と変化に富んだ稜線

途中にあったピークにはケルン(積石)がありました。山旅でよく見かけるこの積石、道標代わりの意味があったんですね。

おお…!!いい感じの展望場所に着きましたよ!おまけに、横たわる丸太がナイスベンチに!おじさんいいなー!

近くにある道標に名前は明記されておりませんが、ここは大持山の肩という場所のようです。肩というからには、大持山まではもうすぐ!?

音一つない空間がいいですね~…おじさんに断って、前に立たせてもらいました。独り占めできてたらここで休憩をとったのにな~。

予測通り、先ほどの場所から程なくして大持山の山頂へ。広さこそ控えめですが、誰もいなかったのでここで休憩しておけばよかったな。この後、後悔することになります(;´Д`)

小持山を経て武甲山までは約1時間50分かぁ…だけど、調べでは大持山から小持山までの区間が面白いとのこと!

さあ行くぞ、大持山と小持…違った。ブラウン、ピンク!

ここからは急な登り下りはなくなり、草の茂った道に変わります。こういった山道の変化は、歩く者にとっての癒やし…というか気晴らしになりますよね。

なんて思ってたら、急にゴツゴツした岩の道に変わりました!

実はこの大持山・小持山間にとびきりの展望スポットがあるとのことなのですが、どの辺りかな?目印は一本の枯れ木なみたいですが…

お!ここかな?!…う~ん、展望はいいけど、もっと違ったような…

反対側に移動してみると…ん??あの木は!それと、あなたは青い人!!

 

あ、ここだ。(確信)

 

秩父方面の山々が眼前に広がります…これはすごい!先客がいなかったらここでいつまでも休めそうです。

何アルプスかわかりませんが、見えました。いつか行けるだろうか、アルプス。

横瀬観光協会によると、ここは「大持山の雨乞岩」というスポットのようです。コース随一の展望箇所の名に恥じない、素晴らしい展望でした。あ、あんなところに積石が…!?

さて、引き続き小持山を目指します。開けた場所から捉えたのは、あれこそ武甲山!え?あの稜線を登り返しですか…?

今までの坂道による疲労感を吹き飛ばすほど道中は面白かった。小持山へ到着し、ここで休憩を目論んでいましたが…

山頂では結構な人が休憩しており、そんなに疲れもなかったので見送ることに。武甲山側から登ってくる人もいるので、その人たちはここがちょうどいい休憩場所なのかも。

さあ、武甲山までのラストスパート!!小持山からは一旦シラジクボというところまで下って、あの稜線を登っていくって…?


また下りかぁぁぁぁ!!! (  ロ゚ )゚

 

苦難はさらに続きます。

 

秩父のシンボル、哀しくも雄大武甲山

せっかく登った標高も、三角形の武甲山へ行くには一旦下らなければなりません。心の中で「下るなぁぁぁぁ」と叫びながら、たどり着いたのはシラジクボ。

小持山で休憩できなかったぼくは、ここで最後の休憩をとります。ところでシラジクボってどういう意味?クボって窪みって意味でしょうか?

シラジクボから見上げたこれより先の坂道…ラストスパートですね。

右の枯れた芝生の上でおにぎりをパクついていると、小持山方面から青い人が!例の大持山の展望スポットで休憩していたはずのこの方が、もうこんなところまで。「早いですね!」というと、「おたくのほうが早いじゃないですか(笑)」と…青い人を見送り、ぼくも準備を整えます。

この登り坂からは、大持山、小持山方面が見えます。最後の登りとわかっているからか、これまでの登り坂ほどの疲労感には及びませんでした。

しばらくすると、武甲山の肩に着きました。ということは、山頂はもう間近?

看板には「発破のお知らせ」とあります。そう、この道中で、それこそ伊豆ヶ岳で既に聞こえていた「パァーン…!」という破裂音。その正体は、この辺りの採掘場での発破音だったのです。

肩から少し登ると、だだっ広いところに出ます。山頂はこの先にあります。

広場にはトイレがありましたが、冬季は閉鎖中なのでこれも注意です。ちなみに、武甲山の表参道側の水場からはボランティアで水を歩荷(ぼっか)できるようですが、冬季はなさそうです。

さて、早く展望所にいきたいところですが、まずは山頂の神社で登頂の報告をば。ここは御嶽神社奥多摩にもあり、奥武蔵にもありました。

ちょっと間の抜けた顔のオオカミさん。武蔵御嶽神社の遥拝所のオオカミは、それはすごい形相でしたっけ。

神社の右脇から展望所を目指します。途中には鐘があり、ゴーンとついてもよし。

さあ!展望所に到達です!!手前の例の青い人に会釈して、ぼくも大展望を…

 

す、すごい…!


ところで武甲山標高1,304mとありますが、元々はもう少し高かったそうです。それには石灰岩採掘との深い関係があります。

武甲山は良質な石灰岩の採掘場所として長い間採掘作業が進められた結果、その山容は大きく変貌してしまったそうです。ぼくが今回のコースから見てきた武甲山はキッチリと山の形をしていますが、秩父市街から見る武甲山は無惨とも思える姿をしています。

ちなみに、シラジクボの道標には武甲山(1295.4m)と書いてありましたが、それも採掘作業による三角点の移転などによるものとのことです。

そんな武甲山から見る景色は圧巻でした。まさに秩父のシンボルというに相応しい眺め。

左下に赤い橋が見えます。あれは荒川にかかる巴川橋でしょう。橋から真上に雪冠のある山は群馬の浅間山。隣に四阿山(あずまやさん)と並び…

手前の低山の奥にそびえるは、谷川連峰だそうです。有名な谷川岳にもいつか行ってみたいけど、冬季はちょっと…(;・`ω・´)コワイ

そして写真のちょうど中央に位置するのが長瀞宝登山。この時季はロウバイが見頃を迎え、花見がてら有名な長瀞ライン下りなども楽しめます。

空気の澄む冬場だからこそかもしれませんが、素晴らしい展望でした。幸い山頂で混雑ということもなく、じっくり堪能できました。

さて、後は下山なのですが、これがまた標準3時間コースとゲッソリ続き。

 

ん…??

 

 

クマだぁぁぁぁ!!!

 

癒やされますけど、かわいそうだから忘れていかないであげて。

 

下山後のお楽しみ、甚太郎そばを食べに浦山口駅

武甲山山頂を満喫し、なんとここからの下山もかなりの時間を要するようなので、ほどほどの時間で下山路へ。一旦武甲山の肩まで戻ります。

武甲山からの下山は、横瀬駅から表参道をたどるコースか、秩父鉄道浦山口駅まで下りていく裏参道のコースとあります。

当初は横瀬駅に寄りたかったのもあり表参道コースを考えていたのですが、登山道終了後の長~い車道歩きがちょっと嫌だったので、今回はこちらに。

しばらく下っていくと、それはもう心配になるほどのボロい小屋が…これは、件の発破作業のための避難小屋のようです。

遊びもほどほどに、展望のある道を進んでいきます。この箇所を過ぎると展望はなくなりますので、じっくりと目に焼き付けながら歩いていく…

分岐点にたどり着きました。ここは長者屋根ノ頭というところ。ここからもシラジクボにつながってるみたいです。

しかし、目指すのは浦山口駅!この駅近くにある売店が楽しみ。

ズンズンズンと下っていくと、沢に出てきましたよ。サァァ…という音を途中から探してしまうのは、下山中の楽しみでもあります。

この辺りの橋が川の増水で流されてしまったという情報がありましたが、見た感じ新しめの橋が架かってました。

橋立林道に到着です。ここに車を止めて、今から登っていく人たちとすれ違いました。車があると時間に自由利くからいいですよね。それでもぼくは公共交通機関でいきますが(`・ω・´)キリッ

林道の先、美味しそうな看板が見えてきました。にわかに早足になってしまう。

 

待ってましたの売店は、土津園と書いて「はにつえん」と読みます。食事のほか、焼き物なども置いてありました。

土津園の裏側にそびえるのは、この日何度か見たどの岩壁も優しく見えるほどの巨大な岩壁…!!これは県内唯一の観光洞である、橋立鍾乳洞です。実は鍾乳洞などの洞窟探検が大好きなぼくは、これも密かな楽しみにしていました。

ガーン…!冬季は閉鎖中…また暖かくなったら訪れましょうかね。

秩父霊場の一箇所でもあるこちらには、橋立堂が絶好のロケーションに鎮座しています。しかし、残念ながらこちらも冬季は閉鎖中。

さてさて?お楽しみの登山後メシとしましょう!先ほどの土津園で名物である甚太郎そばをいただきます。田楽と漬物もついて、美味しい(*´ω`*)

店内に座っていたおじいちゃんおばあちゃん夫婦としばし談笑し、後から来たおじさんに店主も合わせて、山旅トークが盛り上がりました。なんと、後からきたおじさんは、今日のぼくと全く同じコースだったらしいです。

 

ところで、この日ぼくは横瀬駅近くにある武甲の湯でサッパリするか、それとも贅沢に特急レッドアロー号で帰ろうか悩んでいました。おじいちゃんのお話によると、近々西武秩父駅付近に温泉ができるとのこと。それでは武甲の湯に立ち寄れる機会が減ってしまうかもしれない…!悩みます。

いや、やっぱりレッドアローに乗って帰ろう!!

 

しかし、ここでおじいちゃんから嬉しい一言。

 

「送っていくよ?乗ってきな」


帰りの方向が同じということで、西武秩父駅方面まで車で送ってもらえることになりました。さらに?さらに?

 

「初詣はまだ?それなら秩父神社に行くかい?」


いんですか??!!なんと、いつか行けたらいいなと思っていた秩父神社にも連れて行ってもらえることに。なんとも嬉しい出会いに感謝し、思いがけない秩父観光もしてきました。

 

秩父での出会い、心温まる神社観光

秩父三社といえば、この秩父神社宝登山神社、そして三峯神社の三つ神社の総称で、いずれも絢爛豪華な装飾が目を引き、いずれも武甲山宝登山、三峰山と山との関わりが深い神社というのが特徴の一つ。だからぼくも行きたいという思いが強かったのですが…

まさかこんな素敵な形で訪れることになるとは思いませんでした。親切なおじいちゃんとおばあちゃんはここまで送ってくださったうえ、神社の案内までしれくれたのですから、感謝しきりです。

しかも、土津園で一緒にお話ししていたおじさんともここで再開しました。まさかまさかの連続…これは絶対ご縁あり?(;・`ω・´)

秩父神社といえば、去年末に「秩父夜祭」などの行事がユネスコ無形文化遺産に登録され、開催間近だった秩父夜祭関係者が大いに賑わうニュースがありました。

おじいちゃんとおばあちゃんは夜祭についても話してくれて、ここらの道、風景の移り変わりなどを懐かしんでました。

今年そうそうに素晴らしい出会いがありました。神様に気持ちいいご報告ができた。

ここからおじいちゃんガイドによるツアー、本殿の周りをぐるっと見ていきます。これは「つなぎの龍」というそうで、凝視、あるいは知っていないと見えませんが鎖で繋がれています。これは、夜な夜なあの龍が飛び出てくるからだそう…

写真真ん中にフクロウがいるのですが、顔はこちら、体は真逆を向いているそう。「北辰の梟」というそうで、言われてみなければわからないかも。面白い!

見事な彫刻は続きます。あれは…三猿?しかし、有名な日光の三猿とは異なり、「よく見て、よく聞いて、よく言う」んだそうです(笑)

ちなみに、先ほどのつなぎの龍は、日光の「眠り猫」と同じ人の作品だそうです。

そして拝殿脇まで戻ってくると、「子育ての虎」が見えました。しかしよ~く見てください。右のトラ、ヒョウ柄ですよね…??子育ての心得、トラだけでなく現代人にも突き刺さる言葉でした…

最後に、こちらの大銀杏。こちらも歴史があり、自然災害により倒れたことで社殿にぶつかってしまったそうなのです。それにより、現在の社殿はちょっと後ろに移動したとか。

ちゃっかり御朱印もいただきました。ありがとうおじいちゃん!おばあちゃん!!

話によると、ご夫婦どちらも山が大好きで、武甲山にも何度も登っているそう。表参道から登ったことを懐かしんでおられました。ぼくもいつか懐かしみたい…

秩父神社を案内してくれた心優しき老夫婦に感謝とお別れをし、西武秩父駅まで歩いていきます。

現在改修工事中の西武秩父駅に到着です。心温まる秩父、再訪は必至です。その時にはぜひできたての温泉も…!

駅から見た、この日初めて見る武甲山の哀しき姿…繁栄のために削り取られてもなお秩父のシンボルとして佇むその姿は、神々しさすら感じるかもしれません。

さあ、帰りは贅沢に特急レッドアロー号に乗って池袋まで一直線で帰りますよ。今後は山旅に「特急に乗る」ということもプランしていいかも。

なんてったって、このシートの眠気を誘う効果はすさまじいものです。途中、窓の外からあしがくぼの氷柱が見えたのですが、その頃には半分意識を失っており一瞬しか見られなかった!すごいよこのレッドアロー!(;・`ω・´)

この日食いっぱぐれた豆大福をモグモグしながら、池袋までいい旅夢気分

初めての武甲山、初めてのレッドアロー、秩父で出会ったご縁全てが嬉しく…2017年山旅としては最高のスタートになったと思います。

 

さあ、次はどこへ行こうかなぁ。