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なまけたろうと登山ブログ

【箱根】明神ヶ岳 天狗を追って、梅雨の晴れ間にあじさいを

 

さて、本日は神奈川に行った時のお話です。神奈川って、東京から近いんだけど滅多に行かないんだよなぁ… 

 

どうも、スラ男です。天狗です。

 

今回向かったのは、「道了尊」と呼ばれる、南足柄の最乗寺だ。新宿から小田急で割りとすぐに行くことができるのだから便利だよな。小田原駅に着いたら、伊豆箱根鉄道大雄山線に乗り換えて向かうのだが、その改札に大きな天狗面が…!これはいきなり興奮MAXか。

 

■最乗寺~明神ヶ岳(2016年6月18日) 目次

 

あじさい満ち満ち、天狗の小径

最近は電車にも興味を持ち始めたので、乗ってきた大雄山線をパシャリ。青いカラーが爽やかな、6月の時期にぴったりの電車だ。これから試合に向かうのであろう小学生サッカーチームと一緒に揺られること十数分。

鉄道むすめ」のポスターも貼ってあった。修善寺まきのちゃん。鉄道むすめといえば、長瀞の桜沢ひなのちゃんが懐かしい。もう一年も前だ。

鉄道旅をしていると、必然的に鉄道むすめに出会うことも多いんだな。

大雄山線の終点はここ、大雄山駅。ここからバスなり徒歩なりで、最乗寺ヘ向かうのだが…無論、徒歩だ。3.6kmらしいので、大したことはない。 観光もしながらプラプラ歩いていこう。

金太郎のふる里足柄山」とある。そう、ここ足柄は金太郎の故郷である…が、今年に入ってのクマ目撃及び被害情報を鑑みると、正直恐ろしい。 嫁がこの金太郎を見て、「濱田岳に似てない?」といったせいで、そうとしか見えなくなった。

駅から歩いてすぐのところに橋がある。「大雄橋」という名前の橋の真ん中には、天狗の団扇のようなものが。 

気をつけろよピンク、クモの巣にひっかかるぞ。奥に見えるもっこりした山は、方角的におそらく矢倉岳だろうか?今回向かうのは最乗寺だが、いつかあちら方面も…行きたい。さあ、最高の天気となった山登り!レッツゴー!

最乗寺までの道のりをてくてく歩いていくと、おや?神社が見えてきたぞ。 

あじさいがきれいに咲いているこちらは南足柄神社。ここで今回の山登りの無事をお祈りしていこうっと。 

あじさいが見えないとまあ普通の参道も、花があるだけでちょっと見応えのある景色になるからいいよな。これから向かう最乗寺は、天狗の里と同時にあじさいの名所でもあるそうな。(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー!!

無人の神社だが、境内はきれいに整えられていますねえ。遊具もあるので、地元の子どもたちの遊び場になっていたりするのだろうか?神社で遊ぶなんて…とも思われるかもしれんが、俺も子どもの頃は遊びまくっていたしなぁ。 

ドアップにしたのでピンぼけだが、建物の隙間からねこちゃん。これは…!最近アップデートされたばかりのふじでこさん…ッ!?(*´Д`*) 

神社の裏参道にもあじさいが咲いていた。いい季節に訪れることができたな。  よぉし、興奮はバスよりも早く現地へ向かったようなので、そろそろ行くかい。

最乗寺の入口となる「仁王門」が見えてきましたよ。鮮やかな朱色が緑の中に映え、参道をあじさいが彩っている様はとてもきれい。早朝にせっせと参道をお掃除しているおばさまたちに挨拶し、目的地へ歩を進める。

きれいな参道は、花や建造物だけではなく、人の努めも加わってのものなのだな。

仁王門をくぐってすぐの交差点左側にお店がある。「天んぐ」という甘味屋さんだ。すぐにでも入りたいところだが、まだ開店前なので先へ。ここは帰りに寄りたい。 

最乗寺へと続く道は、車道ともう一つ、「天狗の小径」という遊歩道がある。バスや車であじさいが両側に咲き並ぶ道をドライブするのもいいが、まあ天狗だよな。今日はだるまも連れてのお散歩なのだ。目立つ… 

あじさいを間近に感じながらの古道散歩は、朝ならではの空気感がたまらない。足元は柔らかく、クッション材のようなものが敷かれているのだろう。足に優しい。しかし、この日は地面が濡れていたため、ちょっと滑るな。 

しかし、東京で見るあじさいと決定的に違うのは、その一株の大きさなんだよな。足利の吉祥寺もそうだったが、こんだけでかいと見応えも十分、いや美事。 

混雑が予想されたが、道中はだぁ~~~れもおらず…朝早いからなのか?バスは度々見かけるので、やはり皆バスで来るのかね? 

歩きでしか見られない景色を見つけてみませんか?なんちゃって。橋の装飾がいちいち天狗で小粋ですね。天狗好きにはたまらない場所だな全く!(*´Д`*) 

駅からの3kmほどの道のり。途中神社によったり、ゆっくり見て回ったりして1時間。さあ、おみやげ屋さんが並ぶここがバスの終着点だ。

バス停の先は三叉に分かれており、左側、正面が徒歩コースで、右側が車道。正面から進んで、この山門をくぐっていけばいよいよ最乗寺…! 

 

世界一のゲタがある、大雄山最乗寺

やっとこさたどり着いたお寺の境内、まずはベンチに腰を下ろす。大雄山駅から徒歩で、まあ1時間とちょっとというところだ。いかにも山の中という境内は、あ~…このまま何時間でもいられそうなほど気持ちがいい。しかし、この後俺の本命が待っているのでそうもいかんな。

まずはお参りと、今日の安全を祈る。そうだな、割りとガチで祈る。 

池の反射がきれいだな。後で知ったことだが、あの中に行けたんだ…境内が広いので、隅々までの探索はお預け。 

俺の今回の旅の目的はもちろん最乗寺だが、こう、ね。社寺+αがほしいとなるとそれはもう「」になるわけで。最乗寺から続いているこちら、「明神ヶ岳」へ行ってみたいと思います。 

ハイキングコースの入口には、とてつもなくでかい下駄が!これでも先代の下駄らしく、当代の下駄は奥の院方面にあるとのこと。その下駄こそが、「世界一大きい和合下駄」なのだそうです。重さは約4トンもあるって! 

足元にカニ!いいねぇ、自然がいっぱいだねえ(*´ω`*) 

おっと、最乗寺で御朱印もいただきましたよ。オリジナル御朱印帳も頒布されており、緑色ベースの天狗と階段の渋い奴がほしかったのだが、現在入荷待ちだそうで…新しい柄の、今回の季節にあったものを購入した。これぞ縁ですな。 

道了大薩埵(どうりょうだいさった)」と墨書きされている。この「道了尊」とも呼ばれる僧侶は、最乗寺の創建に尽力した怪力の持ち主だったらしく、現在では最乗寺の守り神とされているそうです。つまり天狗ですね。

さあ、それでは山登りへ行ってみましょう!目指すは箱根山の古期外輪山の一峰、明神ヶ岳! 事前に調べた地図と資料を持って…行くぞネイビー!

 

箱根外輪山の一つ、明神ヶ岳を目指す

ところどころに立て札があるので、見逃さない限りは迷うことはないだろう。何度か車道にも出るので、車道には行かないように…(戒め) 

これって道なの?「SASUKE」のファーストステージとかじゃないんだよな?しかも、前日の雨のせいでぬかるんだ道に容赦などなかった。慎重にね。 

また車道に出る。今度はこの上か…願わくば、SASUKEじゃないことを… 

やっぱりSASUKEじゃねえか!!!www 

しばらく歩くと見晴らし小屋が見えてきたぞ。小屋といっても、中には入れなさそう…いや、怖くて入れないよ。俺のほか休憩中のおじさんが一人。

 

丹沢や大山方面が見えるんだって。小休憩の後、再び山頂を目指す。またSASUKEのようなミゾの道が迫り来る。この道何回目だよ…

ミゾの道を抜けると、開けたところに出ます…が、サマータイムの始まりです。本来の意味とは違うが、まさにこれぞ夏の時よ!灼熱の太陽がジリジリと焦がしてきますぞぉぉ!

俺は日光を浴びていないと元気がでないのだ。(え?くさタイプ?)

たんぽぽ綿毛とネイビー。フッと吹きかければ綿毛がぶばっ。

ところどころにノアザミと、そこに止まるアゲハチョウ。見とれていると太陽に焦がされていることも忘れそう…いや、それはダメだろ。  

そういえば、最近高山植物についていろいろ調べる機会があったから、よく見てみるのもいいかもな…  

いつまでこの開けた場所を進むのだろう…後ろを振り返れば、平野が見える。それよりも、俺は森の中を歩きたいのだが。いや、あのSASUKEこと樹林帯はもういい。 

お、水場だ!「神名水」とある。 

ここいらだけ急に涼しく感じるぞ。ほれだるま、お前も。腕周りの汗と顔の汗を洗い流し、リフレッシュ。次への活力が湧いたぞ。 

一旦森の中へ入ったと思ったら、また開けた坂道へ。振り返ると、また平野…でも、もうすぐ山頂なのだろうか?これね、この感覚。いけないんだよなぁ。 「もうすぐ山頂かも」なんて、期待してちょっとペースを早めると、山頂じゃなかった時に痛手となるのだ。でもここまで来れば…もうすぐ山頂だろ!(戒め)

この白いぼしゃぼしゃは…春に行った時の高尾山で見たな。調べたら、「ガマズミ」という花がこれに似ている。植物図鑑買おうかな… 

これは?「エゴノキ」が似ているけど…うーん、やっぱり図鑑。 

おお!!この立て札まで来ればラストスパート!今度は資料にそうあるので間違いない。それで、おお…またあの樹林道か… おいネイビー、発光している場合じゃないぞ。

ついに稜線上に出た!!からの~!?

 

到着~~~!!!

明神ヶ岳の山頂1169m相模湾が見えますねぇ…いや、それよりも!あれ、正面のって大涌谷だよな?ひえ~!煙が出てる…!さてと、ここで昼休憩としよう。持参したおにぎりをば…ああ~、いいな。道具持ってきてカップ麺とかベーコンとか焼いて食ってる人は。 

資料にある展望台とやらは現在はなくなってしまったようだな。ここいらも少し整備されたらしい。奥に見えるあのもっこりした山が「金時山」かぁ。そういえば富士山が見えるはずなんだけど…おや? 

あれか!?

頭だけ見えてる…ん~残念! 

山頂に着いた途端、失った体力が全回復したかのように気力が漲ってきた。これなんだよなぁ、この達成感というかなんというか、この感覚なんだよなぁ。 ネイビーも達成感ある?

下山は同じルートを戻るのではなく、ここから最乗寺奥の院を目指すルートから行く予定。しかし、もう少しだけここにいたい…あわよくば、富士山見えろ~!(見えなかった…)

 

下山は奥の院ルート、美味しいお土産待ってます

このルートで唯一面白いポイントは、この鉄塔の下をくぐれるというところか。 

滅多にない体験は、ジョジョ4部を思い出す…そう、『スーパーフライ』! 

この鉄塔をくぐって15分くらい、山頂からで都合1時間くらいか。最乗寺の奥の院に到着です。道中、見どころは全くありません…マジで。

拝殿脇の授与所で、下駄と錫杖が付いた「足腰健康御守」を購入した。下駄はわかるが、錫杖は珍しかったのでつい…可愛いし。

奥の院から下へ降りるには、この階段を降りなければならない…! 

オリジナル御朱印帳のデザインにもなっている名物階段は、急ではないものの段数が多いので途中でクラッとしないように歩くべし。なんと、350段近くあるって!(ノ)゚Д゚(ヽ)ギャッ 

階段を降りていくと、見えてくるこいつが当代の和合下駄…つまり、世界一大きい下駄だ。そのデカさ、ビグ・ザムのごとし!あ、圧倒的じゃないか!

下駄の奥には、道了尊をお祀りする御真殿(ごしんでん)がある。ここに天狗のパワーが…( つ•̀ω•́)つカァァァッ! 

不覚にも、不動堂の写真を撮り忘れてしまった。近くの滝に気を取られているから…まったく。

ならばイケメン天狗を撮るまでよ。ウヘヘヘ。

不動明王ということで、ここは関東三十六不動の札所でもあるのだ。第2番。第1番は、早く行きたい大山にある。夏でもいいし、紅葉手前のシーズンでもいいかなぁ。 

帰る前に、朝は開いていなかった茶屋でメシを食おう。何にするか…ん?「名物 天狗そば」だとおう… 

くださいッ!! 

いやぁ、あじさいの道に最乗寺、明神ヶ岳まで登って満喫したなぁ!帰り道はバス…んや、せっかくだからまた歩いて帰ろうっと。近くに風呂屋があるのだが、この日は諦めよう。さっきのそばで残金が… 

そうだ、ハートのあじさいを探してみよう。 

帰りは車道のあじさいも見てみよう。もちろん、邪魔にならないように…ガクアジサイもきれい。 

お!こらどうだ!?ハート型に見えますかね?ちょうどピンク色だし… 見つけたということにしておこう。

そして…ここだよここ。仁王門の分岐路にあったお店、「天んぐ」さん。ここの和菓子をおみやげに買って帰ろう。お、試食もさせてくれるみたい。 

道了餅」うましッ!!!!え、全部うまい!

 

小田原に着いたら、せっかくなので小田原城にも行こうと思ってたけど、見送ろう。そう、欲張るといけないからね。あ、そういえば山バッジも探したけど、明神ヶ岳はなかったなぁ…

帰りの小田急線の中で、次は大山をターゲットに。きれいな三角形なんだなぁ。山頂はどんな景色?どんな空気? 早くも次の山登りの計画をしながら、大興奮だった初の南足柄を後にしたのです。