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なまけたろうと登山ブログ

【栃木】三毳山 子どもとお出かけ!冒険感溢れる里山

9月ももう終わりですか…圧倒的速さ。一月全体を通して台風のオンステージだったような感が強いが、それでも二箇所ほど山登りも楽しめたので、よしとしよう。

さて、先月はゾンビのように「栃木ィ、栃木ィ~」と呟いていた俺だけど、9月の頭にようやっと行くことができたんですよね。本日はそのお話です。

 

どうも、スラ男です。

栃木といっても、距離などを考慮して佐野市方面が多いのだが…今回はその反対側、三毳(みかも)にやってきたよ。こっちは栃木市なんだね。

それにしても、三毳って…これ初見じゃ読めんよなぁ。さん…けけけ?へー、「毛羽立つ」の「けば」っていう漢字なんだ。毳立つ。マジだ!

 

■三毳山 概要

 

 

 

  • 冒険の始まりは道の駅から

 

この日やってきたのは、道の駅みかも。佐野藤岡ICを、茨城方面に降りてからすぐのところにあるナイスな施設です。

建物内は、木のにおい暖かい自然の光に満ちており、ああ、キャンプの感じを思い出させてくれる。大きめの管理棟ってとこかな? 

こいつは栃木市のマスコット「とち介」だ。…ちょっと好き。こちらの廊下には、様々な表情をしたとち介と、栃木の名所の写真が並んでいる。 

廊下の先は直売所だ。一足お先にハロウィン気分のこちらのカボチャ。貼り紙には、「打木赤皮甘栗南瓜」とある。果肉は甘く肉厚で、粘質だがしっとりとしているようで、煮物や天ぷら、パンプキンスープなどの人気が高いようだ。

駅内にはレストランやジェラート工房、無料休憩所などがあり、いわゆる冒険前の支度をする場所にもってこいなのだ。駐車場も広い。 さて、それではこの後はどこへ行くのかというと… 

目の前にある、三毳山…その山全域が公園となっている、みかも山公園が本日の目的地だ! 三毳山は、春にはカタクリの群生地として「花の百名山」に選ばれており、その山を利用した公園は、県内最大の都市公園となっているそうだ。この日は天気にも恵まれ、家族で訪れているのだが、余裕があるならハイキングも… 

ま、まあ、まずは道の駅でちょっと休憩してからだな。道の駅では、出店のおじさんに面白いお話を聞いたり、まさか同郷のおじさんがいたりと、出会いが多かった。 

っと、その前に、近くにある三毳不動尊でお参りしてから行こうかね。 

みかも山公園に入る前に訪れたのは、道の駅みかものすぐ目の前にあるこちら。三毳不動尊ですね。駅で見たとち介と、さのまるのパネルが立っております。 

不動尊の前にも駐車場があるので、この辺りで駐車場を心配する必要はないね。山を背負う社寺ってなんかいいよね…(*´ω`*)ウットリ 

写真奥の「毛」三つが三毳のマークかな。わりと好き。息子と一緒に鐘を鳴らそう。コーン…と控えめな音は、これから行く山にも届くだろうか? 

御朱印もいただけるので、お願いする。種類は三種類あり、いただき方によるパターンもあるとのことだが、初来訪なので御本尊様だけ。 

ソーラーパネルの後ろには、もう9月だというのにひまわり畑がポツポツと色づく。ひまわりと太陽というのはセットな感じがするが、むんのピンクは太陽光を浴びすぎて若干白っちゃけている。悲しみ。 

遅くにやってきた夏休み気分を満喫しなさいというおもてなしなのか。やっぱりひまわりはいいっすね!

 

  • みかも山公園をフワラートレインで満喫

 

それではみかも山公園に行ってみましょう。といっても、道の駅から車で5分とかからないところに公園南口の駐車場があるので、大変便利だ。まずはフラワートレインを待つところからだな。 

公園内には南口、西口、東口とそれぞれに駐車場や観光施設があり、各々の行き来をこのフラワートレインが繋いでいるのだ。 

黄色いボディの「キスゲ」のほか3種類、全4種類のトレインがあるので、移動だけではなく、季節によって変わる花々や、山の風景を見ながら乗車するだけでも面白いかもしれないな。ちなみに一日500円で乗り放題なのも嬉しいところ。 

まあ、何はともかく、まずは南口でフラワートレインを待たなくてはな。時刻表によると、あと20分くらいだ。本数も多いので、特に待った気はしないな。 

そら来たぞ。黄色いキスゲ号だ。一番最初に並んでいたので、真っ先に先頭へ。 

しゅっぱ~つ!この日は日差しが強く暑かったが、移動中は風が気持ちよい。いつもは乗り物のらずの山歩が多いが、たまにはこういうのもいいよな。 

フラワートレインで向かった先は、こちらのわんぱく広場。見てのとおり、子どもの遊具がたくさんある遊び場だ。息子はまだ小さいので、ここで遊ばせるにはちょっと早そう…また来るから安心してくれ! 

アリジゴク型の遊び場。むしろ俺が遊びたい。奥にあるシーソーを、息子は気に入ったようだ。大人になればなるほど怖いシーソー。勢いよくやるなよ!やるなよ…?お……? 痛ぇぇぇ!!!!

これがパターンであるから仕方ない。 

遊んだ後は、わんぱく広場のトレイン乗り場から今度は東口へ。ここで日光天然氷のかき氷を食べながら一休み。くぅ~!うまい! 

おや?あれは…パラグライダーかな?へ~、ここで飛べるんだ。 

この近くにはとちぎ花センターや、いわふねフルーツパークなどもあり、季節を問わず一日遊ぶことができるだろう。

それにしても、やっぱり山を見上げていると…行きたくなっちゃいますよね?

 

  • 花と遊びと冒険の山歩き、三毳山

 

みかも山公園にはいくつかの登山コースが設定されており、俺はわんぱく広場をスタートして中岳を経由し、山頂広場へ向かうことにした。山頂広場というくらいだ…どんな光景が広がっているのだろう?ワクワク。 …ネタバレしてしまうと、ただ休憩所があるだけだった(; ・`д・´) ガーン!! 

またまたフラワートレインでわんぱく広場まで戻り、まずは冒険砦を目指す。そこも遊び場らしいのだが、そこまではフラワートレインが通っていないので、小さな子どもを連れていくには根気がいりそうだ。 

しばらく階段を登ると、大きな岩が二つ並んでいた。これは三毳山七石の一つ、「夫婦石」だそうだ。七つの石全てを見て回りたいが、いっていないところもあるのでな… 

石の間をくぐり抜け、しばらく進むと大きな砦が見えてきた。ここが冒険砦だ。す、すごいな…!!時間の都合で通過しただけだが、今度はここにも遊びに来よう。 

冒険砦を抜けたらば、今度は富士見台を目指す。途中には超面白そうな筒状の滑り台が。えー、滑りたい! 

などと言っている間に、富士見台へ到着。ここからの眺めは、「関東の富士見百景」に選定されているようだ。どら…?

この眺めの右側辺りに富士山が見えるとのことだが、ちょっと雲が多いか。真ん中の曲がった道路は、東北自動車道だな。それにしても緑の多い風景だよなぁ…いいなぁ。 

富士見台からちょっと進むと、それはもう大きな岩が見えてきたぞ。これは多分あれだろ。天狗岩に違いない。うん。

本当に「天狗岩」だった…!!こちらも三毳山七石の一つだそうです。この天狗とは、道了尊だそうです。最乗寺にいた天狗さんですね。 

途中ですれ違ったおばあちゃんと話し込む。70近くになるそうだが、介護のために暇を見つけてトレーニングがてら山歩きをしているとのことだ。それってすごい。そんなおばあちゃんが見つけてくれた白い彼岸花?はここいらじゃ珍しいらしい。

それにしても、山には随分高齢の方が多いけど…こりゃ若い内からひぃひぃ言っている場合じゃないよな。もっと精進せねばならん。そのうちババコンガ亜種のような逞しい山ゴリラになっていたらどうしよう…ウホホッ 

山頂中継広場に出ると、いくつか道が別れている。ここで南口から直に山頂を目指すコースとつながるのだろう。近くにある三毳神社にお参りしてから中岳を目指すかい。

それにしても、気持ちのいい山歩だなぁ。やべっ、嫁待たせてるんだった!

中継広場から中岳へは、登山道あるいは車道も続いているのだが、もちろん引き続き登山道を行く。しばらく進んでいくと、尖った岩が見えてきた。こりゃあれだ、ロウソク岩だ。 

またしても大当たり。こちらも七石の一つです。上にたろうを乗せれば、本当にロウソクのようにも…見える? 

そんなこんなで、冒頭の眺めのいい場所に到着。ここはどうやらパラグライダーの離陸場らしいな。まさに目の前にその人がいるじゃないか。これは飛ぶ前か?それとも飛んできた後か!? ちょっと待つか…ッ!? 

パラグライダーと聞くとどうしてもジュラシックパーク3プテラノドンのシーンを思い出してしまう。大好きなシーンであると同時に、通じる人にはやらざるを得ないのだ。ビリー…?まさか…

 

Don't ビリー!!!!

 

ヒュオオオ~(風の音) 

パラグライダーは遥か彼方、豆粒のようになって飛んでいきました。まさか目の前で生パラグライダーを見ることができるとはな…こりゃ大収穫!近くにいたおばさんたち曰く、ここにまた戻ってくるそうだけど… 

パラグライダー離陸場からちょろっと進めば、中岳の山頂に到着する。眺望もなく、ベンチと三角点しかない空間だが、一休みはできるだろう。 

ここから山頂広場まではあと200m。三毳山最高峰の青竜ヶ岳までは1,4kmだ。時間の都合上、もう戻らないといかんので、この日はそちらまでは行けず…先ほどのお話したおばあちゃんは青竜ヶ岳からこっちまで来たって言ってたな。さあ、山頂広場はネタバレどおり、休憩所があるだけで面白くなかったので省略する。 

あとはわんぱく広場まで来た道を戻り、寝てしまったスラ坊と嫁の待つフラワートレインで南口まで戻ろうか。嫁はグッタリしていた…ごめんなさい(´・ω・`;)

あ、そうそう。南口広場ほか、各売店山バッジが売られているので忘れずに入手。事前調べによると、今年の「山の日」制定を記念して作られたそうな。「花の百名山」と、今回見ることはなかったニリンソウカタクリがデザインされている。

そうだな、次は春に訪れたいな。桜の中をフラワートレインで走り、カタクリの里まで山歩きするのだ。

南口から道の駅みかもまで戻り、レストランで食事としよう。ざるそばとうな玉丼なるものがセットで販売されていたので、迷わず注文。 

デザートには、ジェラート工房のジェラートで疲れを癒やす…このくらいの歩きだと温泉~!という気持ちにはならないので、ちょうどいいな。ちなみに、ジェラート工房ではとちおとめのジェラートがオススメと、関東道の駅ガイドに載っていたのだが、残念、時期外れで販売していなかった。やはり春か… 

山に登りに来る人もいれば、山から空を飛ぶ人もいる。パラグライダーよかったなぁ。こうして一日がかりでみかも山公園堪能し、帰路についたのだ。

 

  •  コースタイムメモ

【三毳山 わんぱく広場~中岳】2016年9月3日(土)晴

わんぱく広場(14:55)⇨冒険砦(15:00)⇨富士見台(15:05)⇨三毳神社(15:15)⇨中岳(15:25)⇨富士見台(15:40)⇨わんぱく広場(15:50)⇨道の駅みかも(16:20)