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なまけたろうと登山ブログ

【高尾】高尾山 新緑とシャクナゲ、春の高尾のススメ

本日はシャクナゲが見頃を迎えた高尾山のお話です。 

 

どうも、スラ男です。

 

山登りの朝は早い。車で登山口まで行くことを好まない(できない)ぼくは、電車の始発の時間を調べて起床時間を設定します。この日は3時半起き。

早起きは学生時代に鍛えたので、新宿までの乗り換えも全く苦ではなく、京王線高尾山口までゆらゆらと。始発の時間帯なので、北野で乗り換え。

 

■高尾山(2016年4月30日) 目次

 

三ツ星ハイク、新緑の高尾山

高尾山口駅もすっかりきれいになってしまって、新たに温泉までできたのですね。これじゃあ登山客も増える一方でしょう。

しかし、早朝の時間帯に行けば、高尾山といえど混雑なしの快適登山です。ケーブルカーやお店を利用したい方には、ちょっと体力勝負になりますが。 

高尾山といえばムササビ。しかし、夜行性なので見たことはありません。ネイビーもずいぶん一緒に高尾山に来ているよね。何回目? 

マスカラ全開のような白ツツジを眼前に、まずは準備体操から… 

この日は「稲荷山コース」から。だいたい季節によって登るコースを選んでいますが、新緑がきれいな5月初めは稲荷山コースが個人的におすすめ。もう少し暑くなってくると、沢沿いの6号路が気持ちいい。さ、ブラウン天狗よ、いくぞー!(っ'ω')っ))オー 

序盤の階段ラッシュを越えてしまえば、あとはなだらかな道が続きます。途中ではマイケル・ジャクソンばりに傾く木が。(ノ゚ο゚)ノ ポォーーーッ! 

もちろん、ゴツゴツした道もあるので、高尾山といえば手軽に登れる山として軽視されがちですが、足元はしっかりした靴のほうがマル。

まれに革靴の男性やハイヒールの女性なども見かけますが、そういった方々はほとんどが1号路利用ですね。

稲荷山コースでは途中に展望台があり、天気がよければご覧の見通し。また、距離的にも中間地点なので、休憩するにはもってこいのスポットですよ。

ふと木々のてっぺんを見上げると、きれいな緑色の葉が陽の光を浴びてきらきら。風にそよぐその音もまた心地がよい。 

途中で見つけた白いぼしゃぼしゃの花。これはなんだろう? 

これはシャガウミウシに似た花!高尾山内のいたるところで咲いています。 

シャガシャガシャガ。ちなみにこの日は前日が雨だったこともあり、若干ですが道がぬかるんでいます。ぼくが行く山登りの前日は、だいたい雨。 

いつの間にか稲荷山コースの道がところどころ舗装されていました。「去年はあったかしら?」と、後ろのおばあさんと一緒にびっくり。 

最後に待ち構える地獄の階段ラッシュをクリアすれば、山頂にたどり着きます。いつもこの山頂標周りは人だらけですが、早朝ということもあってガラガラ。 

この空きようでですよ。すこぶる快適ですね。

山頂に到着した時間は、7時半くらい。しかし、お店はまだ開店前なので、山頂でご飯というわけにはいかないのです。 

ネイビーも山のてっぺんで一休み。次はどこの山がいい? 

真っ赤なツツジがきれいです。

そしてこの日はなんと…おお!! 

 

きれいに富士山がくっきりと。 

 

左に見える三角形の山が、神奈川の大山とのこと。ここには今年行ってみたい。 

こんなにハッキリと見えたことがないので、なんだか今日は幸先いいぞ。山頂で少し時間をつぶして、8時頃になったら薬王院へ向かいます。

ゴールデンウィーク中ということもあって混雑は覚悟していましたが…いい意味で予想は裏切られました。早起きはやはり得ですね。

 

高尾山薬王院は、隠れたシャクナゲの名所?

高尾山といえば、観光で有名な山で、ミシュラン三ツ星で、春夏秋冬いつ行っても楽しめると、褒め言葉がひっきりなしにあがってきますけど…実はシャクナゲの名所でもあるんですよ。

それでは、いよいよ8時もまわったことだし、薬王院へ行ってみましょう。 山頂から東京方面を眺めつつ、相変わらずスカイツリーが見えません。おかしい、富士山は見えるのに… 

帰りは薬王院…つまり1号路です。きれいに整えられた坂道を下っていくと、まずは奥の院である不動堂が見えてきます。以前、ここから天狗がでてきた。

その正体は、天狗のような格好のお坊さん。しかし、本当に天狗かと思った。 

さらに階段を下っていくと鮮やかな装飾の飯縄権現のお出ましです。 

下駄がたくさん奉納されたお社など、境内社が並んでいます。

若葉と朱色のコントラストが美しい鳥居をくぐって…また階段。これ、いつも下りだからいいけど、上りはキツい(´д`lll) 

階段を下った先、こちらが本堂。どっしりとした佇まいが気を引き締める…! 

手前の烏天狗と、奥の大天狗の顔面像。なんて迫力でしょう…格好いい! 

本堂の奥、愛染堂のほうにはご覧のようにお砂踏みができるパワースポットがあります。この場所は今まで訪れたことがありませんでした… 

本堂前の大きな門をくぐった先、いつもは授与所やお茶屋さんが並ぶほうへすぐに行ってしまいますが、今回は反対側を見てみようと思います。 

福徳弁財天洞」と書かれた看板があったので、「洞」の字が気になり進んでみます。すると、いかにもたこにもな雰囲気のスポットが現れたぞ。

こんなとこがあるなんて知りませんでした…奥でお参りしてきたけど、なんでそういう時に限って謎の物音がするの?冷静に、しかし勢いよく飛び出してきました。

さて、気も引き締まったところで、今回この時期に高尾山にやってきた目的である場所へ行ってみましょう。

授与所裏にある、しゃくなげ園。この時期だけ無料開放されるという場所なのですが、こちらも全然知りませんでした。

まだ開園時間前だったため、御朱印の列に並ぶことに。(ノ_-。)

もちろん、今回はシャクナゲを見にきたということもあり、東国花の寺御朱印を。御朱印をいただいた後、9時をまわったのでしゃくなげ園へ。 

まず飛び込んできたのは、陽の光をサンサンと浴びて、きれいに色づいているこちらのアズマシャクナゲ。あまり東京では見ないなぁと思ったら、もともとは山に自生する花なんだとか。 

しゃくなげ園は階段を下りた先に広がっています。季節の花のはずですが、見に来ている人はまばらです。そのおかげでゆっくり見ることができたけど…

ぼくも今回初めて知ったし、穴場かもしれませんね。 

ツツジ科の植物だし、花もよく見るとツツジに似ています。しかし、葉っぱが特徴的だし、ツツジよりも幾分か花がヒラヒラ。 

ンブブブブwwwとやかましいハチがうっとおしい(; ・`ω・´)それでもシャクナゲはきれいで、なんでも「山の女王」と称されるそう。

 

ンブブブブwwwンブブブブwww

 

ああもうっ。 

ここにもシャガがたくさん生えていました。シャガとシャクナゲの共演。 

本当にこの日は天気がよかったなぁ。花とたろうの照り具合でわかります。 

シャクナゲを堪能した後は、そろそろ小腹がすいてきたので、天狗だんごを今か今かと待ちます。しかし、調べたら開店はだいぶ先…一時間以上ありました。仕方ない、今回は諦めて下山しますか。

授与所前広場には自販機も充実していますが、いずれも山価格な中でこちらのお茶だけリーズナブル。さすが日本のTENGU

こんな面白看板も。

いつ見ても雄々しい天狗像。いつもはこの像の前は観光客であふれるので、なるほど早朝だと自由に撮れるみたいですね。 

新緑に包まれた錫杖を見上げて、山の空気を堪能し、広場を出ます。

9時にこの広場だと、これから山頂を目指す人たちと入れ違いになりました。ぼくはこれから下山ですが、ガラガラだった山麓のケーブルカー乗り場は今ごろ混んでいるのでしょうか…?

 

下山も見どころたくさん、それが高尾山

 

下山路もたくさんある高尾山ですが、観光目的なら1号路を使うのがおすすめ。 

授与所広場の山門を出て間もなく、「天狗の腰掛杉」が現れました。腰掛杉といえば、青梅の御岳山にも同じものがありました。さすが天狗だぜ! 

そろそろお腹減ったんじゃない?という時に、ちょうどいいところにお茶屋さんが設置されているから高尾山は最高です。

こちらの権現茶屋で、ぼくはいつも蕎麦やだんごを食べてばかり…今回選んだのはこちらの金ごまだんご。甘辛味が疲れに染みいります。 

こちらの権現茶屋からケーブルカー高尾山駅付近は、高尾山の美味しいグルメがいっぱいあります。

今回はいつもは行かないケーブルカー乗り場側へ行き、天狗焼を食べてみます。これが軽い気持ちで食べてみたのですが、カリっとした外側の食感と、中の甘さ控えめなあんが、もちもちした生地とよく絡み合う。美味しい~。

…これじゃあ回を増すごとに食べるものが増えていくじゃないか。困ったなぁ。 

高尾山の山バッジも買っちゃいました。行っても行ってもまた行きたくなる…やっぱり高尾山はいいですね。次は紅葉の時期かな? 

麓まで下りてくると、高尾山口駅に大きな赤い鳥居があります。その鳥居の先には、登山客用の駐車場ほか、氷川神社がどんと構えています。ここに行くのも今回が初です。

ここでお参りしてから登山に臨むもよし、下山してから無事を報告するもよし。ぼくは戻ってきてからお参りしようとしていましたが、すっかり忘れて、改札を通ってから慌てて戻ってきました。次の電車まであと10分…いける! 

御朱印の対応もしているとの貼り紙があったので、案内通りに駐車場の受付口へ行ってお願いをしました。

何度も訪れている高尾山ですが、毎回新しい発見を見つけられるからすごいです。次は何が待っているのかな?楽しみです。